「援助の至らなさ、不十分さを認めないといけない」(児童相談所) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「援助の至らなさ、不十分さを認めないといけない」(児童相談所)

秘書です。
また、虐待の犠牲者が。



胸以外にも複数傷痕 名古屋・名東の中2虐待死
2011年10月23日 10時00分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011102390095711.html

 名古屋市名東区引山の市営住宅で、無職服部友己さん(38)の長男で香流(かなれ)中学2年の昌己君(14)が、友己さんの交際相手に暴行されて死亡した事件で、昌己君の遺体に複数の傷が残っていたことが、愛知県警への取材で分かった。事件以前の傷もあるとみられる。

 名東署は、逮捕された交際相手の守山区天子田、会社員酒井秀志容疑者(37)が以前から暴行を加えていたとみて調べる。23日の司法解剖で詳しい死因を特定する。

 酒井容疑者は胸付近を3回ほど蹴り、死亡させたとされる。県警への取材では、胸付近以外にも上半身に複数の傷があった。名東署によると、酒井容疑者は「しつけのためだった」と供述している。

 県警などによると、友己さんと昌己君は3週間前に瑞穂区から転居して2人暮らしで、酒井容疑者が頻繁に出入りしていた。昌己君の小学6年の弟は瑞穂区の祖母宅で生活。7月に祖母から瑞穂署に、酒井容疑者から弟への虐待をめぐる相談があったという。

 一方、名古屋市中央児童相談所は22日、6月に虐待を把握していたことを明らかにした。

 当時通っていた瑞穂区の田光中学校から「左頬に殴られた痕がある」と連絡があり、酒井容疑者の暴行と確認。6日後にも、右まぶたにあざがあるとの連絡を受け、家庭訪問したところ、酒井容疑者が「態度にかっとなった」と暴行を認めた。

 相談所は酒井容疑者に体罰をやめるよう指導。「反省しており一時保護の必要はないと判断した」という。今月11日に関係者から心配の声が寄せられたが「指導の結果、落ち着いていると判断した。援助の至らなさ、不十分さを認めないといけない」と話した。

 2008年には、友己さんによるネグレクト(養育放棄)について、相談所が指導に入り、09年と11年に一時保護したこともあった。

 昌己君は周囲に「(酒井容疑者と)ボクシングをして、なぐられた」と話していたという。同級生は取材に「今年になって虐待されていたみたい。弟本人も虐待を受けたと言っていた」と話した。

(中日新聞)

名古屋市名東区中2男子死亡事件 児童相談所と警察が14日に面談も保護などの措置取らず
(10/22 21:03 東海テレビ)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00210057.html

愛知・名古屋市で、中学2年の少年が母親の交際相手の男にけられ死亡した事件で、児童相談所と警察が10月14日に家庭を訪問したが、保護などの措置を取らなかったことが明らかになった。
事件があったのは、名東区引山の市営住宅で、22日朝、中学2年の服部昌己さん(14)が、母親の交際相手の酒井秀志容疑者(37)にけられ死亡し、酒井容疑者は傷害の疑いで逮捕された。
市の児童相談所は、学校などから通報を受け、6月から数回にわたり家庭訪問を行い、10月14日には警察官とともに、昌己さんと母親、酒井容疑者の3人と面談したが、保護などの措置は取らなかった。
名古屋市中央児童相談所の羽根祥充主幹は「(指導によって)経過は良好に進んでいるというふうに認識をしていた」と話した。
愛知県警は今後、容疑を傷害致死に切り替えるとともに、昌己さんへの虐待が日常的に繰り返されていた可能性があるとみて調べている。


淡路高校生英語スピーチコンテスト:船越さん優勝 /兵庫
毎日新聞 2011年10月23日 
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20111023ddlk28040283000c.html
 第26回淡路高校生英語スピーチコンテストが22日、県立津名高(淡路市志筑)であった。島内6校から18人が出場し、県立淡路三原高2年、船越千恵美さん(17)が優勝、県立洲本高2年、横道紗季さん(17)が準優勝。2人は、来月26日に明石市で開かれる県大会に出場する。

 船越さんは「悔いのない人生を生きるために」のテーマで、ダンス部の親友が交通事故で大けがをしたのをきっかけに、「一日一日を後悔しないように生きる」という生き方の本当の意味を親友や祖父から教わったことをまとめた。

 横道さんは「子どもたちの幸せのために」と題し、児童虐待が社会問題化しているが、親の精神的な自立ができていなのが原因ではないかと指摘。周囲が虐待にいち早く気付き、知らせ合うことが大切とスピーチした。【登口修】


児童虐待、負けぬ姿を熱演 中京で演劇公演
10月17日 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/kyoto/article/20111017000022

児童虐待をテーマにした演劇で迫真の演技をみせる子どもたち(京都市中京区・ウィングス京都) 児童虐待をテーマにした演劇「明日へのとびら オレンジ色の時に」が16日、京都市中京区のウィングス京都で公演された。母親の暴力や育児放棄、児童養護施設への偏見を受けながら、明るく生きていく少女の姿に、会場では涙ぐむ観客も見られた。

 俳優の山根誠示さん(45)が理事長を務めるNPO法人「ハートフル演劇・製作所」(西京区)が企画。東映俳優養成所の俳優が中心に出演した。

 小学校の時に虐待された少女が主役。中学校では明るく過ごしていたものの、周囲に施設への入所がばれたことを契機に虐待の記憶がよみがり、深い心の傷を負う。しかし、友人のサポートもあって成長するという内容。

 重いテーマを扱ったストーリーを、子役を中心とした俳優たちが熱演。主役の少女が大人になって施設に就職し、子どもたちを優しく指導する姿で劇が終わると、200人が詰めかけた観客席から、すすり泣く声があちこちで聞こえた。

世代に偏り 里親増えず…島根
県内78世帯登録 養育3割
(2011年10月15日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20111014-OYT8T00665.htm

「里親制度を多くの人に知ってもらい、里親の裾野が広がれば」と話す御神本さん(松江市東津田町で) 両親との死別や虐待、経済的な困窮など様々な事情で、自分の家庭で生活できない子どもたちを家族の一員として受け入れ、愛情を注ぎながら養育する里親制度。

 島根県内では78世帯136人が県に里親登録し、35人の子どもが里子として暮らしている。一方で、子どもの保護を求める相談は増えている。10月は里親月間。県内の現状を探った。(南暁子)


増えるSOS
 「あそこの子ども、虐待を受けているかも。保護した方がいいのでは」。県青少年家庭課によると、▽周りの子どもに異変を感じた▽自分の子どもを預かってほしい、などとして児童相談所に相談(養護相談)してきた人は2010年度、1379人にのぼった。04年度(500人)の倍以上だ。景気低迷や核家族化で、生活が苦しい家庭や孤立して虐待する親が増えていることが背景という。


 しかし、実際に保護される子どもは毎年200人前後にとどまる。保護された子どもの受け皿となる児童養護施設の定員や、里親の登録数が変わらないためだ。


 さらに、里親に預ける場合、児童相談所が子どもの境遇や里親の希望などから預け先を決めるが、うまくマッチさせるのは難しい。現在、里親登録している78世帯のうち、実際に里子を養っているのは約3割の27世帯という。


いい加減さを
 里親の孤立を防ぐのも重要な課題だ。東京都では今年8月、里子の女児(当時3歳)を虐待死させたとして、里親の女(43)が逮捕される事件が起きた。背景は不明だが、厚生労働省は里親の相談に乗る専門職員を各地に配置する方針を示している。


 県里親会副会長・御神本(みかもと)啓一さん(77)(松江市東津田町)も定期的に里親たちの話を聞く大切さを指摘する。約40年前、2歳8か月だった女児を里子に迎え、4人の実子と一緒に育てたベテラン。経験の浅い里親たちの相談に乗り、「里子がなついてくれない」などの悩みを聞いてきた。


 虐待や育児放棄を受けた経験のある里子は、暴言を吐いたり後をついて回ったり、里親を困らせる行動を取る傾向がある。自分への愛情を確かめる「試し行動」と言われ、里親は「実子の時にはこんなことはなかったのに」と戸惑うという。


 御神本さんは「里親には真面目で完璧主義な人が多く、悩みを抱え込みがち。親だって完璧じゃない。いい加減さと許す心を持つことが大事だよ」と話す。


若者の協力
 県内の里親たちの平均年齢は58歳。親の介護を抱える世代も多い。同課は「幅広い年代が里親登録してくれれば、マッチングの選択肢が増え、より多くの恵まれない子どもを里子として受け入れることができる」と訴える。


 里親制度に詳しい山本俊磨(としま)・島根大名誉教授(教育心理学)は「里親の条件を満たす人を増やすためにも、若者が安心して家庭を築ける環境づくりを進める必要がある。地域に強いつながりが残っているのが島根の強み。行政に任せるだけではなく地域全体で制度を理解し、子どもを見守ることが大切」としている。


 <里親制度>児童福祉法に基づき、死別や経済力不足、虐待などにより実親が養育できない18歳以下の子どもを、都道府県知事が任命した里親のもとで育てる制度。虐待などの経験がある里子を預かる「専門里親」、里子が実親と生活できるようになるまでか18歳になるまで養育する「養育里親」、3親等以内の親類が育てる「親族里親」、里子と養子縁組する「養子縁組里親」の4種類がある。

(2011年10月15日 読売新聞)