もしも、2006年にスティグリッツさんが日銀総裁だったなら・・・ | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

もしも、2006年にスティグリッツさんが日銀総裁だったなら・・・

秘書です。

ノーベル経済学者のスティグリッツさんが2006年に書いた本を読みました。

格差問題についてのレビューをするためです。

(J・E・スティグリッツ (2006)『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』(訳:楡井浩一、2006)、Making Globalization Work、W. W. Norton & Company,Inc、徳間書店.)

スティグリッツさんは、日本向けの序文で以下のように日本経済を診断していました。


「日本経済の問題点はインフレではなくデフレである。日本がバブル経済以降、経済停滞に甘んじてきたという歴史を認識した場合、日本経済がインフレに振れる可能性は極めて低い。ゼロ金利政策を捨てることによって、回復基調に水をさしてしまうリスクを日銀は十分、肝に銘じるべきだ。わたしが仮に日銀総裁だったなら、金利引き上げには相当、慎重になるだろう。日本経済が回復基調にあることは喜ばしい限りだが、日本はぬか喜びすることなく過去の苦い記憶をいま一度、冷静に検証すべきだ。」(同書、p.19.)


もしも、スティグリッツさんが2006年に、日銀総裁だったなら・・・

そして、もしも、スティグリッツさんが今、日銀総裁だったなら・・・