予算枠の残り18兆円の国債を日銀引き受けにし復興財源に充てる(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

予算枠の残り18兆円の国債を日銀引き受けにし復興財源に充てる(中川秀直)

日米のマネタリーベースの彼我の差が超円高・デフレの理由である。だから、超円高是正・デフレ脱却のためには、日銀が円を増刷し、マネタリーベースを増やすしかない。

円売り介入では円高は是正できない。マクロ経済政策の基準である「マンデル=フレミング効果」に拠れば、変動相場制では金融政策の効果があるとされている。

8月4日に77円00銭で4・5兆円の単独介入をし、2円94銭の円安効果となったが6日しか持に
なかった。そして今回である。10月31日に75円52銭で10兆円規模の単独介入で4円03銭の円安効果となったが、わずか1日で、1円高の78円10銭台に戻っている。いつまで持つか、である。

政府・日銀は、直ちに、マネーを増やす政策に転換すべきである。予算枠の残り18兆円の国債を日銀引き受けにし、復興財源に充てる策である。超円高是正・デフレ脱却・増税なき復興財源の一石三鳥の起死回生策である。

残念ながら頑迷な政府・日銀は当然受け入れるはずがない。だから、議員立法で法制化し、政府・日銀に実行させるしかない。
(11月1日)中川秀直