原発定期点検明け再稼働は菅首相の浜岡原発停止時の当初既定路線ですよね | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

原発定期点検明け再稼働は菅首相の浜岡原発停止時の当初既定路線ですよね

秘書です。

菅首相は「脱原発路線」であり、浜岡原発以外は再稼働させたくないが、経産省が巻き返している、という歴史認識は、首相サイドのプロパガンダに影響されていませんか?


経産相、原発政策堅持を明言 「再起動に全力」
2011/06/15 02:02 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011061401001282.html
 エネルギーと環境政策の議論を始めた7日の新成長戦略実現会議で、海江田万里経済産業相が原発の「再起動に全力を挙げる」と発言し、将来も原発を主要なエネルギー源とする姿勢を明確にしていたことが14日、未公開の議事録で明らかになった。
 政府は実現会議の下に新たに「エネルギー・環境会議」を設けてエネルギーと環境政策の検討を始めたばかり。菅直人首相は、原子力政策の白紙からの見直しと同時に、省エネと再生可能エネルギーを「大きな柱として育て上げる」と表明。自然エネルギー推進庁の創設にも言及したが、経産省側からの強い巻き返しが明らかになった形だ。

→菅首相の、首相任期をはるかに超えた長期の話による脱原発のイメージ戦略と、首相として対応すべき当面の課題への原発依存路線のダブルスタンダード戦術に気をつけたほうがいいと思います。

→菅首相は、浜岡以外の原発は点検明けに再稼働を認める、といっています。これはずるい表現ですね。本当は、再稼働をお願いする、でなければいけません。


菅内閣総理大臣記者会見
平成23年5月6日
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201105/06kaiken.html
(記者)
 NHK、山口です。
 安全性の観点から止めるということですけれども、中部電力はこれまで東海地震並みの揺れが起きても安全性に問題はないとしてきて、国も容認をしてきたわけですけれども、なぜこの後に至って突然浜岡原発だけなのかというのが一つ解せないことと、もう一つ、この夏場を迎えてこれを全部止めるということになると、夏場の電力量よりも供給量が下回ってしまうと思うんですが、その対策は具体的にどのようにお考えになっていますか。

(菅総理)
 ただいま申し上げましたように、浜岡原子力発電所が所在する地域を震源とする、想定される東海地震が、この30年以内にマグニチュード8程度で発生する、そういう可能性が87%と文科省関係機関から示されております。そういう浜岡原発にとって特有といいますか、その事情を勘案をして、国民の安全、安心を考えた結果の判断、決断であります。
 また、電力不足についての御質問でありますけれども、私はこれまでの予定の中で言えば、多少の不足が生じる可能性がありますけれども、この地域を始めとする全国民の皆様の理解と協力があれば、そうした夏場の電力需要に対して、十分対応ができる、そういう形がとり得ると、このように考えているところであります

→この意味するところは、浜岡以外の原発が再稼働すれば、夏場はしのげる、浜岡だけが安全性において例外、ということでしょう?

(4)定期検査中の原発「安全性が確認されれば稼働を認めていく」(18日夕)
2011.5.18 19:57 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110518/plc11051819580016-n1.htm

 --原子力政策について2点。首相は昨日、共産党の志位和夫委員長と会って核燃料サイクルの見直しについて説明したようだが、核燃料サイクルについてどういう見解を持っているのか。また、定期検査中の原発について再稼働が延期されている原発もある。さらに定期検査に入る原発もあるが、首相は再稼働を促進するのか、あるいは慎重なのか

「まずは昨日の志位共産党委員長との会談において私が申し上げたのは、エネルギー基本計画を白紙から見直すという国会でも申し上げていることについて、同じ趣旨のことを申し上げたところであります。志位委員長もそういう認識でおられると思います。赤旗などを見るとそういう趣旨で書かれておりますので。何かこの、私が使用済み燃料のことを合わせて言ったことで、個別の核燃料サイクルについて何か白紙で見直すというような一部報道もありますけれども、それは間違っております。私が申し上げたのは、あくまでエネルギー基本計画。これにはもちろんご承知のように化石燃料から原子力燃料からそして自然エネルギーも含め、あ、失礼。化石エネルギー、原子力エネルギー、自然エネルギー含めたこのトータルの計画の見直しということを申し上げたというのが趣旨であります」

 「それから定期けんせん…え、定期点検…え、定期点検などで止まっている原子力発電所についての問いでありますけれども、現在、各電力会社に対して緊急の安全措置をしっかりと準備するように申し上げております。そういったものがきちんとなされたものについて、今後は多少時間がたった中では新たな基準などの問題も生じるかもしれませんが、少なくとも現時点で申し上げられることは、そうした緊急的な安全措置もしっかりと講じられたものについては、従来の方針に沿って安全性が確認されれば、稼働を認めていくことになるとこのように考えております


→稼働を認めていく?稼働をお願いするでしょう?


枝野官房長官の会見全文〈19日午前〉
2011年5月19日13時10分
http://www.asahi.com/politics/update/0519/TKY201105190244.html

 枝野幸男官房長官の19日午前の記者会見全文は次の通り。

・・・

 ――首相は原発の再稼働について「安全性が確認されれば認める」と発言したが、安全性の基準は何か。

 「現在、各電力事業者において、緊急安全対策を実施して頂いている。そうした緊急安全対策の内容や実施状況を国としてしっかりと確認をした上で、地元の意向も踏まえつつ、運転再開について検討していくという段取りだ」

・・・

→枝野長官、「地元の意向も踏まえつつ」ということは来年の今ごろ、原発ゼロということですか?