「自民党に上げ潮なんてもういません」とテレビ番組でおっしゃった方がいたようで | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「自民党に上げ潮なんてもういません」とテレビ番組でおっしゃった方がいたようで

秘書です。

テレビで「自民党に今はもう上げ潮なんていません」とおっしゃった方がいましたか?


高橋洋一さんのツイッターより。
2011年11月27日(日)
posted at 08:24:30
http://twilog.org/YoichiTakahashi

政局的な意図についてはともかく、念のため、「上げ潮政策とは何か」をはっきりさせておきましょう。

「上げ潮政策」の中身 

○成長戦略の二つの柱

①実質成長率(労働力要因+資本要因+技術革新要因)を上昇させる
②金利上昇を抑える


○五つの政策

①新しい日本経済の国境概念……対外経済戦略等
②新しい産業展開……国際競争力強化
③新しい産業基盤……産業インフラの低コスト化・教育改革
④新しい財政構造……政府の資産負債圧縮・歳出削減など
⑤新しい政策協調……物価上昇率ターゲット制度の導入


これは骨太の方針2006のベースですが、2005-2006年の中川秀直政調会長のもとで確立したものであり、当時の内閣府や経済財政諮問会議がつくったものではありません。骨太の方針2006について語る権利があるのは、当時の自民党政調会のメンバーです。

自民党に上げ潮なんていないということは、上記の政策を自民党は否定しているということになりますね。

「上げ潮政策」の財政再建プランについての基本的考え方


デフレの克服、資産圧縮、歳出削減、制度改革、税制改革の順で議論する。増税論議は五番目であり、まだデフレの克服という先に片づけなければならない問題が未解決の状況で増税などすると、日本経済はそれこそ取り返しがつかなことになる。

増税を急ごうとの議論は、野球の打順でいえば、「一番バッターが打席にまだ立とうとしているところなのに、五番バッターが素振りをする」ようなもので、早過ぎる。


上げ潮政策による財政再建

①デフレ脱却
②資産圧縮
③歳出削減
④制度改革
⑤税制改革


の順番でやろうとすること。

反上げ潮派とは

①デフレ容認
②霞が関埋蔵金の存在を否定(霞が関埋蔵金伝説論)
③歳出削減断念
④制度改革断念


です。つまり、反上げ潮派とは「1番バッターから5番バッターまで増税で固める増税打線」を組もうとする勢力のことです。

「自民党に上げ潮なんていません」ということは、「1番バッターから5番バッターまで増税で固める増税打線」をみんな支持しているということ。そんなことはないと思います。