ロシア軍の容認できない行動に野田政権はどう対応する? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

ロシア軍の容認できない行動に野田政権はどう対応する?

秘書です。

山根隆治外務副大臣は12日の記者会見で、9日にロシア海軍艦艇24隻が北海道と樺太の間の宗谷海峡を通過したことについてロシア側に対し「容認できないと申し入れている」と述べています。容認できないといった以上、容認できるラインまでもってこさせるために全力を尽くさなければなりません。

ところで、9日の玄葉外相は何といったか。


外務大臣会見記録(9月9日付)
【大臣】ロシア側の立場というのは、いわゆる今回の軍事演習が国際法上問題はないのだということだろうと思います。そして、私(大臣)はそれに対して、やはりここ数日のロシア軍機の動きというのは、日本国民の間でその意図とか対応について疑念が生じているということがあるので、そのことを指摘をして、その上で、先ほども申し上げたような刺激するような行動の自制を要請し、同時に関連情報の提供を求めたということでございます。
 いずれにしても、主権に関わる問題については、粘り強く対応していくこと。受け入れられないものは受け入れられないということを、しっかりと言うことが大切だし、同時に静かな環境で領土問題はしっかりと解決させていくということが特に、例えば北方領土などでは大事だと思います。

この会見は、9月9日16時27分から。下記の記事をみると、ロシア軍が宗谷海峡を通過していることを自衛隊機が発見した時間ですね。
そして、12日の副大臣会見で「容認できない」に態度を硬化させていく。
しかし、この発言にもかかわらず、そして、9日の外相の自制要請にもかかわたず、ロシア軍の挑発行動はエスカレートしていく。
さあ、日本政府はどうするのか。そこが問われています。対抗措置は?
周辺諸国がみています。







露軍機接近10回 北方領土近海で対潜訓練
産経新聞 9月13日(火)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110913-00000096-san-pol
 ロシア海・空軍が北海道周辺で挑発を繰り返している問題で、10日にロシア軍のIL38哨戒機が10回にわたり日本領空に接近し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)による対処を迫られていたことが12日、分かった。9日に宗谷海峡を通過した24隻のロシア海軍艦艇は10日、北方領土の北にある海域で対潜水艦戦訓練を実施し、領空接近したIL38もこの訓練に参加したとみられる。
 緊急発進は領空侵犯に備える措置で、領空外側の防空識別圏への侵入があると空自戦闘機が緊急発進し、針路変更などを勧告する。8日にロシア空軍の長距離爆撃機TU95が日本を1周した際には、空自は北部・中部・西部の3航空方面隊と南西航空混成団の各戦闘機部隊が順次エリアごとに緊急発進した。
 これに対し10日は、朝から深夜にかけ北部航空方面隊の千歳(北海道)、三沢(青森)両基地のみの戦闘機が緊急発進した。2機のIL38が長時間、北海道周辺で滞空したためだ。
 2機は交互に防空識別圏への出入りを繰り返し、侵入の都度、空自は緊急発進した。1つの方面隊で10回の緊急発進は極めて異例だ。「日本領空をうかがう執拗(しつよう)な飛行は挑発の意図が明らかで、接触など不測事態を招きかねない」(防衛省幹部)と危険視される。
 ロシア軍は千島列島周辺とカムチャツカ半島東側の3カ所に実弾射撃を伴う訓練海域も設定。さらなる挑発も懸念されている。

ロシア 軍事演習は領有権保護目的
9月13日 6時12分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110913/t10015561751000.html
ロシア軍が、今月、カムチャツカ半島沖で行っている大規模な軍事演習について、軍の当局者は、演習の目的がこの海域に広がる大陸棚の領有権の保護にあることを明らかにし、ロシアが大陸棚の海底資源に強い関心を持っていることをうかがわせています。
ロシア極東のカムチャツカ半島の周辺海域では、今月初めから艦船50隻と航空機50機が参加し、この海域では冷戦後最大規模の軍事演習が行われていて、9日には演習に向かうロシア海軍の艦艇が北海道沖の宗谷海峡を通過するのが確認されています。この大規模演習の目的について、極東のウラジオストクに司令部を置くロシア太平洋艦隊の当局者は、NHKの取材に対し、「カムチャツカ半島周辺の大陸棚には豊富な海底資源がある。演習の目的は、その資源を守ることだ」と述べ、演習の主なねらいがカムチャツカ半島の左右に広がるオホーツク海と北太平洋の大陸棚の領有権の保護にあることを明らかにしました。ロシアは、ここ数年、氷の面積が年々減って大規模な海底資源の開発が見込まれる北極海の大陸棚について領有権の主張を強め、カナダなど関係国と対立しています。今回の演習は、その北極海につながるカムチャツカ半島の沿岸でも、ロシアが大陸棚に強い関心を持っていることを示すもので、大規模な軍事演習を通じてロシア周辺にある海底資源は自国のものとして守っていく強い姿勢を内外に示すねらいがあるとみられます。

「容認できない」露軍艦の宗谷海峡通過で外務副大臣、ロシアに抗議
2011.9.12 17:54 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110912/plc11091217560003-n1.htm
 山根隆治外務副大臣は12日の記者会見で、9日にロシア海軍艦艇24隻が北海道と樺太の間の宗谷海峡を通過したことについてロシア側に対し「容認できないと申し入れている」と述べ、抗議したことを明らかにした。艦艇の通過で領海侵犯はなかったが、過去最大規模の海峡通過という挑発行為を牽制した格好だ。
 一方、外務省の小寺次郎欧州局長は12日、都内でロシアのベールイ駐日大使と面会し、ロシア国家安全保障会議のパトルシェフ書記が北方領土の国後島を訪問したことについて「受け入れられない」と抗議した。これに対し、ベールイ大使は北方領土はロシア領との立場から「訪問に何ら問題はない」と応じた。
 藤村修官房長官は12日の記者会見で、パトルシェフ氏の国後島訪問について「わが国の立場と相いれず誠に遺憾だ」と非難した。
 ロシアは空軍爆撃機2機が8日に日本列島を周回飛行するなど、今月に入って今までにない挑発を繰り返している。9日の日露外相電話会談では玄葉光一郎外相が爆撃機の飛行に自制を要請し、情報提供を求めたが、12日までにロシア側の回答はないという。

ロシア艦艇さらに20隻通過=宗谷海峡、戦車揚陸艦も-防衛省
(2011/09/10-21:21)時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011091000358
 防衛省は10日、北海道と樺太の間にある宗谷海峡を通過したロシア海軍の艦艇4隻に続き、さらに同20隻が通過したと発表した。領海侵犯はなかったが、同省は「過去最大の規模」と警戒を強めている。
 同省によると、4隻は9日午後4時ごろ、これに続きミサイル巡洋艦を含む20隻が同8~10時に同海峡を通過した。戦車揚陸艦や病院船も含まれており、千島列島付近に設定した訓練海域で、大規模な総合演習を行うとみられる。 
 ロシア軍は活動を活発化させており、8日には爆撃機2機が日本列島を周回飛行した。

多数のロシア艦艇 北海道沖に
9月10日 4時2分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110910/t10015510251000.html
ロシア海軍の駆逐艦など艦艇4隻が、宗谷海峡を通過したうえ、さらに艦艇およそ20隻が北海道沖の日本海を航行しているのを、海上自衛隊の哨戒機が確認しました。防衛省によりますと、これだけの数の艦艇が日本付近を航行するのは極めて異例だということです。

防衛省によりますと、9日午後4時ごろ、ロシア海軍のフリゲート艦や補給艦など艦艇4隻が、宗谷海峡を西から東に向けて通過しているのを、海上自衛隊のP3C哨戒機が確認しました。さらに警戒を続けたところ、ロシア海軍の艦艇およそ20隻が北海道沖の日本海を航行しているのを確認したということです。防衛省などによりますと、ロシア海軍は、12日にかけて、北海道東北沖のオホーツク海で射撃訓練を行うことを周辺各国に通告していて、これらの艦艇は訓練海域に向かっているものとみられています。防衛省によりますと、これだけの数の艦艇が日本付近を航行するのは極めて異例だということです。ロシア軍を巡っては、8日も空軍の爆撃機2機が日本列島付近の上空を一周しており、9日、玄葉外務大臣が、ロシア側に対しこうした行動の自制を求めています。