「直ちに危険が生じる事態ではないと判断した」?そして玄海原発発電再開 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「直ちに危険が生じる事態ではないと判断した」?そして玄海原発発電再開

秘書です。

「キセノンの暫定検出値が検出できるかできないかぐらいで、原子炉の温度などから直ちに危険が生じる事態ではないと判断した」

しかし、

「2日午前3時前から、1時間にわたって原子炉に核分裂反応を抑えるホウ酸水を注入するとともに、キセノンの検出が継続するかどうか監視を続けています」

ということを午前7時なって伝えるのはおかしいですね。

まさか、ノルマンディ上陸作戦のドイツ軍が「総統はお休み中である」ということで意思決定がおくれたようなことはないと思いますが、報告をしなくていいという判断はかなり深刻な判断ミスだったのでは?本件を不問に付すと、今後、同じことがまた繰り返されるのでは?

それとも、ほんとうに大した話ではなくて、玄海原発再開のニュースの扱いを小さくするための「陽動」作戦?まさか・・・ですね。



「キセノン検出」官邸へ連絡遅れる…保安院注意
読売新聞 11月2日(水)18時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111102-00000993-yom-pol
 枝野経済産業相は2日、東京電力福島第一原子力発電所2号機でキセノンとみられる放射性物質が検出された問題に関する経済産業省原子力安全・保安院から首相官邸への連絡が遅れたとして、「核分裂の可能性もある事態は速やかに伝えるべきだった」と深野弘行保安院長を口頭で注意した。

 藤村官房長官が2日の記者会見で明らかにした。藤村氏によると、保安院は1日深夜に東電から連絡を受けたが、首相秘書官への連絡は2日午前7時過ぎだった。秘書官は直後に野田首相に報告したという。

 保安院は「キセノンの暫定検出値が検出できるかできないかぐらいで、原子炉の温度などから直ちに危険が生じる事態ではないと判断した」と説明しているという。

2号機“一時臨界か”監視続ける
11月2日 18時0分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111102/t10013687061000.html

東京電力福島第一原子力発電所の2号機で採取した格納容器内部の気体から、燃料のウランが核分裂したときに出来る放射性物質のキセノンが検出されました。原子炉の圧力や温度などに大きな変動はありませんが、東京電力は、核分裂反応が連続する臨界が一時的に一部の場所で起きた可能性もあるとみて、監視を続けることにしています。

福島第一原発2号機では、先月28日から格納容器の中の気体を吸い出し、フィルターを通して放射性物質を取り除く装置の運転を始めていて、この装置の出口付近で放射性物質の種類や濃度を測定して分析しています。その結果、1日に採取した気体から、燃料のウラン235が核分裂したときに出来る放射性物質のキセノン133とキセノン135が、1立方センチメートル当たり100万分の6ベクレルから10数ベクレルと、ごく微量検出されたということです。また、2日に採取した気体からもキセノン135が検出されました。放射性物質の量が半分になる半減期は、キセノン133が5日、キセノン135が9時間といずれも短いため、東京電力は、3月の事故直後ではなく、最近、核分裂反応が起き、臨界が一時的に一部の場所で継続した可能性もあるとみています。ただ、原子炉の温度や圧力などに大きな変動はないことから、大規模で長時間の臨界は起きていないと判断しているということです。一方、検出されたキセノンの量がごく微量なため、念のため検査結果に誤りがないか日本原子力研究開発機構に再調査を依頼しています。東京電力は、2日午前3時前から、1時間にわたって原子炉に核分裂反応を抑えるホウ酸水を注入するとともに、キセノンの検出が継続するかどうか監視を続けています事故の収束に向けた作業への影響について、東京電力は「2号機の原子炉の冷却が進んでいる状況に変化はなく、冷温停止状態の達成に大きな影響はないとみているが、1号機と3号機についても状況を確認する必要があり、原子力安全・保安院とよく議論したい」と述べました。

九州電力玄海原発4号機が発電再開、佐賀
2011年11月02日 20:08 発信地:東京
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2838714/8021020?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
【11月2日 AFP】九州電力(Kyushu Electric Power)は2日、前月4日にトラブルで自動停止し、1日夜に運転再開された玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の4号機で、発電が再開されたと発表した。

 玄海原発広報によると、4日には通常の出力レベルに復帰する見込み。東京電力(TEPCO)福島第1原発事故を引き起こした3月11日の東日本大震災後に止まった国内の原発が再稼動したのは初めて。

 九州電力は、再稼働前に「ストレステスト(耐性評価)」が課される定期点検のために停止した他の原発と玄海原発4号機は状況が異なると説明している。玄海4号機の再稼動は、世論の深い不信に直面している原発業界にとって弾みになると捉えられている。
 
 共同通信(Kyoro News)によると、玄海原発4号機は10月4日に復水器に「異常」が生じた後、停止していた。監督官庁を率いる枝野幸男(Yukio Edano)経済産業相は人為的なミスによるものとしていた。

 枝野経産相は1日、国の規制機関が手順が妥当であることを確認したとし、「最終的に稼働するかどうかは地元と協議した上で事業者(九州電力)が決めること」と発言した。佐賀県の古川康(Yasushi Furukawa)知事は、「国が認めた」として再稼動を容認した。 (c)AFP/Huw Griffith


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