このままでは経済的な二次被害を受けてしまう。自粛よりも、花見をしていただく方がありがたい | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

このままでは経済的な二次被害を受けてしまう。自粛よりも、花見をしていただく方がありがたい

被災地岩手から「お花見」のお願い【南部美人】
http://www.youtube.com/watch?v=UY0FtSqrMBc
(9時現在、26万アクセス)


東日本大震災 岩手県の蔵元が「自粛やめて」 都内で東北の経済活動支援の動きも

(04/05 18:50 テレビ新広島)

列島で自粛ムードが続く中、被災地から「自粛をやめてほしい」という声が上がっている。
買い物や食事で被災地支援にと、大手スーパーも乗り出した。
大阪市の道頓堀で4日夜、待ち望んでいたシンボルが復活した。
震災翌日から、実に24日ぶりに、道頓堀名物「グリコの看板」のネオンが点灯し、街には活気と笑顔が戻った。
道頓堀の人は、「ついててほしいと思う」、「やっぱり復活してうれしい。元気が出る」、「大阪のシンボルだからこういうのは消さないでほしい」、「自粛自粛ってやっててもあまりいいとは思わないので、元気を与える方がいい」などと語った。
傍らには「みんなに笑顔を届けたい」とのメッセージが張られた。
ところが列島各地には依然、震災の余波が残っていて、観光地などに深刻な影を落としている。
外国から訪れる観光客の数を伸ばし続けてきた広島・宮島だが、ここに来て外国人観光客の数の減少が目立ち始めてきている。
海に浮かぶ厳島神社の大鳥居。
日本三景の1つ広島県の宮島では、外国人観光客が激減している。
宿泊客の6割以上が海外からの客だという旅館「旅荘かわぐち」の川口正能さんは、「4月は、ほぼ100%外国のお客様でした。満室が30日まできっちりありましたけど、残念ながら、ほとんど空になってしまいました」と語った。
宮古島付近の土産物店は「すごく減ってますよ。前はすごく多かったんですよ。韓国とか中国とか多かったんですが、もう全然です今」と語った。
韓国・ソウル市内にある韓国最大の旅行代理店では、取扱量の5件につき1件が日本行きだという。
しかし、現在も富山や関西方面に向かうツアーのパンフレットは用意しているが、震災以降は1件のツアーも成立していないという。
現地の日本政府観光局が新聞に全面広告を出しアピールしているが、ソウルの人は「いつ余震が起きるかわからないから行きたくない」と話している。
さらに、フランス・パリの旅行会社の人は「ことし中に、日本ツアーを予約していた250人全員がキャンセルした」と話した。
パリの人は「日本に行けるようになるのは20年かかるね。原発はシャレにならないよ」と語った。
観光客の減少でホテルや旅館が大打撃を受ける中、都内では当面の休業を決めたホテルまで出ている。
2年前、千代田区にオープンした外資系ホテル「シャングリ・ラ ホテル東京」は、震災後の3月19日に休業して以来、再開のめどがたっていないという。
こうした中、被災地・岩手県からは、悲痛な叫びが聞かれる。
自粛ムードが招く経済的な2次被害。
動画投稿サイトで「自粛をやめて」と訴えたのは、岩手・二戸市で地酒「南部美人」を製造する久慈浩介さん。
久慈さんは「自粛する気持ちはありがたく受けますし、電力がない中で、光をこうこうと照らして花見してくれと言っているのではない。ご飯を食べる機会があったら、1品でいいから、東北の食材を使って食べてほしい。それこそが、中長期的な支援になることを、誰かが言わなければならない」と語った。
そして、このバトンを受け取った東京・江東区の「はせがわ酒店」では、店内に東北地方の地酒を支援するコーナーを設置した。
ここにはもちろん、岩手の南部美人も並べられている。
また、客からは「頑張ってください」などといったメッセージも寄せられている。
はせがわ酒店の長谷川 浩一社長は「どんどん可能な限り日本酒をアピールして、飲んでいただきたい。それで東北に光を当てていきたい」と語った。
さらに6日から10日まで、大手スーパー「イトーヨーカドー」でも、被災地の食材を2割から3割引きで販売するという「がんばろう東北! 応援セール」が始まる。
客は、「商品を買うことによって、被災者の力になれればいい」、「風評被害で商品が売れない状況もあるが、わたしたち被災していない人が少しでも協力して、購入していくことが大事なんじゃないか」などと語った。

東北の酒飲んで支援を 「経済活動を止めないで」
2011年04月06日 河北新報

 東日本大震災でイベントなどの自粛ムードが全国的に強まる中、被災地・岩手県の酒造3社が、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」への投稿で、花見を自粛しないよう呼び掛けた。

 「被災地岩手から『お花見』のお願い」と題し、二戸市の「南部美人」と盛岡市の「あさ開」が2日に、紫波町の「月の輪」が5日にそれぞれ投稿した。閲覧件数は5日午後5時現在、3社で計約15万回に上っている。
 閲覧が13万回を超えた南部美人の動画では、5代目蔵元の久慈浩介専務(38)が「酒を飲んでる場合ではないというのが東北の現状。だがこのままではわれわれも経済的な2次被害を受ける。人々を元気にし、癒やしを与える日本酒を飲むことで東北を応援してほしい」と訴えている。
 閲覧した人の多くが賛同の意見を寄せた。久慈専務は「経済活動が止まると支援も何も、なすすべがない。被災県の人間でないと言えないと思い、仲間と投稿を決意した」と説明した。
 花見をめぐっては、東京都が自粛を呼び掛け、波紋を広げている。岩手県の達増拓也知事は4日の定例記者会見で、花見について「被災地の復興支援のためにも力強い経済が不可欠。経済が活性化するよう工夫してもらえればいい」と述べた。


被災地の日本酒で花見を 岩手の酒蔵がメッセージ
2011/04/05 20:35 共同通信

 東日本大震災を受けて花見や宴会を自粛するムードが広がる中、岩手2 件県二戸市の酒造会社「南部美人」の久慈浩介専務(38)が5日までに、被災地の酒を消費することで東北を応援してほしいと訴えるメッセージを動画サイト「ユーチューブ」に投稿し、反響を呼んでいる。

 「被災地岩手から『お花見』のお願い」と題した動画で、久慈さんは同社の酒蔵も震災で被害を受けたと紹介。自粛ムードの広がりに「このままでは経済的な二次被害を受けてしまう。自粛よりも、花見をしていただく方がありがたい」などとしている。

 久慈さんは、投稿した理由について「被災者自らが発信することに意味がある。これからも、おいしい日本酒を造り続けていきたい」と話している。