本格補正予算をまたしても先送りするのか(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

本格補正予算をまたしても先送りするのか(中川秀直)


本日の衆議院本会議で野田首相の所信表明演説を聞いた。

野田首相は、「『政治が指導力を発揮せず、物事を先送りする』ことを『日本化する』と表現して、やゆする海外の論調があります」と指摘した。しかし、野田政権は、国会を4日で閉じて、本格補正予算をまたしても先送りしようとしているのではないか。

再生とは時間との勝負である。時間が経てば経つほど、被災者の再生・復興への意思が消えていく危険がある。

4日で国会を閉じる理由は、予算委の本格論戦で「不完全内閣」の実態が露呈し、第2、第3の鉢呂氏が出るのを恐れてのことか。福島再生よりも、民主党政権存続を優先する我執が、理由なのか。

それとも、4日で国会を閉じる理由は、増税について与野党協議ができるまで、国会開会を待つつもりか。つまり、本格復興を人質として、増税路線の合意形成をするつもりなのか。
(9月13日記)中川秀直