内閣不信任決議の提出は当然である(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

内閣不信任決議の提出は当然である(中川秀直)

政府・与党は二次補正を先送りして国会を閉じることを考えているようだ。

政権運営のリスクを減らすために国会を閉じると考えていると伝えられる。この間、避難所のみなさんの生活のリスク、国民経済のリスクをどう考えているのか。

政権運営のリスクを極小化するために、避難所のみなさんのリスク、国民経済のリスクを拡大しても平気というのが理解できない。

孫子の言葉に「巧遅は拙速にしかす」がある。物事をするのが上手でも遅いのは、下手でも速いのに及ばないとの意味である。

同じく孫子の言葉に「兵は拙速を聞く。未だ巧みの久しきをみず」がある。戦いは、たとえ拙劣でも速決が大事である。いかに戦争巧者でも、長引いて成功したためしはないとの意味である。

菅首相が「拙速」を嫌い「巧遅」を選択するのは、政権延命のためであろう。

危機管理の要諦は速戦即決である。対策の先送りをして政権の延命を図り、人災としてのリスクを拡大する菅政権は、危機管理に失敗してきたし、これからも失敗するだろう。

これ以上、被災者のみなさんや国民のみなさんのリスクを拡大してはいけない。内閣不信任決議の提出は当然である。そして、可決させなければならない。

(5月17日記)中川秀直