民主党と中国共産党の党間外交活発化 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

民主党と中国共産党の党間外交活発化

秘書です。

党間外交は、政府間では話にならないことをやらないとダメですね。
小泉政権時代、当時の与党は一番最初の党間外交で三日三晩、靖国問題を議論しましたね。
国交回復以来最悪といわれ、どんどん公式日程がキャンセルされる一方でほぼ同じころに別の訪中団が要人会見がセットされても、中川秀直政調会長はじめメンバーは微動だにせず、靖国についての主張を貫いた。そこから安倍政権に向けての信頼関係が生まれてきたのだと思います。

いまなら、尖閣とかTPPなどが党間交流のテーマでしょうね。中連部とやるなら北朝鮮情勢や拉致問題の意見交換も重要でしょう。激論をおそれて要人会見の写真を写しにいくだけの交流にしたら、信頼関係は100年たっても生まれないでしょう。(握手の写真を目的とした要人会見ほど、きらわればかにされるものはありません。国益のために、ナンバーいくつの人に会えたからすごいとか、そういう朝貢貿易的、柵封体制的発想は、同行メディアをふくめ、捨てましょう)

昨年の尖閣漁船衝突事件のとき、細野さんが謎の訪中をしていますが、秘密外交なら極秘に徹し、マスコミオープンでやるなら堂々と激論を交わしにいかないと。

それと、党間交流はあくまで党の交流。党側の人が国務院の人に会いに行くのを目的とするのはおかしいですね。国務院の人と会うのは交流の目的ではないはずし二元外交のリスクがあります。政府間の公式ルートでは到達できないところに到達するための手段にすることを目的に一つにしなくては・・・


12月は訪中ラッシュ 首相、輿石氏… 党間外交活発化目指すも人材不足
産経新聞 11月16日(水)23時9分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111116-00000604-san-pol
 民主党が来年の日中国交正常化40年を前に中国との積極外交を進めようとしている。野田佳彦首相は12月12、13両日の初訪中を調整しており、前後して輿石東幹事長を団長に数日間の日程で派遣する計画を立てるなど「訪中ラッシュ」となる見通し。昨年の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件では、中国側と党の対中パイプの細さが指摘されたが、「非常事態」でもスムーズに対応できる関係構築に向けてようやく動き出した。

 日中両国間には平成18年に小沢一郎元代表と中国の胡錦濤国家主席の合意で共産党・民主党間の「交流協議機構」が発足した。3回の相互交流を重ねたが、21年以降は中断。小沢氏の影響力が弱まるとともに休眠状態となっていた。

 再び動き始めたのは野田政権発足後。輿石氏が9月27日の党常任幹事会で「来年は米中露の最高指導者が交代する可能性があり、党間外交が必要だ」と訴えてからだ。先駆けとして樽床伸二幹事長代行が10月に訪中し、中国共産党中央対外連絡部(中連部)の王家瑞部長らとの会談で交流機構の再開を確認した。これを受け今月14~20日には中連部幹部ら6人が来日。民主党幹部と意見交換する。

 民主党は輿石氏らの訪中団のほかにも12月12~25日に地方議員も含めた党所属議員約10人の派遣を予定している。また前原誠司政調会長も15日、国会内で中国国務院台湾事務弁公室の王毅主任と会談し「来年のしかるべき時期に訪れたい」と訪中に意欲を示した。

 ただ小沢氏ほど中国側と長年にわたり交流を深め、影響力を持つ人材は党内にはいない。当面は手探り状態で関係を積み重ねなければならず「民主党政権の党間外交は政府間交渉がうまくいかない場合の潤滑油にもなれなかった」(党幹部)との弱点を克服するのは前途多難のようだ。