「現状では、牛・鶏・豚の「生食用」食肉は流通していません」(東京都福祉保健局のHP) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「現状では、牛・鶏・豚の「生食用」食肉は流通していません」(東京都福祉保健局のHP)

秘書です。

東京都福祉保健局のHPによると、


「現状では、牛・鶏・豚の「生食用」食肉は流通していません」

生食用食肉として提供できるのは、平成10 年の厚生労働省通知「生食用食肉等の安全性確保について」で示された指導基準に基づいて処理された牛と馬の肉・レバーのみです。平成20 年度に国内のと畜場から生食用としての出荷実績があるのは馬の肉・レバーだけでした。輸入牛肉の一部を除き、牛・鶏・豚の肉や内臓肉は生食用食肉としての出荷実績はなく、生や半生で提供すると食中毒が起こる可能性があります。 食中毒を起こした店が負うべき責任は多岐にわたり、営業停止の行政処分を受けたり、被害
者への賠償責任等が生じます。生食用食肉以外の肉を生で提供しないでください。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/nama/files/gyousya.pdf

→今でも生食用の食肉は流通していないのしょうか?

国基準満たす生食牛肉なし
5月3日 中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201105030073.html

 富山、福井両県の焼き肉チェーン店で客の男児2人が死亡するなどした集団食中毒。原因とみられるユッケは、生食用としては国の衛生基準に満たない肉だったが、そもそも基準を満たす生食用牛肉は流通しておらず、罰則規定のない基準の形骸化が指摘されている。

 国の基準は、生食牛レバーによる腸管出血性大腸菌O157食中毒の発生を受けて1998年に全国に通達。専用設備での肉の解体・加工や温度10度以下での保存などを定めた。

 だが厚生労働省によると、少なくとも2007年度以降、国内で生食用として出荷されたのは馬肉や馬レバーのみで、牛肉は出荷されていない

 東京都中央卸売市場食肉市場の担当者は「消費者の口に入るまで複数の業者を介するため生食用牛肉の品質は管理しきれない」と生食用としての出荷の難しさを指摘。

 一方、全国の焼き肉店などでユッケなど生肉は人気。店側の判断で国の基準に満たない肉を提供しているのが実態だが、「罰則規定がないため指導にとどまり、販売をやめさせることはできない」(厚労省)という。

 ユッケを提供する富山市の焼き肉店は「ユッケは需要がある。細心の注意を払い、店の責任で調理するしかない。業界では慣例だ」と話した。

→中国新聞によると、馬肉や馬レバーのみ、生食用は流通しているのですね。

生肉料理は確認を…蓮舫担当相が呼び掛け
2011年5月2日 21:04 スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/05/02/kiji/K20110502000745450.html
 蓮舫消費者・食品安全担当相は2日の記者会見で、富山、福井両県で男児が死亡した焼き肉チェーン店の集団食中毒を受け、全国の消費者に向けて「飲食店で生肉料理を食べる際は、加熱用の食品を使っていないか確認してほしい」と呼び掛けた。
 消費者庁として、厚生労働省と協力して事実関係を把握し、事業者に再発防止の指導を徹底する方針も明らかにした。

「子供や高齢者は生肉控えて」蓮舫消費者担当大臣
(05/02 18:48)テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210502036.html
生肉のユッケなどによる食中毒で男の子が死亡した問題で、蓮舫消費者担当大臣は、不安がある場合には生肉を食べることは控えるよう呼びかけました。
 蓮舫消費者担当大臣:「不安がある場合は、生肉の料理を子供、ご高齢者、健康状態が優れない大人の方が食べることは控えて頂きたい」
 蓮舫大臣は、ユッケや生レバーなど生肉を食べる場合には、飲食店などに加熱用で販売されたものではないことを確認するよう求めました。さらに、不安がある場合には、子供や高齢者、健康が優れない人は食べること自体を控えるよう呼びかけました。


→馬肉や馬レバーのみ生食用は流通している、のか、それとも次の記事のように、「生食用の牛肉ほぼ流通なし」なのか、会見で言及されたのでしょうか。言及されたほうがよかったですね。

生食用の牛肉ほぼ流通なし
(2011年5月3日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20110503-OYT8T00003.htm

「申し訳ありません」「厚労省が定める『生食用』肉はそもそも流通していない」――。焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」砺波店で生肉のユッケを食べた男児(6)が腸管出血性大腸菌「O(オー)111」に感染、死亡した集団食中毒。同チェーンを運営するフーズ・フォーラス社(金沢市)の勘坂康弘社長は2日の記者会見で時折、声を荒らげながら謝罪と弁明を繰り返した。「遺族をはじめ被害を受けた人に経済的な補償をしたい」と話す一方で、加熱用肉をユッケとして提供していたことを「業界の慣習」などと訴えた。福井市の福井渕店で食事して死亡した男児(6)も同日、ユッケが原因と確認され、死者は2人に。県警は業務上過失致死傷容疑で捜査本部を設置し、重大事件として解明に動き出した。

 同日午後、金沢市の本社に約40人の報道陣が詰めかけて行われた記者会見。対応していた石野浩平・マネジャーに対し、厚生労働省基準の「生食用」ではない加熱肉をユッケとして提供していたことに質問が及ぶと、勘坂社長が突然、会見場に現れた。

 勘坂社長は何度も頭を深く下げては、「被害者を全面的に最後までケアしたい」「できることは一つしかない。経済的な支援を踏まえ、アフターのフォローをしたい」などと被害者への対応を神妙に語った。

 一方で、資料を見ながら、「生食用として市場に流通している牛肉はありません」と大声を上げ、厚労省に対し、基準を満たしていない肉をユッケなどに使うことを法律で禁止すべきと訴えた。

 また、感染源について、同社は、富山県や自社の調査で店内から菌が検出されず、同時期に系列の複数店舗でユッケを食べた客に症状が表れていることなどから、チェーン店に届く前に「(肉が)汚染されていたのだろう」とし、店以外の可能性が高いことを主張した。

→それにしても、当局の人も、職場の仲間と、家族と、焼肉屋さんにいくことはあったでしょう。そこで、生肉メニューを販売していることを認識していたと思うのですが・・・