日中外相会談で中国公船の日本領海侵犯事件をとりあげなかった2つの理由はおかしくないですか? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

日中外相会談で中国公船の日本領海侵犯事件をとりあげなかった2つの理由はおかしくないですか?

秘書です。

日中外相会談で、中国の漁業監視船2隻が先月、尖閣諸島近海の日本領海に侵入した問題を取り上げなかった理由は、

①領海侵犯の話は松本(剛明・前)大臣の時だ
②もともと領土問題は存在しないので、私から持ち出すといかがか


とのこと。これはおかしいでしょう?


日中外相が会談、尖閣諸島問題で主張は対立
読売新聞 9月23日(金)21時13分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110923-00000534-yom-pol
 【ニューヨーク=石田浩之】玄葉外相は22日夕(日本時間23日朝)、中国の楊潔チ(ようけつち)外相とニューヨーク市の国連本部で約50分間会談した。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
 両外相は、戦略的互恵関係を深化させることで一致したが、尖閣諸島問題をめぐって主張は対立した。
 尖閣問題については楊氏が先に触れ、中国の領有権を主張。これに対し、玄葉氏は「尖閣諸島は日本固有の領土だ。歴史的にも国際法上も明確だ」と反論し、双方の主張は平行線だった。
 玄葉氏は、中国の漁業監視船2隻が先月、尖閣諸島近海の日本領海に侵入した問題は取り上げなかったという。会談後、玄葉氏は記者団に、「領海侵犯の話は松本(剛明・前)大臣の時だし、もともと領土問題は存在しないので、私から持ち出すといかがか(と考えた)」と説明した

→中国の公式的な立場にある人が中国の漁業監視船2隻が先月、尖閣諸島近海の日本領海に侵入したことを正当化する講演を東京でしたのだから、中国公船の日本領海侵犯事件は確かに存在します。このことに外相が抗議しないということは、中国公船の日本領海侵犯事件も存在しないことになり、それは中国公船の侵犯を日本が容認したことになり、結果的に、中国側の領土についての主張に一歩プラスになってしまうことです。

→事件が前大臣のときの話かどうかは、国益については何の関係もありません。前大臣のときの話はしないというのでは、個人単位で外交をしていることになってしまいます。なんで前大臣のときの話だとしないのでしょうか?