12兆円の日銀引受をすると3~6円の円安になる(高橋洋一さん) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

12兆円の日銀引受をすると3~6円の円安になる(高橋洋一さん)

秘書です。
増税VS日銀引き受け。


したたか財務省、政治家を“増税のワナ”にはめる
2011.11.16 ZAKZAK 高橋洋一
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111116/plt1111160838000-n1.htm
 復興増税の期間について当初の10年から25年に延長される方向で、事実上の恒久増税となった。これは財務省の思惑どおりだろう。

 第三次補正で復興債は11・6兆円発行される。償還期間が10年なら毎年1・2兆円、償還期間が25年なら毎年0・5兆円。その差は、100兆円にもなろうとしている予算全体から見れば、誤差の範囲だ。もともと、財務省は復興をきっかけとして増税さえ勝ち取れればいいと思っている。

 ちなみに、片山虎之助元総務相は、「財務省が復興を人質にとって、増税にこだわったため復興予算が遅れた」と言っているが、そのとおりだ。片山氏は元自治省官僚出身の政治家で、財務省の行動パターンをよく知っている。

 本コラムの読者はよく知っているが、実は復興増税は必要ない。今年度予算での日銀引受の未消化枠が18兆円あるからだ。これは新たな予算措置なしで、政府の判断で行える。

 財務省の目的は日銀引受を封じつつ増税を行うことだったので、わかりやすく、政治家でも意見を言える償還期限をわざと交渉材料として、増税を既成事実化したわけだ

 野党政治家もまんまと罠にはまり、償還期間を25年にしたからという政治的な「手柄」で満足してしまった。本来なら増税の是非などを議論すべきところ、増税を前提にして償還期間の長短を議論した。財務省の用意した土俵に乗ったのだ

 財務省としては一度増税の実績をつくるのが重要なので、その目的は達成できた。今後この増税が恒久化されれば、その中で税率を引き上げていくだろう

 さらにおかしいことがある。毎年復興債の償還財源を予算に繰り入れていくのだが、財政赤字の中で償還財源のためにさらに借金を増やすのは合理性を欠いている。このような償還財源のためにさらに借金を積み増すということは現行の国債整理基金でも行われているが、このような会計制度は先進国ではない。

 経済効果について率直にいえば、年間0・5兆円程度の国民負担は著しく大きいとはいえない。初年度に消費が0・6兆円程度下がる程度だ。むしろやらなくてもいい増税を行い、やるべきの日銀引受をやらなかったことの差が大きい。

 12兆円の日銀引受をすると3~6円の円安になる。政府は10%の円安で初年度0・2%のGDP増加になると言っている。これを機械的に当てはめると、12兆円の日銀引受で0・4~0・8兆円程度GDPがプラスになる。つまり、増税を行わないで日銀引受にすると、その差は1~1・4兆円になる

 今回の償還期間騒ぎは与野党ともに政治家が財務省の手の上で踊っただけだ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

→為替介入資金調達のために国庫短期証券を増大させ円高を阻止できずに損失を出すぐらいなら、12兆円を復興債を日銀が引き受ければよかったんじゃないでしょうか?

2011-11-14 17:05:00
日銀バランスシートの拡大←国庫短期証券の増大による
テーマ:秘書ひしょ
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-11078366327.html