野田新首相は復興増税、消費税増税で、国民に信を問うべき責務がある。（中川秀直）

新政権も、菅政権の復興増税、消費税増税路線を継承するのだろうか。

民主党は、０９年の総選挙で増税の是非を国民に問うておらず、むしろ４年間は増税しないとの約束で、民意から政権を託された。

それが２年経て、３・１１の復興増税、社会保障改革の消費税増税が政府・与党の方針となり、この増税方針を継承する野田氏が新代表＝新首相に選ばれた。

野田新首相は復興増税、消費税増税で、国民に信を問うべき責務がある。民主党政権の拠って立つ０９年総選挙の政権公約の抜本的見直しだからである。

民主党政権は、２年前、４年間増税はしないとの約束で民意から政権を託されたのに、３・１１があったとはいえ、今回、増税をするとして約束を破るのだから、国民の審判を早期に仰ぐべきなのである。議会制民主主義の基本の基本である。

（８月３０日記）中川秀直