首相が首を差し出しても、デフレ下の増税には反対(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

首相が首を差し出しても、デフレ下の増税には反対(中川秀直)

野田首相は増税について「政治生命をかけて」という表現や「すべてをささげたい」という言葉を用いている。一方で、昨日、野田首相は衆院解散について「解散ありきで何かを考えているわけではない。やらないといけないことをやり抜いた暁に出てくる」と述べている。

これらの言葉だけをつないでみると、自分の首を差し出して増税法案の成立を求め、増税法案成立を花道として退陣し、民主党新代表のもとでの解散・総選挙も一案として念頭に置いている可能性がある。

また、16日の民主党大会で「参院に法案を送って野党に『潰したらどうなるか』を考えてもらう手法も時には採用していく」とのどう喝発言をしている。ここでも、野田首相が衆議院を解散する可能性と、新首相が解散する可能性が考えられる。

直近の世論調査で民意の多数が消費税に反対しつつ与野党協議に応じるべきだとしている。自民党に「デフレ下の増税反対」を旗幟鮮明にして増税の前提条件を整えるように民主党を説得せよとの叱咤激励と受け止めることができる。

密室談合の与野党協議ではなく、国会論戦で正々堂々と、国民生活と雇用の観点からどのような前提条件を整えるべきか、問題点を明らかにすればいい。

首相が首を差し出そうが何をしようが、自民党はデフレ下の増税に加担してはいけない。国民生活と雇用を守るためである。経済財政一体改革こそが自民党の基本方針でなければならない。

(1月18日記)