「骨太の方針2006」を原点とし「国有資産売却ありき」の対案を(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「骨太の方針2006」を原点とし「国有資産売却ありき」の対案を(中川秀直)

東京新聞社説に書いている「朝霞宿舎建設の五年間凍結を増税のためのアリバイにしてはならない」は正論である。

今朝のセミナーでも述べたが、そもそも国有の公務員宿舎はない。先進国で国有の公務員宿舎があるのは日本のみだからである。

財政再建で苦しんでいる先進国が財政再建の1丁目1番地としているのが国有資産の売却である。日本の国有資産が先進国で突出している。政府資産残高の対GDP比を国際比較すれば、日本139%、米国12%、英国32%、イタリア77%である。

財政再建の1丁目1番地である国有資産の売却を政府が怠ってきた。

自民党は原点回帰すべきである。「骨太の方針2006」にである。2015年度末に国の資産規模対GDP比の半減を目指し、国の資産を140兆規模で圧縮し、国有財産については、10年間で12兆円の売却収入を目安とするとの基本方針に、である。

野田政権の「増税ありき」に対して自民党は「国有資産売却ありき」の対案で対峙すべきである。

(10月4日記)中川秀直