説明できない円高に対しては、「今まで同様きちんとした態度で対処」←今まで同様?きちんとした? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

説明できない円高に対しては、「今まで同様きちんとした態度で対処」←今まで同様?きちんとした?

秘書です。

西村日銀副総裁いわく、

ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)で説明できない円高に対しては、今まで同様きちんとした態度で対処することが重要」

疑問が2つ。

①今の為替水準は「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)で説明できない円高」なのか。問題は円高のスピードであって水準ではない、と考えるのかどうか。

②今までの態度が「きちんと」対応していなかったから今の為替水準になっているのではないか。今まで同様では今の為替水準を変えられないのでは?(日銀は「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保」以外については、「貢献」はできても「責任」はもてない、のでしょうから)


円高にはきちんとした態度で対処することが重要=日銀副総裁
2011年 11月 30日 15:22 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE7AT05820111130
[京都 30日 ロイター] 日銀の西村清彦副総裁は30日、京都市での金融経済懇談会後に記者会見し、「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)で説明できない円高に対しては、今まで同様きちんとした態度で対処することが重要」と強調。金融政策については「どのような選択肢があるか常に考え、一番望ましい政策を先をみながら考え、必要であれば適切に遂行していくのが一番必要」と述べた。
西村副総裁は懇談会で地元経済人から円高・デフレについて厳しい声が相次いだと指摘。「日銀としてきちんとした対策を取ってほしい」「ウォン安と円高がダブルパンチで効いている」との声が出たことを明らかにした。

一方で、円高の背景として「欧州情勢を背景に『不人気投票』と言われるように日本にしわ寄せが来ている」と説明。円は為替レートが自由に動く流動性が高い通貨であるという特性から「(海外で)大きなショックが起こったときに調整の重圧がかかる」と分析した。

<米指標への過剰反応や連鎖作用、一番心配>

これまで政府・日銀が打ち出してきた為替介入については「効果は十分あった」と指摘。「具体的な為替の相場水準に関して効果があったと言うよりも、過度の変動は許さないという政策当局の見方が浸透した意味で非常に重要な役割を果たした」と述べた。

米国経済については、成長率が低いなかで小さな経済指標の変化に市場が過剰に反応するリスクを指摘。「それをきっかけとした連鎖作用が起きるのを一番心配」と述べた。

今後、欧米が一段と緩和的な金融政策に踏み切る場合の日本への影響については「他国の金融政策にコメントしない」と述べたうえで、「世界経済の相互接続性は高まっており、自国の金融政策が他国の政策を通じ自国に影響を及ぼすことを考えて政策も考えられるだろう」との期待を述べた。

また「欧州債務問題がこれだけ大きな世界的問題になっていることを考えれば、国際通貨基金(IMF)がなんらかの形で役割を果たすのは自然。日本もIMFの重要なメンバーの一員としてできることをしていく形で考えていくのが望ましい」と述べた。

(ロイターニュース 竹本能文;編集 内田慎一)