FRBの「異例の措置の検討」VS新首相の予備費の検討 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

FRBの「異例の措置の検討」VS新首相の予備費の検討

秘書です。

もしも、FRBが「異例の措置」をとるようなことがあったら、予備費の円高対応なんてひとたまりもないでしょう。

現在、1ドル=76.69円。



異例の措置含む一連の景気支援策を検討=FOMC議事録
2011年 08月 31日 05:34 JST

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22941820110830  
[ワシントン 30日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が30日公表した8月9日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、FRBが景気下支えに向け、一連の措置を検討したことが明らかになった。その中には、政策金利見通しを失業水準などに結びつける異例の措置も含まれた。
 同FOMCでは、ぜい弱な景気や金融市場支援に向け、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を今後少なくとも2年間は維持する方針を決定している。

 議事録では「参加者から、労働市場の悪化や家計支出の減速、消費者や企業の信頼感低下、住宅セクターの継続的な弱さについて指摘があった」とした。

 メンバー数人は、一段と大胆な措置を求めたが、「より力強いフォワードガイダンスが、追加緩和の方向に向けた一歩との考えを受け入れた」としている。

 またFOMCメンバーは、経済見通しは著しく悪化しており、上期の弱さがもはや単に一時的な要因によるものではないとの認識に至った。

 FOMCでは、追加の資産買い入れもしくは、FRBが保有する債券ポートフォリオのうち期間が長めの証券の比重を高めることなども検討された。長期国債の買い入れについては、長期金利をさらに下押しできる可能性がある一方、一部当局者からは、検討措置のいずれも成長への大きな下支えを見込めるかどうか疑問との指摘があった。

 一方、今後も鈍い景気回復が長期化するとみられ、財政政策も緊縮化が見込まれるなか、当局者の間で異例の措置をめぐる議論もなされた。「時間軸の観点から政策見通しを表現する選択において、メンバーはフェデラルファンド(FF)金利水準見通しを、失業率もしくはインフレ率に関する明確な数値に条件付けることも検討した」という。



緊急経済対策を早期策定へ=円高・デフレで、予備費も活用-野田新代表
(2011/08/30-12:49)時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2011083000384
 民主党の新代表に選出された野田佳彦財務相は30日の閣議後会見で、歴史的な水準が続く円高やデフレ脱却に向け緊急経済対策を早期に策定する方針を表明した。新代表は「新体制をつくった後、(2011年度第2次補正予算に計上した)予備費や3次補正での対応を含めて速やかに打ち出したい」と強調した。
 本格的な復興策を盛り込む3次補正には、中小企業の資金繰り支援や輸出企業の国内生産拠点に対する補助金などの経済対策も盛り込む方針。ただ、3次補正の国会提出は10月以降にずれ込む可能性があるため、2次補正で震災復旧・復興のため計上した予備費を活用して、一部を前倒し実施する。


→為替と物価は貨幣現象の裏表。GDPギャップ20兆円で、予備費をうちこんで、物価がどうなるというのでしょう?財政で20兆円埋めてみますか?

4─6月期GDPギャップは‐3.7%=内閣府
2011年 08月 30日 17:07 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-22936020110830
 [東京 30日 ロイター] 内閣府は29日、2011年4─6月期の国内総生産(GDP)ギャップがマイナス3.7%になったと発表した。需要不足額は名目年率で20兆円程度。
 内閣府はGDPギャップ算出にあたり「経済の過去のトレンドからみて、平均的な水準で生産要素を投入したときに実現可能なGDP」を潜在GDPと定義。東日本大震災で毀損した資本ストックや電力供給制約、サプライチェーン寸断の影響などで、実質年率換算で2兆円程度の供給制約が一時的に発生したと試算したうえで、実際のGDPとの格差を算出した。

 内閣府が今月15日に発表した11年4─6月期国民所得統計1次速報によると、実質GDPは前期比マイナス0.3%、年率換算マイナス1.3%だった。