現在、1ドル=76.60円。バーナンキ講演を識者はどうみる?
秘書です。
現在、1ドル=76.60円
ジャクソンホールのバーナンキ講演について。
「こうした楽観的な見方を示す一方で、「異例の」高水準にある米長期失業率を低下させることができなければ、労働者の技能が退化し、経済の長期的な潜在力が損なわれる恐れがあると警告した」
「また、米国の財政を持続可能な軌道に乗せれば、長期的に経済にプラスになる可能性があるとする一方で、財政引き締めをあまりに急速に行えば、現在のぜい弱な回復が損なわれる恐れがあるとの認識をあらためて示した」
データ次第で政策が決まるだろう、というのは健全ですね。日本は何に基づいて政策を決めているんでしょう?
米FRB議長講演:識者こうみる
2011年 08月 27日 01:17 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-22891720110826?sp=true
[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 26日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は26日、成長を促進する一段の行動を示唆するには至らなかったものの、長期失業率の改善が経済の健全性にとって重要との認識を示した。
専門家の見方は以下の通り。
●予想通り、9月FOMC日程延長は意外
<4キャストの債券アナリスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏>
われわれの予想通り、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は追加の量的緩和(QE)や「(短期債を売り長期債を買う)ツイストオペレーション」には触れなかったが、最近の経済状況の悪化については認め、成長を抑制しているのは一時的要因ばかりではないと指摘した。
さらに、経済が一段と減速した場合の対応として幅広い選択肢があると述べた。追加金融刺激のための手段などを検討できるよう、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間に延長されたのは意外だった。市場は依然として材料を消化している段階だ。
●内部の支持必要なため発言できる内容に限界
<バークレイズ・キャピタルのエコノミスト、ジュリアン・カロー氏>
バーナンキ議長は発言に関し、かなり縛られている。市場は踏み込んだ発言を求めて議長に対し圧力を強めたが、議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーを味方につける必要がある。
(9月の)FOMC会合が2日間に延長になったことは興味深く、連邦準備理事会(FRB)がFOMC内の反対派に立ち向かう用意があることを示している。
だが一段の刺激策が行われるかどうかは、データ次第だ。
●残された手段少ない、大胆な措置には消極的
<TDセキュリティーズの首席エコノミスト兼金利戦略部門責任者エリック・グリーン氏>
バーナンキ議長の講演は市場の失望を誘った。議長は慎重であり、世界や米経済の弱さを認識している。しかし、利用可能な手段はあまり多く残されておらず、残された手段ははるかに大胆な措置だ。このため、現在の状況では、議長はそれらの措置を講じる用意ができていない。
●政府・議会の対応促す
<アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏>
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は今後、追加緩和を行う余地を残した可能性があるものの、この日については具体的なことは何も示さなかった。
すなわちFRBは一歩下がって、景気の下支えについては政府と議会の対応を待つよう市場に促したとみられる。これは弱気な展開といえる。
最近の上昇を維持するために市場は量的緩和第3弾(QE3)か、より長期の国債買い入れが必要だった。しかし今回何も得られなかったことから、相場は下げるだろう。
●追加金融刺激は示さず柔軟性は維持
<アメリプライズ・ファイナンシャルの首席市場ストラテジスト、デビッド・ジョイ氏>
バーナンキ議長の発言は予想通りの内容だった。新たな金融刺激策は発表せず、状況が正当化すれば追加策を実施する柔軟性を維持するというのは、金融政策がすでに極めて緩和的で、今後景気が幾分回復する可能性が高いとの米連邦準備理事会(FRB)の見解に一致している。市場は好感しない内容だが、予想通りだ。新たなシュガーハイ(一時的な興奮状態)はないということだ。
議長は議会とオバマ政権に対し、秩序だった方法で財政赤字を減らし、成長促進に向けた経済政策を策定するよう迫った。金融政策でそれを実現できる余地は小さい。
→失業率を重視しているのでしょうか?
米FRB議長は追加緩和の具体策示さず、9月FOMC延長し選択肢検討へ
2011年 08月 27日 04:49 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-22892720110826?sp=true
[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 26日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は26日、ワイオミング州ジャクソンホールのシンポジウムで講演した。米景気回復を促す追加策の詳細には言及しなかったが、失業率の改善に向けた一段の措置を検討する方針を示した。
議長はFRBが米経済成長ペースの見通しを下方修正したことを明らかにし、さまざまな選択肢について検討するため、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の日程を当初の1日から2日間に延長する方針を明らかにした。
ただ、長期的な成長見通しを改善する責任は米政府と議会が担っていることも強調した。
議長は講演で「危機からの回復がこれまで、われわれが期待するよりもかなり力強さに欠けていることは明白だ」と述べた。
一方で、過去4年間の衝撃によって米経済成長のファンダメンタルズ(基礎的条件)が恒久的に変化したようには見受けられないとし、「景気回復は時間を要し、その過程では後退もあるかもしれないが、回復のプロセスは米経済に大きな傷跡は残さないだろう」と述べた。
こうした楽観的な見方を示す一方で、「異例の」高水準にある米長期失業率を低下させることができなければ、労働者の技能が退化し、経済の長期的な潜在力が損なわれる恐れがあると警告した。
一部では講演を前に、議長が追加緩和の新たな詳細を示すとの期待が浮上していたが、講演を受けた市場の反応はまちまちとなった。
米株価は直後にいったん下落し、ダウ工業株30種は一時220ドル下げる場面もあったが、その後、新たな取り組みへの道が閉ざされたわけではないとの見方から上昇に転じた。ドルと米債券価格は上昇後、上げ幅を縮小した。
<選択肢の検討>
バーナンキ議長はFRBが最近の動向について懸念していることを明らかにし、追加の金融刺激策に関する選択肢などについて検討するため、9月のFOMCを2日間に延長すると表明した。
その一方で、長期的な成長の基礎を固める政策の多くがFRBの領域外にあることも強調した。
欧州債務問題や、米債務上限引き上げ問題での対立、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による米国債格下げが過去数週間、市場でボラティリティーを高め、成長見通しの悪化につながったと指摘。「金融ストレスは国内外で回復に対する大きな足かせとなってきたが、今もそれが続いている」との認識を示した。
また、米国の財政を持続可能な軌道に乗せれば、長期的に経済にプラスになる可能性があるとする一方で、財政引き締めをあまりに急速に行えば、現在のぜい弱な回復が損なわれる恐れがあるとの認識をあらためて示した。
バークレイズ・キャピタルのエコノミスト、ジュリアン・カロー氏は「議長は発言に関し、かなり縛られていた。市場は踏み込んだ発言を求めて圧力を強めていたが、議長はFOMCメンバーを味方につける必要がある」と述べ、FRBが一段の景気刺激策を打ち出すかどうかは今後のデータ次第との見方を示した。
FRBの政策をめぐっては、保有証券の残存期間長期化など比較的控えめな措置を予想する向きが多いが、一部では新たな国債買い入れを望む声もある。
バーナンキ議長は講演で、FRBは選択肢を検討しており、必要があれば行動するという先のFOMC声明の文言を繰り返すにとどまった。また、商品(コモディティー)価格の上昇鈍化により、インフレはFRBが目指す2%またはそれを若干下回る水準に落ち着くとの見通しをあらためて示した。
*バーナンキ米FRB議長のジャクソンホール会合での講演は
r.reuters.com/qyt43s
*米FRBのバランスシートに関するグラフは
link.reuters.com/cub62s
をご覧ください。
→日本は、「当面」と「中期的」の判断が世界の趨勢とかい離しそうですね。
米大統領とIMF専務理事、世界経済は刺激策必要との見方で一致=ホワイトハウス
2011年 08月 27日 06:42 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT897717520110826
[ビンヤードヘブン(米マサチューセッツ州) 26日 ロイター] オバマ米大統領は26日、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と電話会談を行い、世界経済は当面、成長を促進する追加措置が必要との見方で一致した。ホワイトハウスが明らかにした。
ホワイトハウスによると、中期的には財政健全化が不可欠との認識を共有し、需要が新興国に向かうよう世界的不均衡を是正する必要があるとの認識でも一致した。
オバマ大統領とラガルド専務理事の会談は、ラガルド氏の就任後初めて。
米金融・債券市場=上昇、FRB議長講演は追加措置に含み残す
2011年 08月 27日 06:47 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT897721720110826
(カッコ内は前営業日比)
30年債US30YT=RR
(2105GMT) 103*28.00(+1*08.00) =3.5391%
前営業日終盤 102*20.00(+0*27.00) =3.6060%
10年債US10YT=RR
(2105GMT) 99*13.50(+0*12.50) =2.1899%
前営業日終盤 99*01.00(+0*17.00) =2.2339%
2年債US2YT=RR
(2105GMT) 99*27.50(+0*01.00) =0.1955%
前営業日終盤 99*26.50(+0*01.25) =0.2112%
--------------------------------------------------------------------------------
[ニューヨーク 26日 ロイター] 26日の米金融・債券市場では、国債価格が上
昇。注目されたバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演は、景気下支えへの追加
措置に含みを残す内容となったが、具体的な中身に関する言及はなかった。
大型ハリケーン「アイリーン」が東海岸に接近するなか、市場の混乱を招く可能性があ
るとの見方が広がり、正午ごろには薄商いとなった。
バーナンキ議長はワイオミング州ジャクソンホールのシンポジウムでの講演で、米景気
回復を促す追加策の詳細には言及しなかったが、失業率の改善に向けた一段の措置を検討
する方針を示した。FRBが米経済成長ペースの見通しを下方修正したことを明らかにし、
さまざまな選択肢について検討するため、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の日
程を当初の1日から2日間に延長する方針を示した。
9月FOMCの日程延長に反応して国債相場は値上がりし、30年債は一時2ポイント
上昇した。ただ具体策が示されなかったことから買いが続かず、その後は伸び悩んだ。
ヤヌス・キャピタル・グループ(デンバー)の共同最高投資責任者(CIO)、ギブソ
ン・スミス氏は「バーナンキ議長は機会を逃したようなものだ。講演内容は甘すぎた」と
指摘した。
終盤の取引で、指標10年債US10YT=RRは12/32高。利回りは2.21%で、前
日から4ベーシスポイント(bp)低下した。
30年債US30YT=RRは1─8/32高。利回りは3.54%で、前日から7bp低下
した。
バーナンキ議長の講演に先立ち発表された第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値
は、前期比年率で1.0%増と、速報値の1.3%増から下方修正された。在庫と輸出の
下振れが主因となった。GDPを受けて債券は買いが先行した。
米国株式市場ではこの日、株価が値上がりする展開となったものの、債券相場への影響
は限定的となった。
Tボンド先物9月限3USU1は19/32高の138─05/32。
Tノート先物9月限3TYU1は9.50/32高の130─09/32。
<ドル・スワップスプレッド>
LAST Change
U.S. 2-year dollar swap spread 30.00 (-0.25)
U.S. 3-year dollar swap spread 32.25 (-0.25)
U.S. 5-year dollar swap spread 31.00 (-0.75)
U.S. 10-year dollar swap spread 16.25 (-2.00)
U.S. 30-year dollar swap spread -35.50 (-0.25)
現在、1ドル=76.60円
ジャクソンホールのバーナンキ講演について。
「こうした楽観的な見方を示す一方で、「異例の」高水準にある米長期失業率を低下させることができなければ、労働者の技能が退化し、経済の長期的な潜在力が損なわれる恐れがあると警告した」
「また、米国の財政を持続可能な軌道に乗せれば、長期的に経済にプラスになる可能性があるとする一方で、財政引き締めをあまりに急速に行えば、現在のぜい弱な回復が損なわれる恐れがあるとの認識をあらためて示した」
データ次第で政策が決まるだろう、というのは健全ですね。日本は何に基づいて政策を決めているんでしょう?
米FRB議長講演:識者こうみる
2011年 08月 27日 01:17 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-22891720110826?sp=true
[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 26日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は26日、成長を促進する一段の行動を示唆するには至らなかったものの、長期失業率の改善が経済の健全性にとって重要との認識を示した。
専門家の見方は以下の通り。
●予想通り、9月FOMC日程延長は意外
<4キャストの債券アナリスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏>
われわれの予想通り、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は追加の量的緩和(QE)や「(短期債を売り長期債を買う)ツイストオペレーション」には触れなかったが、最近の経済状況の悪化については認め、成長を抑制しているのは一時的要因ばかりではないと指摘した。
さらに、経済が一段と減速した場合の対応として幅広い選択肢があると述べた。追加金融刺激のための手段などを検討できるよう、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間に延長されたのは意外だった。市場は依然として材料を消化している段階だ。
●内部の支持必要なため発言できる内容に限界
<バークレイズ・キャピタルのエコノミスト、ジュリアン・カロー氏>
バーナンキ議長は発言に関し、かなり縛られている。市場は踏み込んだ発言を求めて議長に対し圧力を強めたが、議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーを味方につける必要がある。
(9月の)FOMC会合が2日間に延長になったことは興味深く、連邦準備理事会(FRB)がFOMC内の反対派に立ち向かう用意があることを示している。
だが一段の刺激策が行われるかどうかは、データ次第だ。
●残された手段少ない、大胆な措置には消極的
<TDセキュリティーズの首席エコノミスト兼金利戦略部門責任者エリック・グリーン氏>
バーナンキ議長の講演は市場の失望を誘った。議長は慎重であり、世界や米経済の弱さを認識している。しかし、利用可能な手段はあまり多く残されておらず、残された手段ははるかに大胆な措置だ。このため、現在の状況では、議長はそれらの措置を講じる用意ができていない。
●政府・議会の対応促す
<アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏>
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は今後、追加緩和を行う余地を残した可能性があるものの、この日については具体的なことは何も示さなかった。
すなわちFRBは一歩下がって、景気の下支えについては政府と議会の対応を待つよう市場に促したとみられる。これは弱気な展開といえる。
最近の上昇を維持するために市場は量的緩和第3弾(QE3)か、より長期の国債買い入れが必要だった。しかし今回何も得られなかったことから、相場は下げるだろう。
●追加金融刺激は示さず柔軟性は維持
<アメリプライズ・ファイナンシャルの首席市場ストラテジスト、デビッド・ジョイ氏>
バーナンキ議長の発言は予想通りの内容だった。新たな金融刺激策は発表せず、状況が正当化すれば追加策を実施する柔軟性を維持するというのは、金融政策がすでに極めて緩和的で、今後景気が幾分回復する可能性が高いとの米連邦準備理事会(FRB)の見解に一致している。市場は好感しない内容だが、予想通りだ。新たなシュガーハイ(一時的な興奮状態)はないということだ。
議長は議会とオバマ政権に対し、秩序だった方法で財政赤字を減らし、成長促進に向けた経済政策を策定するよう迫った。金融政策でそれを実現できる余地は小さい。
→失業率を重視しているのでしょうか?
米FRB議長は追加緩和の具体策示さず、9月FOMC延長し選択肢検討へ
2011年 08月 27日 04:49 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-22892720110826?sp=true
[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 26日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は26日、ワイオミング州ジャクソンホールのシンポジウムで講演した。米景気回復を促す追加策の詳細には言及しなかったが、失業率の改善に向けた一段の措置を検討する方針を示した。
議長はFRBが米経済成長ペースの見通しを下方修正したことを明らかにし、さまざまな選択肢について検討するため、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の日程を当初の1日から2日間に延長する方針を明らかにした。
ただ、長期的な成長見通しを改善する責任は米政府と議会が担っていることも強調した。
議長は講演で「危機からの回復がこれまで、われわれが期待するよりもかなり力強さに欠けていることは明白だ」と述べた。
一方で、過去4年間の衝撃によって米経済成長のファンダメンタルズ(基礎的条件)が恒久的に変化したようには見受けられないとし、「景気回復は時間を要し、その過程では後退もあるかもしれないが、回復のプロセスは米経済に大きな傷跡は残さないだろう」と述べた。
こうした楽観的な見方を示す一方で、「異例の」高水準にある米長期失業率を低下させることができなければ、労働者の技能が退化し、経済の長期的な潜在力が損なわれる恐れがあると警告した。
一部では講演を前に、議長が追加緩和の新たな詳細を示すとの期待が浮上していたが、講演を受けた市場の反応はまちまちとなった。
米株価は直後にいったん下落し、ダウ工業株30種は一時220ドル下げる場面もあったが、その後、新たな取り組みへの道が閉ざされたわけではないとの見方から上昇に転じた。ドルと米債券価格は上昇後、上げ幅を縮小した。
<選択肢の検討>
バーナンキ議長はFRBが最近の動向について懸念していることを明らかにし、追加の金融刺激策に関する選択肢などについて検討するため、9月のFOMCを2日間に延長すると表明した。
その一方で、長期的な成長の基礎を固める政策の多くがFRBの領域外にあることも強調した。
欧州債務問題や、米債務上限引き上げ問題での対立、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による米国債格下げが過去数週間、市場でボラティリティーを高め、成長見通しの悪化につながったと指摘。「金融ストレスは国内外で回復に対する大きな足かせとなってきたが、今もそれが続いている」との認識を示した。
また、米国の財政を持続可能な軌道に乗せれば、長期的に経済にプラスになる可能性があるとする一方で、財政引き締めをあまりに急速に行えば、現在のぜい弱な回復が損なわれる恐れがあるとの認識をあらためて示した。
バークレイズ・キャピタルのエコノミスト、ジュリアン・カロー氏は「議長は発言に関し、かなり縛られていた。市場は踏み込んだ発言を求めて圧力を強めていたが、議長はFOMCメンバーを味方につける必要がある」と述べ、FRBが一段の景気刺激策を打ち出すかどうかは今後のデータ次第との見方を示した。
FRBの政策をめぐっては、保有証券の残存期間長期化など比較的控えめな措置を予想する向きが多いが、一部では新たな国債買い入れを望む声もある。
バーナンキ議長は講演で、FRBは選択肢を検討しており、必要があれば行動するという先のFOMC声明の文言を繰り返すにとどまった。また、商品(コモディティー)価格の上昇鈍化により、インフレはFRBが目指す2%またはそれを若干下回る水準に落ち着くとの見通しをあらためて示した。
*バーナンキ米FRB議長のジャクソンホール会合での講演は
r.reuters.com/qyt43s
*米FRBのバランスシートに関するグラフは
link.reuters.com/cub62s
をご覧ください。
→日本は、「当面」と「中期的」の判断が世界の趨勢とかい離しそうですね。
米大統領とIMF専務理事、世界経済は刺激策必要との見方で一致=ホワイトハウス
2011年 08月 27日 06:42 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT897717520110826
[ビンヤードヘブン(米マサチューセッツ州) 26日 ロイター] オバマ米大統領は26日、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と電話会談を行い、世界経済は当面、成長を促進する追加措置が必要との見方で一致した。ホワイトハウスが明らかにした。
ホワイトハウスによると、中期的には財政健全化が不可欠との認識を共有し、需要が新興国に向かうよう世界的不均衡を是正する必要があるとの認識でも一致した。
オバマ大統領とラガルド専務理事の会談は、ラガルド氏の就任後初めて。
米金融・債券市場=上昇、FRB議長講演は追加措置に含み残す
2011年 08月 27日 06:47 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT897721720110826
(カッコ内は前営業日比)
30年債US30YT=RR
(2105GMT) 103*28.00(+1*08.00) =3.5391%
前営業日終盤 102*20.00(+0*27.00) =3.6060%
10年債US10YT=RR
(2105GMT) 99*13.50(+0*12.50) =2.1899%
前営業日終盤 99*01.00(+0*17.00) =2.2339%
2年債US2YT=RR
(2105GMT) 99*27.50(+0*01.00) =0.1955%
前営業日終盤 99*26.50(+0*01.25) =0.2112%
--------------------------------------------------------------------------------
[ニューヨーク 26日 ロイター] 26日の米金融・債券市場では、国債価格が上
昇。注目されたバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演は、景気下支えへの追加
措置に含みを残す内容となったが、具体的な中身に関する言及はなかった。
大型ハリケーン「アイリーン」が東海岸に接近するなか、市場の混乱を招く可能性があ
るとの見方が広がり、正午ごろには薄商いとなった。
バーナンキ議長はワイオミング州ジャクソンホールのシンポジウムでの講演で、米景気
回復を促す追加策の詳細には言及しなかったが、失業率の改善に向けた一段の措置を検討
する方針を示した。FRBが米経済成長ペースの見通しを下方修正したことを明らかにし、
さまざまな選択肢について検討するため、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の日
程を当初の1日から2日間に延長する方針を示した。
9月FOMCの日程延長に反応して国債相場は値上がりし、30年債は一時2ポイント
上昇した。ただ具体策が示されなかったことから買いが続かず、その後は伸び悩んだ。
ヤヌス・キャピタル・グループ(デンバー)の共同最高投資責任者(CIO)、ギブソ
ン・スミス氏は「バーナンキ議長は機会を逃したようなものだ。講演内容は甘すぎた」と
指摘した。
終盤の取引で、指標10年債US10YT=RRは12/32高。利回りは2.21%で、前
日から4ベーシスポイント(bp)低下した。
30年債US30YT=RRは1─8/32高。利回りは3.54%で、前日から7bp低下
した。
バーナンキ議長の講演に先立ち発表された第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値
は、前期比年率で1.0%増と、速報値の1.3%増から下方修正された。在庫と輸出の
下振れが主因となった。GDPを受けて債券は買いが先行した。
米国株式市場ではこの日、株価が値上がりする展開となったものの、債券相場への影響
は限定的となった。
Tボンド先物9月限3USU1は19/32高の138─05/32。
Tノート先物9月限3TYU1は9.50/32高の130─09/32。
<ドル・スワップスプレッド>
LAST Change
U.S. 2-year dollar swap spread 30.00 (-0.25)
U.S. 3-year dollar swap spread 32.25 (-0.25)
U.S. 5-year dollar swap spread 31.00 (-0.75)
U.S. 10-year dollar swap spread 16.25 (-2.00)
U.S. 30-year dollar swap spread -35.50 (-0.25)