今朝の経済ニュース | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

今朝の経済ニュース

秘書です。

日本時間の今夜11時ころ、バーナンキさんの講演があります。


→日本の政策コミュニティ主流派が忌み嫌うインフレ目標と量的緩和について。イングランド銀行に「そんなことしたらハイパーインフレになりますよ」「あなたのやっていることは俗論だ」と親身になって忠告してあげる日本人はいないのでしょうか。いないでしょうね。デフレを脱却してから出直してこいといわれるでしょう。つまり、日本の狭い政策コミュニティでしか通用しないガラパゴス経済学ということなのでしょう。

英中銀、経済状況悪化なら追加量的緩和に踏み切る可能性=ウィール金融政策委員
2011年 08月 26日 04:44 JST
[ロンドン 25日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のウィール委員は25日、経済状況が悪化した場合、英中銀は追加量的緩和の実施に踏み切る可能性があるとの考えを示した。
 同委員は経済関連のウェブサイト、ザ・ビジネスデスク・ドット・コムに対し「英中銀は物価の上昇と、インフレ率が目標から乖離(かいり)することを引き続き懸念しているということが、短期的な主要なメッセージだ」とし「早期の利上げなくしてインフレ率を目標水準に戻すことは可能であると、われわれは考えている。この点に関して私は考えを翻した」と述べた。

 その上で「現時点では追加量的緩和の必要性はないとみているものの、経済状況が悪化した場合、中銀は追加量的緩和に踏み切ると確信している」との見方を示した。

→欧州金融安定ファシリティー(EFSF)による流通市場での債券買い入れについても、日本の政策コミュニティ主流の発想でいえば、国債を買うのであれば戦争への道につながる、高橋是清になってしまう、ということになるのでしょうか。そのようにアドバイスしてみては?できないとすると、やはり日本国内でしか通用しないガラパゴス経済学なのか?

欧州はユーロの崩壊容認せず、EFSFの債券購入機能が早急に必要=独財務相
2011年 08月 26日 04:34 JST
 [フランクフルト 25日 ロイター] ドイツのショイブレ財務相は25日、欧州連合(EU)の既存の政治メカニズムが、単一通貨ユーロの崩壊を容認するようなことはないと言明した。
 そのうえで、ギリシャに良いとされることは、ドイツにも良い結果をもたらすと述べた。
 財務相はまた、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)による流通市場での債券買い入れを早急に可能にすることが必要と指摘した。
 すでに合意されているEFSFの拡充は十分であり、市場の懸念を和らげることになるの見解を示した。
 また、ドイツ議会がEFSFをめぐる議論に十分な発言権を与えられていないとする批判は当たらないと述べた。
 ユーロが10年後も存在するかとの質問に対しては「はっきりとそう考えている」と語った。

→米国のFRB議長の発言への期待感の有無で為替が動くということは、中央銀行総裁には為替を動かす結果を招くような手段があるということ。日銀はそれを円高方向に使っているということなのでしょう。

米金融・債券市場=上昇、FRB議長講演への期待はく落 弱い景気見通しなど焦点
2011年 08月 26日 05:45 JST
 [ニューヨーク 25日 ロイター] 25日の米金融・債券市場では、国債価格が上
昇。翌日のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演に対する期待がはく落するな
か、弱い景気見通しや欧州債務問題が再び焦点となり、株安・債券高の展開となった。
 午後行われた7年債入札に底堅い需要が集まったことも相場を押し上げたという。
 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(ニューヨーク)のラルフ・アクセル氏は「過
去数日間で(議長講演への)期待に変化が生じた。現時点で市場関係者の多くは『あまり
期待すべきでない』との見方を強めている」と述べた。


NY外為市場=ドル上昇、米FRB議長の講演控え景気刺激策への期待後退
2011年 08月 26日 05:42 JST
 [ニューヨーク 25日 ロイター] 25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが
上昇した。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)は26日の講演で新たな景気支援策を
示唆しないとの見方が強まり、リスクの高い取引を回避する動きが見られた。
 ユーロは下落。ドイツが株の空売りを禁止するとのうわさも重しとなった。米著名投資
家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが大手銀行バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)に50億ドル出資するとの発表を受けてユーロが一時上昇する場面も見られた。


白川・日銀総裁、議員の干渉に経済対策批判で対抗
2011年 8月 24日 17:44 JST WSJ日本版
【東京】議員らは経済回復や円高阻止に向けて追加措置を取るよう日銀に迫っているが、白川方明総裁にも言いたいことがあるようだ。
・・・・
日銀による復興国債の全額買い切りオペを推進する200人余りの超党派議員メンバーの1人でもある民主党の金子氏は次のように話す。
 「例えば、日銀引き受けで20兆円の国債を1回限り新たに発行したとしても、通貨(円)の信認が失われるかは極めて疑わしい。日銀は引き受けをするか、または既発債を市場から買うべきだ。効果は同じだ」

→是非、言いたいことは、バーナンキさんの前でどうぞ。

→そして、白川総裁を選ぶ原動力になった民主党のみなさんには、今日の日銀の政策に対して「製造者責任」があります。代表選で是非議論してください。上記の金子さんの提案も、代表選討論会でその是非を議論してほしいですね。政策論争が深まらないとかステレオタイプの批判をしてないで、テレビ討論で、小沢さんがどうだ、自民党との大連立がどうだというネタで時間を浪費しないで、「例えば、日銀引き受けで20兆円の国債を1回限り新たに発行したとしても、通貨(円)の信認が失われるかは極めて疑わしい。日銀は引き受けをするか、または既発債を市場から買うべきだ。効果は同じだという意見が民主党内にある。あなたはこれに賛成か反対か」とテレビで候補者に質問してはどうですか?また、昨年閣議決定した新成長戦略のデフレ脱却目標を事実上反故にする与謝野路線を継続するか否か、ずばり聞いてはどうですか。テレビで、小沢さんや大連立という政局ネタを質問しておいて、私達は政策のことを聴きたいと批判するのはおかしいですね。