9.11の救助活動者のその後の調査を3.11に生かそう! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

9.11の救助活動者のその後の調査を3.11に生かそう!

秘書です。

9.11のこの経験を、3.11にも生かし、万全の体制を。
そして、秋からの乾燥季節、再び粉じん舞う中での除染作業の本格化、十分に気をつけてください。
政府・与党要人だけ完全防護マスク、一時帰宅住民は花粉症マスク(当局が風評被害を恐れた結果?)ということは二度と繰り返しませんように。


9・11で救助活動の消防士、がん罹患率が19%高く=米調査
2011年 09月 2日 15:48 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-22996220110902
[シカゴ 1日 ロイター] 2001年9月11日の同時多発攻撃で倒壊した米ニューヨーク市の世界貿易センター(WTC)ビルで救助にあたった男性消防士は、がんにかかるリスクが他の消防士よりも19%高いことが、医学誌ランセットに発表された研究で1日、明らかになった。
 これは、約10年前に起きた同時多発攻撃で救助活動を行った消防士全員のがん罹患(りかん)率を調べた初めての研究で、この中には約1万人の男性消防士が含まれている。調査では、9・11後の最初の7年間にがんを発症した例を調べた。

 消防士らは当時、崩壊したWTCのがれきに囲まれ粉じんが舞う中、救助作業を行い、多環式芳香族炭化水素(PAH)やポリ塩化ビフェニル(PCB)、ダイオキシンなどの発がん性物質にさらされた。

 これまでの調査では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やぜんそくなどの呼吸器系疾患の罹患率が上昇することは分かっていたが、がんは発症するまでに5―20年かかることもあり、これまでは小規模な調査しか行われていなかった。

 今回調査を行ったニューヨーク市消防局のデービッド・プレザント博士は「世界貿易センターでの作業が、がんの罹患率を上げていることは今回の調査で明らかとなった」と語った。

 一方、米国立労働安全衛生研究所のジョン・ハワード所長は7月、9・11とがんの関連性を示す証拠は十分ではないとする報告書を提出。ぜんそくなど呼吸器系疾患は「ジェームズ・ザドロガ9・11健康補償法」の対象となっているが、がんは補償されていない。

 プレザント博士は、今回の調査結果により、がんが同法の補償対象となるのに役立つかは分からないが、ハワード所長はこの結果を知っていると語った。

9.11テロの粉じんとガン発症の関連を否定、米政府報告書
2011年07月28日 12:28 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2816655/7570167

【7月28日 AFP】2001年9月11日の米同時多発テロで世界貿易センタービル(World Trade Center、WTC)が崩壊した際に発生した粉じんや、その後のがれき処理と、発ガン性の関連を検証していた米政府の科学者チームは26日、ガンとの関連を示す科学的な証拠はないと結論付けた報告書を発表した。

 93ページに及ぶ報告書は「ガン、もしくは特定のガンをWTCビル関連の健康医療補償の対象とするに足る十分な証拠は、現時点では存在しない」と指摘。ただ、この結論は暫定的なもので、2012年半ば頃までに最新データを含めた新たな報告書を発表するとした。

 報告書をまとめた医師で「世界貿易センター健康プログラム(World Trade Center Health Program)」を率いるジョン・ハワード(John Howard)氏は、「重要なのは、同時多発テロと救急作業にあたった消防隊員や生存者のガン発症との因果関係を示す科学・医療論文が現時点では欠如しているという事実が、因果関係が存在しないという証拠にはならないという点だ」と強調した。

■消防士や警官らは怒り

 現場で救助活動にあたった消防士や警官、その同僚らからは怒りの声が上がっている。報告書の結論は、米議会が今年初めに採択した9.11の救助活動で健康を害した救急隊員や消防士らを対象とした医療保障法案の支給対象に、ガン患者が含まれないことを意味するからだ。

 彼らは、ガンに苦しむ多くの同僚を目にしており、WTCビルでの救助活動と発ガン性が無関連とは考えられないと主張する。

 9.11で救出活動にあたった後34歳で病死した警官の名にちなんだ「ジェームズ・ザドロガ9.11健康補償法(James Zadroga 9/11 Health and Compensation Act)」を議会に提出したカロリン・マロニー(Carolyn Maloney)、ジェロルド・ナドラー(Jerrold Nadler)、ピーター・キング(Peter King)の3議員は共同声明を発表し、「WTCビル崩壊によって、発ガン性物質を含んだ有害な粉じんが一帯に拡散した。よって、法が補償する医療費の支給対象にガンも含めることを求める」と要求した。(c)AFP



James Zadroga 9/11 Health and Compensation Act
http://www.opencongress.org/bill/111-h847/show