「消費増税」については賛成47%、反対45%と拮抗(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「消費増税」については賛成47%、反対45%と拮抗(中川秀直)

日経・テレビ東京調査で、復興増税に賛成58%、反対31%となっているが、増税に賛成した人の68%が「増税期間が長くてもいいので毎年の増税額を少なくすべきだ」となっている。全体の比率の約40%になる。「毎年の増税額が多くてもいいので短期間で終わらせるべきだ」は28%で、全体の比率の約16%でしかない。

野田首相のいう「復興増税は現役世代の負担で」との主旨の具体策である「国債償還期間15年」には、民意はNOであり、自民党が主張する「建設国債60年に準じる償還期間」に民意がYESとなっていると、読み解ける。

野田首相の復興増税を人質にして、消費増税への道を開こうとした目論見は、民意の反増税意識の覚醒によって頓挫したのである。

事実、同調査の「消費増税」については、賛成47%、反対45%と拮抗している。賛否が拮抗しているのだから、次期通常国会で「消費増税法案」を成立させること自体で、国民に信を問わねばならない。

解散なしで、「消費増税法案」を次期通常国会で成立を、は不可能となったのである。自民党は、「建設国債60年に準じる償還期間」「国民の信なき消費増税反対」を政策の旗印にして、早期解散・総選挙を期すべきである。
(10月31日記)中川秀直




(参考)

日経・テレビ東京(28~30日)と新報道2001(27日)の世論調査の結果



<日経・テレビ東京>(数字は%、カッコ内は前回9月30~10月2日の結果)



Q1.あなたは野田内閣を支持しますか、しませんか。



支持する 58(58)

支持しない 29(31)

いえない・わからない 12(11)



Q1SQ1.(「支持する」と回答した人に)支持する理由は何ですか。次の8つからいくつでもお答え下さい。



民主党中心の内閣だから 15(14)

政策がよい 5(6)

国際感覚がある 4(3)

指導力がある 6(7)

安定感がある 14(17)

人柄が信頼できる 57(54)

清潔である 20(17)

政府や党の運営の仕方がよい 5(6)

その他 6(8)

いえない・わからない 6(7)



Q1SQ2.(「支持しない」と回答した人に)支持しない理由は何ですか。次の8つからいくつでもお答え下さい。



民主党中心の内閣だから 34(42)

政策が悪い 39(31)

国際感覚がない 28(19)

指導力がない 40(23)

安定感がない 28(25)

人柄が信頼できない 13(8)

清潔でない 5(6)

政府や党の運営の仕方が悪い 40(36)

その他 3(6)

いえない・わからない 3(5)



Q2.あなたは今どの政党を支持していますか。ひとつだけおお答え下さい。



民主党 34(35)

自民党 29(30)

公明党 3(3)

みんなの党 7(6)

共産党 3(3)

社民党 2(1)

国民新党 0(0)

たちあがれ日本 0(0)

新党改革 0(0)

新党日本 0(0)

その他の政党 1(0)

支持政党なし 15(17)

いえない・わからない 6(5)



Q3.あなたは野田内閣や民主党執行部の仕事ぶりを評価しますか、しませんか。



評価する 35(37)

評価しない 48(42)

どちらともいえない 10(10)

いえない・わからない 6(11)



Q4.野田内閣にはどのように政権を運営してほしいですか。最も重点を置くべきだと思うものをお答え下さい。



民主党内の挙党態勢の確立 10(10)

首相の強いリーダーシップの発揮 50(47)

野党との積極的な協調 30(32)

その他 4(4)

いえない・わからない 6(6)



Q5.自民党は政府と民主党にどのような姿勢で臨むべきだと思いますか。



対決姿勢を強め衆院解散に持ち込むべきだ 8

幅広い課題で協力し、政策を進めるべきだ 61

その都度の判断で対応すべきだ 25

その他 1

いえない・わからない 6



Q6.日本の電力は3割近くが原子力でまかなわれてきました。あなたは原発を今後どうするべきだと思いますか。



増やすべきだ 3(1)

現状を維持すべきだ 28(24)

減らすべきだ 46(51)

すべてなくすべきだ 19(18)

その他 0(1)

いえない・わからない 4(5)



Q7.あなたは東日本大震災の復興のために増税することに賛成ですか、反対ですか。



賛成だ 58

反対だ 31

どちらともいえない 7

いえない・わからない 4



Q7SQ.(「賛成だ」と回答した人に)あなたは東日本大震災の復興のための増税のあり方について、どちらが望ましいと思いますか。



毎年の増税額が多くてもいいので短期間で終わらせるべきだ 28

増税期間が長くてもいいので毎年の増税額を少なくすべきだ 68

どちらともいえない 3

いえない・わからない 2



Q8.復興財源とは別に、政府は社会保障の財源を確保するために消費税率を2010年代半ばまでに段階的に10%まで引き上げる案をまとめました。あなたはこの案に賛成ですか、反対ですか。

賛成だ 47

反対だ 45

どちらともいえない 4

いえない・わからない 4



Q9.野田佳彦首相は環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加に意欲を示しています。協定に参加すれば貿易の自由化が進む一方で、国内農業などへの影響を心配する声もあります。あなたはこの協定についてどう思いますか。



参加すべきだ 45

参加すべきでない 32

どちらともいえない 9

いえない・わからない 14



Q10.次の衆院解散・総選挙はいつ行うべきだと思いますか。



ただちに解散すべきだ 11(16)

来年度予算が成立する来年春ごろに解散すべきだ 18(21)

解散を急ぐ必要はない 63(52)

その他 1(1)

いえない・わからない 7(7)



<新報道2001>(カッコ内は前回10月20日調査)



問1 あなたは次の衆院選でどの党の候補に投票したいですか。



民主党 23・2%(21・2) 自民党 25・6%(27・4) 公明党 4・8%(3・6) 共産党 1・8%(3・8) 社民党 0・8%(0・6) 国民新党 0・4%(0・6) 新党日本 0・0%(0・2) みんなの党 5・4%(4・4) たちあがれ日本 0・4%(0・4) 新党改革 0・0%(0・0) 無所属・その他 3・4%(4・2) 棄権する 3・8%(1・0) まだきめていない 30・4%(32・6)



問2 あなたは野田内閣を支持しますか。



支持する 56・6%(55・4) 支持しない 36・8%(37・0) その他・わからない 6・6%(7・6)



問3 TPPの交渉参加を巡って、賛成・反対派、双方の対立が深まっています。あなたは交渉に参加することについては、どう考えていますか。



交渉に参加すべき 65・8% 交渉にも参加すべきではない 23・2% (その他・わからない)11・0%



問4 政府は、来月上旬にも、TPP交渉参加について結論を出す方針です。あなたは、結論を出す時期について、どう考えますか。



他国におくれを取らないためにも来月上旬は適切 36・4%

より時間をかけ議論を深めるべき 57・4%

その他・わからない 6・2%



問5 TPP参加による、メリットやデメリットを、政府は国民に説明できていると思いますか。



説明は充分 1・4% ある程度説明しているが、分かりにくい 34・8% 説明は不十分 61・6% (その他・わからない)2・2%