海にストロンチウム流出のニュース | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

海にストロンチウム流出のニュース

秘書です。

循環冷却システムについてのニュース。
ストロンチウムは除去できていない水の問題です。


東電 海にストロンチウム流出
12月6日 19時35分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111206/t10014450891000.html

東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の処理施設で水漏れが見つかった問題で、東京電力は放射性ストロンチウムを含む汚染水およそ150リットルが海に流出したとみられると発表しました。東京電力は「環境への影響はほとんどないと考えられるが、改めておわびしたい」と話しています。

福島第一原発では、汚染水から放射性物質を取り除いたあとに塩分を除去する装置から4日、大量の汚染水が施設の中に漏れ出し、建物の土台のひび割れから一部が外に流れ出たのが見つかりました。東京電力が、施設の近くにある海につながる排水路の水を調べたところ、放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が海まで流出した痕跡が確認できたということです。流れ出た量は水漏れが続いた時間などの分析から150リットルとみられています。この水に含まれる放射性物質は、処理装置によってセシウムは減っていますが、ストロンチウムは高濃度だということで、海に流出した放射能の量は全体で260億ベクレルと推定されています。放射性ストロンチウムは、放射線の量が半分になる期間、「半減期」が29年のストロンチウム90などがあり、カルシウムと性質が似ているため体内に取り込むと骨に蓄積し、長期間にわたって放射線を出し続けると指摘されています。東京電力は「流出した量から環境への影響はほとんどないと考えられるが、地元をはじめ社会の皆さんに迷惑をかけていることについて改めておわびしたい」と話しています。


福島第一原子力発電所の淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの漏水による放射性物質を含む水の海への流出の評価結果(暫定)について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11120610-j.html
                             平成23年12月6日
                             東京電力株式会社

 平成23年12月4日午前11時33分頃、福島第一原子力発電所の淡水化装置(蒸発濃
縮装置)周辺の堰内に、当該装置(3A)から漏れたと思われる水が溜まっているこ
とを、協力企業作業員が確認いたしました。
 そのため、午前11時52分頃、運転していた当該装置全体を停止したところ、午後
0時14分頃に当該装置からの水の漏えいは停止しました。

 その後、引き続き当該装置周辺を含めて調査を行ったところ、午後2時30分頃、
土台のコンクリートにひび割れがあり、そこから堰の外の側溝に漏えいした水が漏
れ出ていることを確認いたしました。
 そのため、堰の外の側溝に漏れ出た水及び当該装置から漏れた水、一般排水用の
側溝内の水および一般排水用の側溝出口付近の海水についてサンプリングを行った
結果、福島第一原子力発電所1~4号機側放水口から南側に約300m離れた一般排
水用の側溝出口から海に流出したと判断いたしました


 現在は、ひび割れが確認された堰の周囲および堰の外の側溝内に土のうを積み止
水を行うとともに、側溝を土のうで封鎖してさらなる海への流出を防止しておりま
す。

 また、当該装置の堰内に溜まっている漏えい水(約15m3)については、水中ポン
プ等にて回収をしております。

 堰の外に漏えいした水の内、約150リットルが側溝に流入したと評価され、そこ
から一般排水溝を経由して海洋へ流出したと想定しました。その結果、流出された
全放射能量は約2.6×1010ベクレル(暫定値)でした


 この漏れた水の海洋流出にともなう影響としては、放水口近傍の魚類や海藻など
を毎日食べ続けるとして評価した場合、成人の実効線量は、年間約0.0037ミリシー
ベルトであり、これは、一般公衆が自然界から受ける年間線量(2.4ミリシーベル
ト)の約600分の1であり、影響はほとんどないと考えております。

 放射性物質を含んだ水を放出したことにつきまして、立地地域の皆さまをはじめ、
広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、改め
て心よりお詫び申しあげます。


 なお、蒸発濃縮装置は運転を停止をしておりますが、セシウム吸着装置、第二セ
シウム吸着装置、淡水化装置(逆浸透膜型)は継続して運転しており、淡水化処理
した水は十分にあることから、原子炉注水への影響はありません。

 今後、漏えいの原因究明を行い、再発防止対策を講じて参ります。

                                  以 上



福島第一原子力発電所蒸発濃縮装置漏えい水の海洋流出について
平成2 3 年12月6日
東京電力株式会社
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/111206o.pdf

○放射性物質を含んだ水の海洋流出量は、約150リットル。
○漏えい水の放射性物質濃度は、主要核種であるストロンチウム89、90、セシウム134、137の以下の濃度値から求め
た結果、合計2.6×1010ベクレル(暫定値)と評価。

[内訳]
ストロンチウム89:7.4×104ベクレル/cm3(1.1×1010ベクレル)
ストロンチウム90:1.0×105ベクレル/cm3(1.5×1010ベクレル)
セシウム134 :1.6×101ベクレル/cm3(2.4×106ベクレル)
セシウム137 :2.9×101ベクレル/cm3(4.4×106ベクレル)
(平成23年12月4日採水、ストロンチウムの量は全β放射性物質濃度から評価した結果)

○この値は、福島第一原子力発電所の放射性液体廃棄物の年間放出管理目標値2.22×1011ベクレルの12%に相当する。


福島第一原子力発電所蒸発濃縮装置漏えい水のサンプリング結果
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/111206p.pdf