野田政権は増税についての信任状を国民から得ていない。(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

野田政権は増税についての信任状を国民から得ていない。(中川秀直)

産経・FNNの合同世論調査では、野田内閣支持率59・9%である。

野田政権には、東日本大震災での被災者・復興対策を期待する声が81・3%であるが、「今、日本の総理大臣にふさわしいのは誰か」では野田首相は12・0%である。

また、野田政権はどれくらい続くと思うかで、野田政権は1年以内の合計が70・4%となっている。

民意は、野田政権は1年間以内に被災者・復興対策を、ということなのであろう。

野田首相が表明した震災復興のための増税は適切だと思う人は現状60・3%である。しかし、復興増税の必要性やその副作用についての議論、他の財源についての本格議論もない。

野田政権は増税についての信任状を国民から得ていない。野田政権は党利党略で選挙を先送りすることなく、本格復興予算を決定後に、堂々と増税の信任を得てはどうか。

国民の信任状のない内閣の支持率はそのうち下がり、指導力を発揮できなくなるだろう。

(9月6日記)中川秀直




(参考)産経・FNNの合同世論調査(3,4日)の結果(カッコ内は前回7月23,24日調査結果)

問 野田内閣を支持するか

支持する 59・9 支持しない 17・4 他 22・7

問 どの政党を最も支持しているか

民主党22・4(14・1) 自民党22・7(18・9) 公明党3・5(5・0) みんなの党4・8(7・3) 共産党2・2(2・8) 社民党0・9(1・4) 国民新党1・0(0・6) たちあがれ日本0・3(0・6) 新党改革0・1(0・0) 他政党1・1(0・8) 支持政党なし40・3(48・0) 他0・7(0・5)

問 野田政権に期待するか

<首相の人柄> 期待する71・7 期待しない17・5 他10・8

<首相の指導力> 期待する51・4 期待しない25・6 他23・0

<景気・経済対策> 期待する58・9 期待しない29・0 他12・1

<外交・安全保障政策> 期待する45・0 期待しない39・1 他15・9

<東日本大震災での被災者・復興対策> 期待する81・3 期待しない15・0 他3・7

<福島第1原発事故への対応> 期待する68・6 期待しない24・3 他7・1

<政治の安定> 期待する56・1 期待しない36・4 他7・5

<拉致問題の前進> 期待する35・9 期待しない56・1 他8・0

問 東日本大震災や原発事故対応に加え、野田政権に優先的に取り組んでほしい課題は

景気・経済対策36・3 財政再建12・4 年金や医療などの社会保障政策20・3 少子化や子育て6・7 原子力発電などエネルギー政策の見直し12・8 民主党マニフェストの見直し4・4 政治とカネの問題5・3 他1・8

問 野田内閣で最も期待している閣僚は

川端達夫総務相0・6 平岡秀夫法相0・1 玄葉光一郎外相7・6 安住淳財務相6・5 中川正春文部科学相0・8 小宮山洋子厚生労働相1・5 鹿野道彦農水相1・1 鉢呂吉雄経済産業相1・0 前田武志国土交通相0・2 細野豪志環境・原発事故担当相7・7 一川保夫防衛相0・1 藤村修官房長官1・1 山岡賢次国家公安・拉致問題担当相0・5 自見庄三郎金融・郵政改革担当相0・1 古川元久国家戦略・経済財政担当相1・0 蓮舫行政刷新・公務員制度改革担当相9・5 平野達男震災復興・防災担当相1・4 期待する閣僚はいない23・0 他36・2

問 野田首相の政策、組閣・党役員人事についてどう思うか

<フレッシュな顔ぶれだ> 思う50・8 思わない43・5 他5・7

<党内融和が期待できる人事だ> 思う57・8 思わない30・4 他11・8

<成果を上げられそうな人事だ> 思う40・8 思わない41・0 他18・2

<小沢一郎元代表が影響力を及ぼすことができる人事だ> 思う43・7 思わない44・0 他12・3

<輿石東幹事長は適任だ> 思う39・2 思わない39・7 他21・2

<前原誠司政策調査会長は適任だ> 思う60・3 思わない25・7 他14・0

<藤村修官房長官は適任だ> 思う44・7 思わない26・0 他29・3

<野田首相が表明した震災復興のための増税は適切だ> 思う60・3 思わない31・7 他8・0

<現在停止中の原発を、安全性確保と地元の理解を前提に再稼働させるのは適切だ> 思う51・2 思わない42・4 他6・4

<新規の原発建設を行わないのは適切だ> 思う79・9 思わない14・3 他5・8

問 野田首相の民主党代表としての1期目の任期は1年後の来年9月までだが、野田政権はどれくらい続くと思うか

年内まで5・3 来年前半まで10・1 来年9月の任期までの1年程度55・4 来年9月以降も続く27・0 他2・2

問 野党第一党の自民党が取るべき道は

内閣に参加する大連立13・5 閣僚を出さない閣外協力8・7 政策ごとに協力する部分連合56・3 野党として政権に厳しく対応17・6 他3・9

問 今、日本の総理大臣にふさわしいのは誰か

枝野幸男 5・0(6・3) 岡田克也 6・0(6・4) 小沢一郎 4・8(7・4) 海江田万里 2・0(1・7) 鹿野道彦 0・5(0・1) 菅直人 0・5(1・7) 玄葉光一郎 0・8(0・7) 仙谷由人 0・8(0・4) 野田佳彦 12・0(1・8) 細野豪志 0・2(0・2) 前原誠司 9・3(9・5) 馬淵澄夫 1・2(0・6) 安倍晋三 5・2(-) 石原伸晃 4・1(3・5) 石破茂 10・4(9・0) 谷垣禎一 1・8(1・2) 渡辺喜美 3・0(2・7) 舛添要一 2・6(4・3) その他の与野党議員 3・7(4・8) ふさわしい人はいない 21・5(30・6) 他 4・6(3・3)

問 次の衆院選はいつごろ行うのが適切か

できるだけ早く8・4 年内9・6 来年中24・4 衆院議員の任期満了、またはそれに近い再来年に行うべきだ54・4 他3・6

問 いま衆院選が行われるとしたら、比例代表でどの政党に投票するか

民主党30・5(20・3) 自民党31・9(30・0) 公明党4・6(6・0) みんなの党8・8(13・0) 共産党3・3(4・4) 社民党1・8(2・1) 国民新党1・3(1・1) たちあがれ日本0・9(0・8) 新党改革0(0・6) その他の政党8・3(11・5) 他8・6(10・2)

問 次の考え方についてあてはまるのは

<政治資金規正法違反事件による小沢氏の党員資格停止処分を解除すべきだ> 思う17・4 思わない78・8 他3・8

<自民、公明両党は野田首相の呼びかけた震災復興・円高・税制改正をテーマにした与野党協議に応じるべきだ> 思う90・7 思わない4・9 他4・4