原発事故対応の全権は菅首相に委ねられている。(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

原発事故対応の全権は菅首相に委ねられている。(中川秀直)

3月11日、午後7時3分、枝野官房長官が、原災法第15条に基づき原子力緊急事態宣言をし、菅首相に原発事故対応の全権が委ねられた。

必然的に、すべての責任は、菅首相が負う。

ところがその結果責任を負う覚悟のない菅首相は、あたかも東電に責任があるようなフリをして、「口は出すが責任はとらない」という最悪の危機管理対応をしている。

いくら菅首相が「聞いていない。聞いていないから『やめろ』という筈はない」と言おうとも、菅首相が全権を持っている以上、間違った判断を隠すために、嘘をつき、証拠隠滅、証拠改竄を図っているのではないかとの疑いが増すばかりである。

吉田所長の口封じで真実が封印され、不実の認識をもとに政権延命が図られるようなことがあってはならない。

自民党は国政調査権を発動して、菅首相の初動ミスを明らかにしなければならない。

(5月27日記)中川秀直