「一段の上振れを示す材料はほとんどない」(量的緩和を決定したイングランド銀行) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「一段の上振れを示す材料はほとんどない」(量的緩和を決定したイングランド銀行)

秘書です。

イングランド銀行は全会一致で量的緩和の決定の議事録にいわく、

インフレについては「一段の上振れを示す材料はほとんどない」とした。

いいですね、この決断力。

ということは、日銀には、われわれに見ることのできない「一段の上振れを示す材料」がみえているのでしょうね。フォワードルッキングに見えている景色如何?


10月英中銀政策委、全会一致で量的緩和拡大を決定=議事録
2011年 10月 19日 18:54 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23705020111019
 [ロンドン 19日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)は今月5―6日の金融政策委員会で、750億ポンドの量的緩和拡大を全会一致で決定していた。19日公表した議事録で明らかになった。
 議事録によると、資産買い入れ(量的緩和)の拡大規模は500億―1000億ポンドの間で検討した。

 議事録によると、「一部の委員は、相当な下振れリスクがあり、このリスクが現実のものとなった場合に備えて国内経済をより強固にするために、もっと規模の大きい金融刺激の必要があることを示している、と認識していた」。また、「ユーロ圏と金融市場の動向次第で、刺激策の規模はいずれの方向にも調整する可能性がある」とした。

 会合では金利据え置きも全会一致で決定した。 

 議事録は、11月のインフレ報告を待たずに追加緩和に踏み切った理由について、世界的な見通しの急速な悪化を挙げた。インフレについては「一段の上振れを示す材料はほとんどない」とした。

 その上で「8月のインフレ報告以降の2カ月間で、需要見通しに影響する相当な下振れ材料が見られた」と指摘した。