単なる娯楽や観光イベントではない花火大会。その起源に遡って考えましょう | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

単なる娯楽や観光イベントではない花火大会。その起源に遡って考えましょう

秘書です。

朝日新聞の山形版に「イベント開催 分かれる判断」という記事がでています。


http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001104090001

自粛か、それとも実施か――。イベントの主催者たちは、東日本大震災の被災者の気持ち、電力不足などの事情を考慮されているようです。

また、山形大花火大会は「開催する方向で検討中」とのことです。



→ここで、各地の花火大会の起源をみてみましょう。

①新潟県長岡市の「長岡まつり」の花火大会


長岡市のHPには、「長岡まつり」のはじまりについて、下記のように記しています。
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kankou/miru/matsuri/hajimari.html

「昭和20年8月1日は、長岡市民が永遠に忘れることのできない日です。
 太平洋戦争末期、長岡市上空にB29が来襲。125機による波状攻撃は1時間40分におよび、旧市街地のほとんどを焼きつくしました。
 これにより尊い1480人の命が消え、6万人もの人々が家を失いました。
 長岡市では、この悲しい日を長岡市復興への意義ある日とするため、1年後の昭和21年8月1日に「長岡市戦災復興祭」を開催しました
 これが市民の共感を得て年々盛んになり、昭和26年からは「長岡まつり」と名前を変えて現在に至っています。」


そして、

「戦後の花火大会は昭和22年8月1日、2日「長岡市戦災復興祭」の名で復活。翌年からは8月1日を戦災殉難者の霊を慰めることに重きを置くことにし、花火は2日、3日に変更。さらに26年からは「長岡まつり」と名称を改めると同時に、正三尺玉の打ち上げが復活しました。」

→花火大会は、単なる娯楽、観光イベントではありません。

②東京都の隅田川花火大会

墨田区の公式HPには、隅田川花火大会の起源を以下のように記しています。
http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/kyoudobunka/tenzi/h11/hanabi.html

毎年夏に開催されている隅田川花火大会は、隅田川の夏の風物詩として多くの人々に親しまれています。
 その起源は古く、8代将軍・徳川吉宗の時代、享保18年(1733)5月28日に催された最初の両国川開きにまで溯ることができます。両国川開きは、当時の大飢饉や江戸に流行した疫病による死者供養と災厄除去を祈願して行われたものですが、この川開きの初日に花火が打ち上げられたのです。以後、両国の川開きと花火は、若干の断絶期を挟みながらも、昭和36年(1961)まで続けられた江戸・東京を代表する年中行事と言えます。
 また、昭和53年(1978)には、隅田川花火大会と名前を変えて復活し、今日に至っています。


→節電の問題、警備の問題・・・色々な困難はあるかと思いますが、花火大会の起源にある「慰霊」の要素に遡って考えるいいチャンスではないでしょうか。

→全ての行事には起源があります。ただの娯楽や観光イベントではありません。この機会に、その起源に遡って年中行事の大切さを再確認してみてはいかがでしょうか。






















それでも中止、江戸川・江東の夏の花火大会




. 巨大地震
 東京都江戸川区は7日、東日本大震災の影響を考慮し、江戸川河川敷で8月6日に予定していた花火大会を中止すると発表した。


 区によると、被災者の感情に配慮したほか、大規模停電が起きる可能性があることや、警察や消防など警備に必要な人員の確保が難しいことから中止を決めた。

 また、30回目を迎える予定だった江東花火大会も中止になった。

(2011年4月8日09時48分 読売新聞)