「日本国内は脱原発・世界には原発輸出」の菅政権のダブルスタンダード | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「日本国内は脱原発・世界には原発輸出」の菅政権のダブルスタンダード

秘書です。

菅首相は、小泉首相をかなり意識しているようです。

しかし、肝心なところをマネしないで、形だけおっかけているようです。

小泉首相は思いつきで総理指示をだしたりしません。

小泉首相は総理指示を出したあとで「あれは個人の意見です」と撤回したこともありません。

小泉首相は総理指示は必ず実現していました。

その背後で、竹中さんたちが総理指示の前に「周到な準備」をしていたからです。



原発輸出 首相、見直し示唆 苦し紛れ、日本の信用つぶす
産経新聞 7月22日(金)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110722-00000090-san-pol

 ■経産省「国益無視」/経済界「支離滅裂」/米、説明を要求

 「脱原発依存」発言に続く、菅直人首相の原発輸出の見直し示唆に対し、旗振り役の経済産業省幹部は、「国益を無視した発言だ」と、不満を隠さない。国内原発関連メーカーも「はしごを外された」と戸惑う。原発を推進する米国も、日本の脱原発に不信感を強めている。退陣を表明したはずの菅首相の発言で、日本の原子力政策への信用が日々失われている。

 原発輸出の見直しが、苦し紛れの発言なのは明白だ。20日の衆院予算委では、ベトナムへの輸出について、「外交手続きとしては進んでいる」と答弁し、継続を表明。自民党議員から「『原子力は律することができない技術』と言いながら外国に売り込むのか」と、13日の会見との矛盾点を追及された。自らの発言と整合性をとるには、輸出見直しに言及せざるを得なかったわけだ。

 枝野幸男官房長官は21日の会見で、首相答弁について、「見直しを示唆したとは受け止めていない」と発言。またしても閣内不一致が露呈した。

 「脱原発依存」を内閣の統一見解ではなく、「私の考え」に修正した行き当たりばったりの首相の言動に、米国も不快感をあらわにしている。

 訪米中の高橋千秋外務副大臣と20日に会談したナイズ米国務副長官は、「エネルギーをどうしていくのか」と説明を要求。高橋外務副大臣は、「今すぐという話ではないが、エネルギー基本計画を見直していく方向は間違いない」と弁明に追われた。

 原発事故後も、安全性の強化に取り組み、原発輸出を今後の成長の原動力に位置付ける国内メーカーの努力も台無しだ。

 日立製作所は14日にリトアニアの原発計画で安全強化を提案し、優先交渉権を獲得したばかり。東芝は、政府とともにトルコの原発計画の正式受注を目指して交渉を進めている。

 大手メーカーの関係者は「福島の事故と輸出は別次元の話。国内事情で対外的な約束をほごにすれば信用を失う」と危惧する。

 21日に始まった経団連の夏季フォーラムでは、丸紅の勝俣宣夫会長が「支離滅裂だ」とあきれた。経産省幹部は、「相手国との信頼が失われ、原発分野の人材流出も止まらなくなる」と危機感を強める。「いちいち取り合っていられない」と、吐き捨てる中堅幹部もいる。

 電力の安定供給のめども立たず、ほころびだらけの「脱原発」で、政権を延命しようとする首相への失望はもはや拭いようがない



→昨日も、塚田一郎議員が指摘していましたが、

①日本の原発は輸出することが可能なぐらい安全性が高いなら、脱原発の旗を降ろすべきです
②日本の原発に安全性に疑問があるなら、即時、輸出は停止すべきです


→菅首相は、震災前からの交渉の信頼関係の問題があるから輸出交渉するといいますが、だからといって、安全性に疑問がある原発を輸出することはもっと信頼関係を損ねることになる。


日本国民は脱原発、トルコ国民には原発促進

このダブルスタンダードは何なのか?もしも真の市民派政治家ならばなおのこと、国境を境にこのようなダブルスタンダードは許されないことなのではないか?

①日本国民の安全だけ守ればいいのか?
②実は日本製の最新の原発は安全だけど(福島第一は古い米国製)、国内的には選挙目的で安全性に疑問があることにしておくのか? 


菅首相のダブルスタンダードはこのどちらかということになるでしょう。どちらなのですか?

→そして、このダブルスタンダード問題を専門家に議論させている、はおかしい。

①政府の見解では「脱原発」は菅さん個人の思いです。個人の思いを公的機関で検討させるのはおかしいでしょう?菅首相が自分の言葉で語るべきです。
②トルコへの親書は、菅さんの親書です。公開されないものでしょう?プライベートなものだということなのでしょう。菅首相が自分の言葉で語るべきです。