「デフレ下の消費増税反対」の政策の旗印を旗幟鮮明に(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「デフレ下の消費増税反対」の政策の旗印を旗幟鮮明に(中川秀直)

毎日調査で、内閣支持率は32%に、民主党支持率17%となり、総計49%と50%を割り込んだ。これは、内閣支持率と政党支持率の合計が50%を割ると政権が瓦解するとの「青木の法則」が政権発足4カ月にして野田政権に適用されることになったことを意味する。内閣改造後の「政権瓦解の法則」の適用だけに、現実味を持つ。

問題は、野田民主党政権が瓦解するなら、次の政権を担うのはどの政党か、である。野党第1党の自民党であるべきなのに、政党支持率が低迷している。同調査で民主党を下回る16%という体たらくである。支持政党なしが48%に至っている。民意が、民主党政権にNOを突きつけて、政権交代を望んでいるのに、政権の受け皿がないとの証左である。

同調査で「消費税引き上げを法律で決める前に、衆院解散・総選挙を実施すべきだと思いますか」で、思う52%、思わない43%となっている。この52%の解散支持層を自民党が取り込んでいないことが、自民党支持率が低迷し、政権の受け皿として認知されていない理由なのである。

自民党は、先ず「デフレ下の消費増税反対」の政策の旗印を旗幟鮮明にし、消費増税の対案を提示すべきなのである。デフレ脱却・円高是正・行財政改革・成長戦略という小さな政府路線である。05年の民意との約束である「経済・財政一体改革」としての「骨太の方針2006」への原点回帰である。

(1月23日記)



(参考)毎日(21,22日)と新報道2001(19日)の世論調査の結果



<毎日>(数字は%、左から全体、前回、男性、女性の順、カッコ内は前回12月3,4日調査結果)



野田内閣を支持しますか。

支持する 32(38)33 32

支持しない 44(34)50 40

関心がない 22(27)16 27



<「支持する」と答えた方に>支持する理由は何ですか。

民主党の首相だから 16(12)14 17

指導力に期待できる 15(16)10 18

政策に期待できる 22(17)29 15

政治の在り方が変わりそうだから 45(50)41 48



<「支持しない」と答えた方に>支持しない理由は何ですか。

民主党の首相だから 6(9)7 5

指導力に期待できない 19(17)19 18

政策に期待できない 35(34)37 33

政治の在り方が変わりそうにない 40(39)36 43



どの政党を支持していますか。

民主党 17(17)16 18

自民党 16(17)18 14

公明党 5(3)3 7

共産党 3(2)5 2

新党きづな 0  0 -

みんなの党 6(8)9 4

社民党 1(1)1 1

国民新党 0(0)0 0

新党大地・真民主 0  0 - 

たちあがれ日本 1(1)1 1

新党日本 -(0)- -

新党改革 0(0)- 0

その他の政党 2(1)3 1

支持政党はない 48(49)44 52



野田首相は内閣改造で、民主党の岡田克也さんを副総理に起用しました。この人事を評価しますか。

評価する 54  55 53

評価しない 42  43 41



野田首相は内閣改造で、民主党の田中直紀さんを防衛相に起用しました。この人事を評価しますか。

評価する 18  14 20

評価しない 77  83 72



政府・与党は消費税率について、2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる素案を決めました。この案に賛成ですか、反対ですか。

賛成 37  42 33

反対 60  56 63



消費税を引き上げなくても、年金や医療などの、今の社会保障制度を維持することが可能だと思いますか。

可能だと思う 28  26 29

可能だと思わない 68  72 65



野田首相は消費税を引き上げる前に「自らを身を切る覚悟が必要だ」と訴えています。最優先で削減すべきなのはどれだと思いますか。

国会議員の定数 35  36 35

国会議員の歳費 32  23 40

政党交付金 9  11 8

公務員給与 20  27 13



野田首相が呼びかけている消費税引き上げのための事前協議に、自民、公明両党は参加すべきだと思いますか、思いませんか。

参加すべきだ 79  79 79

参加する必要はない 17  19 15



消費税引き上げを法律で決める前に、衆院解散・総選挙を実施すべきだと思いますか、思いませんか。

思う 52  58 47

思わない 43  40 46



衆院小選挙区の1票の格差を是正する前に衆院を解散することについて、どう思いますか。

やむを得ない 59  61 56

認められない 33  34 32



次の衆院選はいつ行うべきだと思いますか。

今すぐ 13  15 11

今年前半 23  26 21

今年後半 18  20 17

来年の任期満了まで行う必要はない 41  36 44





<新報道2001>(数字は%、カッコ内は前回1月12日調査結果)



【問1】あなたは次の衆院選でどの党の候補に投票したいですか。

民主党18・8(16・4)、自民党26・4(20・6)、公明党5・2(2・4)、共産党1・6(2・6)、社民党0・2(0・6)、国民新党0・2(0・2)、新党日本0・4(0・2)、みんなの党5・8(10・4)、たちあがれ日本0・2(0・2)、新党改革0・0(0・0)、新党きづな0・0(0・0)、新党大地・真民主0・0(0・0)、無所属・その他3・8(5・2)、棄権2・4(3・8)、まだきめていない35・0(37・2)



【問2】あなたは野田内閣を支持しますか。

支持する39・8(35・2)、支持しない52・6(59・6)、わからない7・6(5・2)



【問3】野田政権は消費税率を2014年に8%、翌2015年に10%へ引き上げる方針です。あなたはこれについてどう考えますか。

賛成13・2(11・4)、どちらかと言えば賛成33・8(32・0)、どちらかと言えば反対26・2(29・8)、反対24・8(24・2)、分からない2・0(2・8)



【問4】あなたは今回の内閣改造で、一体改革担当相や行政改革担当相などの複数の役職を兼任することになった岡田副総理に期待しますか。

期待する52・8、期待しない43・0、わからない4・2



【問5】あなたは次の国会で消費税増税関連法案が成立しない場合、消費税増税を争点とした解散・総選挙をするべきだと思いますか。

解散・総選挙すべき64・0、解散・総選挙すべきでない30・8、わからない5・2