「化学・生物兵器事態対応部隊=CBIRF(シーバーフ)」の15人、横田基地に到着 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「化学・生物兵器事態対応部隊=CBIRF(シーバーフ)」の15人、横田基地に到着

米専門部隊「シーバーフ」が来日 原発対応で日米試行錯誤
産経新聞 4月3日(日)0時6分配信

 東京電力福島第1原発事故を受け、米軍の放射性物質(放射能)被害管理を専門とする部隊の先遣隊が2日、横田基地(東京都)に到着した。当面は同基地を拠点に自衛隊との情報共有を進める。日本側は深刻な放射能漏れなど緊急事態では、除染作業への投入も要請したい考えだが、米側が実際に立ち入り禁止圏内で部隊を展開させるかは未知数。原発事故での日米協力は初めてのケースだけに、どこまで共同対処ができるか試行錯誤が続きそうだ。

 この日到着したのは、CBRNE(化学・生物・放射能・核・爆発物)事態対応が専門の「化学・生物兵器事態対応部隊=CBIRF(シーバーフ)」の15人。陸上自衛隊でいえば、原発事故対応にあたる「中央特殊武器防護隊」に、「対特殊武器衛生隊」の治療・衛生機能を統合した組織だ。15人の中から、原発対応で部隊運用を指揮する「中央即応集団司令部」に連絡官も送る見通し。

 シーバーフの任務は(1)放射能の検知・識別と被災者の捜索・搬出(2)医療(3)除染-に大別できる。事故の収拾や放射能漏れへの対応策に関する専門知識も提供する。原発事故を想定した訓練も行っているが、「原発安全化」の実任務は経験したことがない。このため自衛隊幹部は「米軍はまだ様子見の構えで、現場での運用には慎重」と話す。

 シーバーフは後続要員も含め155人態勢を敷く。自衛隊側には、緊急事態が起きたとき、福島県内での除染作業の支援を想定しているが、ハードルが残る。

 8つの除染所はいずれも第1原発から60キロ以内にあるが、米軍は半径約90キロ圏内への米兵立ち入りを原則禁じているからだ。米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長は「約32キロ以上離れた場所なら安全が確保できる」との見方を示したが、柔軟な運用を引き出せるか課題になる。

 政府高官によると、米側は「最悪の事態に備えよ」と再三、日本側に警告を発してきた。シーバーフ派遣も、情報を共有しつつ、日本側の対応を監視する狙いもあるとみられる。

 米軍は近く被災者救援や捜索活動に展開している派遣部隊を縮小する一方、シーバーフ派遣や真水注入用のバージ船(はしけ)提供など原発対応に軸足を移しつつある。原発対応でも「トモダチ作戦」を機能させるには、「まずは日本側が有効な対処策を講じていく必要がある」(防衛省幹部)との指摘は多い。

米軍“専門部隊”来日 第1陣は15人
2011年4月3日 06:00 スポーツニッポン
 原発事故の緊急事態に備え、米軍が派遣を決めた専門部隊の先遣隊約15人が2日、東京の在日米軍横田基地に到着した。初期対応のために米本土から派遣される約155人のうちの第1陣。当面は横田基地に駐留し、日本での任務や活動について自衛隊側と調整に当たる。専門部隊を構成するのは米メリーランド州インディアンヘッドの米軍施設に所属する海兵隊員。核・化学・生物兵器や放射線による攻撃、大規模爆発に対処するための訓練を積んでいる。放射性物質の検知・識別のほか、被ばくした人の除染や治療、緊急時の捜索・救出などに従事することも可能という。


米軍専門部隊の先遣隊が来日
(02日23:38)TBS

 アメリカ海兵隊の専門部隊の先遣隊が、2日、日本に到着しました。

 この専門部隊「化学生物兵器事態対応部隊」は、福島第一原発の緊急事態に備え派遣されるもので、放射性物質の検出などのほか、被ばくした人の除染や医療活動などの支援を行うことができます。

 2日は本隊155名のうち先遣隊およそ15人が午前11時ごろ、在日米軍・横田基地に到着しました。専門部隊は横田基地に駐留し、自衛隊と情報交換をしながら、原発の状況がさらに悪化した場合に備える予定です。

 「化学生物兵器事態対応部隊」は、メリーランド州の米軍に所属する海兵隊で、放射能汚染のほか生物・化学兵器などの対処を専門に行う部隊です。