鉄道ニュース(ひたちなか海浜鉄道&石油列車の話題) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

鉄道ニュース(ひたちなか海浜鉄道&石油列車の話題)

志士の目鉄道研究会です。
鉄道の復旧→地域の希望の復興→日本の復興!


鉄路の先に希望の光 ひたちなか海浜鉄道 復旧に向けて奮闘中
2011年4月10日 東京新聞

 のどかな田園と海岸線を走る、ひたちなか市のローカル鉄道「ひたちなか海浜鉄道湊線」は、東日本大震災で大きな被害を受け、運休が続く。経営難から第三セクターとして再出発し、軌道に乗り始めたところだった。地元から運行再開を望む声が強く、社長の吉田千秋さん(46)は「めげているわけにはいかない」と前を向く。 (近藤統義)

 海浜鉄道湊線は、JR常磐線と接続する勝田駅と、海水浴場のある阿字ケ浦駅を片道三十八分で結ぶ全長一四・三キロ。沿線には、温泉や那珂湊おさかな市場など観光施設も多い。利用者の半数以上が地元の通勤、通学客だ。

 開業は一九一三年。かつて茨城交通が運行していたが、経営難で二〇〇八年に第三セクターの運営で再出発。その際、民間公募で社長に決まったのが吉田さんだ。富山県の三セク鉄道「万葉線」を立て直した実績を買われた。国内現役最古のディーゼル車両など複数のレトロ列車を運行したり、駅にすみついた猫のグッズを販売したりして注目を集めた。三セク移行前は年間約七十万人だった利用者が、一〇年度は八十万人に到達する目前だった。

 震災でレールがつり橋のように宙に浮き、高いところでは地上約二メートルになった。所々でレールがS字に曲がり、身動きがとれなくなった車両が今も止まる駅もある。

 復旧までには三カ月、工事費は二億円を見込む。吉田さんは「鉄道の活性化イコール地域の活性化。この三年で地元の人に愛されるという実績をつくってきた。再生して全国のローカル鉄道に勇気を与えたい」と力強く話した。


2匹は無事だった! 人気黒猫 震災直後に戻る
2011年4月10日東京新聞

 ひたちなか海浜鉄道の「アイドル」で、那珂湊駅にすむ雄の黒猫「おさむ」が無事だったことが分かった。東日本大震災後、地元やファンからおさむを心配するメールなどが海浜鉄道に寄せられていた。

 おさむは五、六歳で一昨年から駅にすみついた。海浜鉄道は利用者増につなげようと、「黒ネコのタンゴ」で知られる歌手皆川おさむさんから名前を拝借し、「駅猫」として採用。主な仕事は駅ホームの巡回という。

「おさむを見るため遠くから来るファンもいる」と海浜鉄道。はがきや携帯ストラップなどグッズの売れ行きも好調だ。

 駅舎は開通時からある築九十八年の木造。おさむは震災の激しい揺れに驚き、駅から逃げ出したが、三十分もすると戻り、周囲を安心させた。駅にもう一匹いる雌猫「ミニさむ」も一時いなくなって心配させたが、翌日戻ってきた。今では、おさむとじゃれ合う愛らしい姿が、駅員や地元の人たちの癒やしになっている。

被災地へ石油を運べ JR貨物奮闘
2011年4月8日10時56分 朝日新聞

 深刻化する被災地の燃料不足を解消するためJR貨物ではガソリンや灯油を運ぶ「石油列車」を運行している。
 首都圏と東北地方を結ぶ東北線、常磐線とも被災したため、3月18日に横浜・根岸駅から上越線、日本海縦貫線を使い青森から盛岡に入るルートで輸送を開始。21日からはもう1便を増発し、1日2往復で合計約1200キロリットル(20キロリットルのタンクローリーで64台分)を毎日運んでいる。
 さらに25日からは復旧した磐越西線を使って郡山へ運ぶルートも運行を開始した。同線には急な勾配区間があるためDD51形ディーゼル機関車2両が必要。また貨物列車の運行はすでに廃止されているため、足りない機関車を九州や大阪、名古屋から集めての運行となった