原発、長期化?長期化させてはいけないでしょう | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

原発、長期化?長期化させてはいけないでしょう

もはや、国際問題。
IAEAの専門家と米軍の放射能部隊にコミットメントしてもらう段階では?


福島第1原発事故、終息には程遠い状況=IAEA事務局長
2011年 03月 28日 [ニューヨーク 26日 ロイター] 米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙によると、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所について「事故の解決には依然程遠い」状況との認識を示した。NYTの電話インタビューで明らかにした。原発の危険な状況があと数週間は続く可能性を示した。
 天野事務局長は、NYTに対し、福島第1原発の原子炉の炉心と使用済み核燃料棒が冷却のための水に浸っているかどうか、当局がまだ確認できていないと述べた。
 電力系統が一部回復したことを数少ない「前向きな兆候」と評価したうえで「事故終息に向けさらなる努力が必要」と指摘。ただ、日本の対応を批判しているわけではない、と述べた。
 天野事務局長は、冷却用プールにある使用済み核燃料棒の状況を最大の懸念要因に挙げ、プールへの給水作業の効果は分からないとしている。
 プールに十分な水があっても、冷却システムが復旧しなければ「温度が上がり」、新たな放射線漏れの恐れがあると指摘した。


枝野氏:燃料と接触の水が流出と推定、高放射線濃度の原発2号機(2)
3月28日(ブルームバーグ):枝野幸男官房長官は28日午前の会見で、国の原子力安全委員会では東京電力の福島第一原子力発電所2号機のタービン建屋にたまっている水は格納容器内の溶融した燃料と接触したものが流出したと推定していることを明らかにした。同委員会が午前中の臨時会合でまとめる見解の原案として説明した。

  枝野氏は同委員会から報告を受けた2号機タービン建屋のたまり水に関する見解について「放射線濃度がたいへん高いことを踏まえると一時、溶融した燃料と接触した格納容器内の水が何らかの経路で直接流出したものと推定される」と紹介。その上で、「現在では、高いのは建屋内にとどまり、屋外では異常な数値は検出されていない。この状況をしっかりと維持しないといけない」と強調した。

  今後の対応については「溶融した燃料と接触した水が直接出ていることは大変残念な事態だが、これによる健康被害の拡大を防ぎ、そうした中で全体を収束させるための努力をさらに進めている状態だ」とも述べた。

  枝野氏は、東電が27日にいったん発表した2号機タービン建屋のたまり水の放射性物質の濃度を訂正した経緯については、28日に東電側から報告を受けたことを紹介。その上で、「現地で作業している皆さんも相当、疲労がたまっている状況かと思うが、まさにこうした放射線の測定はさまざまな安全確保のための大前提になるものだ。こうした間違いというのは決して許されるものではない」と再発防止を指示したことを明らかにした。

  菅直人首相が大震災の翌12日朝に福島第一原発を空から視察したことが、原発事故の初動対応を遅らせたとの見方については「前提となる事実が違う」と関係を否定した。


原発安定停止へ長期戦、汚染水除去が難航

(2011年3月28日13時56分 読売新聞)

 東京電力福島第一原子力発電所は、原子炉の本格的な冷却に欠かせない設備が集中するタービン建屋の地下にたまった放射性物質を含む水の除去作業が難航している。

 2、3号機は汚染水の回収先の復水器が満水であることが判明、1号機の除去作業も水量が多く終了のめどは立っていない。2号機建屋で見つかった1000ミリ・シーベルトを超える高い放射線量の水について、枝野官房長官は28日午前の記者会見で、一時溶融した燃料と接触した水が直接流出したものとの見方を示した。2、4号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールが満水になっていることが確認されるなど前進も見られるが、作業の長期化は避けられない見通しだ

 枝野長官は原子力安全委員会の見解として、2号機でたまった汚染水について言及。「大変残念な事態だが、これによる健康被害を防ぎ、全体を収束させるための努力をさらに進めていく」と述べた。2号機と比べると汚染水の放射性物質の濃度が低い1、3号機に関しては「格納容器から蒸気として出たものが凝縮したか、放水で希釈されたものと推定される」とした。

→長期化はまずいでしょう。

原発事故「明確な話避けてた」=政府、東電を批判-小沢氏
(2011/03/28-13:07)時事通信
 民主党の小沢一郎元代表は28日午前、東京電力福島第1原発の事故に関し「原子力の溶融がずっと前から指摘されていたが、原子力安全・保安院、東電、内閣は明確な話を避けてきた」と述べ、政府や東電の対応を厳しく批判した。岩手県庁で達増拓也岩手県知事と会談後に記者団に語った。
 小沢氏は、現在の事故対応について「思い切った手だてなしに(原発に)水を入れる、バルブを開けることを繰り返せば、放射能は広範囲に飛散し、汚染が広まることがある」と疑問を呈すとともに、「(政府は)国民、地域の皆さんに正直に話をして、理解を求めた上で、思い切った作業をするべきだ。このままずるずる行ってしまうと日本全体がめちゃくちゃになる」と強調した。

→賛成です。

原発事故「神のみぞ知る」=野党反発受け、撤回-経産副大臣
(2011/03/28-14:38)時事通信
 池田元久経済産業副大臣は28日午後の参院予算委員会で、福島第1原発の事故について「予見しうる最悪の事態を考えて(対処して)いるが、それ以上は神のみぞ知る」と述べた。この発言に野党側は反発、池田氏は「おわびをして取り消す」と陳謝し撤回した。


高濃度の水 格納容器からか
3月28日 13時34分 NHK
深刻な事態が続いている福島第一原子力発電所の2号機のタービンがある建物から高濃度の放射性物質を含む水が検出されたことについて、国の原子力安全委員会は、「1号機や3号機に比べて数十倍の濃度であり、一時、溶けた核燃料から放射性物質が漏れて格納容器の水に含まれ、何らかの経路で直接、流出してきたと推定される」という見解を示しました。

福島第一原発では、1号機と3号機のタービン建屋にたまった水から高い濃度の放射性物質が検出されたのに続いて、2号機でも、27日、運転中の原子炉の水のおよそ10万倍に当たる放射性物質が検出されました。これについて、原子力安全委員会は、28日、「1号機や3号機に比べて数十倍の濃度であり、一時、溶けた核燃料から放射性物質が漏れて格納容器の水に含まれ、何らかの経路で直接、流出してきたと推定される」という見解をまとめました。このなかで、放射線量が非常に高いのは建物の中だけで、2号機の原子炉への注水は屋外から実施しているため、今後も継続して行うことができるとしています。また、格納容器の水の漏えいが今後も継続されるとしても、原子炉に水を注入するという現在の冷却方法は継続することが可能だとしています。ただ、2号機のタービン建屋の放射線量が高いことから、たまっている水の処理を速やかに行うとともに、作業員の放射線管理に十分な配慮が必要だとしています。そのうえで、最大の懸念は、このたまった水が地下や海中に漏れることだとして、その防止に万全を期すとともに、安全を確認するため地下水や海水のサンプリング調査を強化するよう求めました。これについて、枝野官房長官は、28日午前の記者会見で、「放射線量が高いのは建屋内だけでとどまり、屋外では異常ない。溶けた燃料と接触した水が直接出ているのは大変残念だが、これによる健康被害の拡大を防ぎ、全体を収束させるための努力をさらに進めていく」と述べました。


“避難指示圏立ち入り控えて”
3月28日 12時26分 NHK
枝野官房長官は、記者会見で、福島第一原子力発電所の事故で避難指示が出ている範囲に、住民が一時的に帰宅しているケースが見受けられるとして、現時点では大きなリスクがあり、立ち入りを控えるよう強く求めました。

この中で、枝野官房長官は「福島第一原発の20キロ圏内から避難をしている住民の皆さんには、大変なご不便とご迷惑をかけている。政府としても、一時的に自宅に帰りたいという要望に応えるための検討を始めたが、それを待たずに、避難指示が出ている地域に立ち入っている人がいるという報告を受けている」と述べました。そのうえで、枝野長官は「一定期間であれば、その地域に入ることが部分的に可能ではないかということも考えられるが、そうしたことは今は確認できていないので、リスクがある。安全のため、現時点での立ち入りは慎んでほしい」と述べ、避難指示が出ている範囲に立ち入ることは、現時点では大きなリスクがあるとして、立ち入りを控えるよう強く求めました。また、枝野長官は、今後の一時帰宅について「大気中の放射線量は安定しているということなので、時間を区切ることや風向きを考慮することなどを含めて詳細な分析をしており、それによっては可能性がある」と述べました。

「チェルノブイリ強制移住」以上 京大助教が試算印刷用画面を開く

【 2011年03月28日 13時47分 】京都新聞

 東京電力福島第1原発の事故で、高濃度の放射性物質が土壌などから確認された福島県飯館村の汚染レベルが、チェルノブイリ原発事故による強制移住レベルを超えているとの試算を、京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子炉工学)がまとめた。

 飯館村は原発から北西約40キロ。今中助教は、原発の状況が分からず被災地各自の事情もあるとした上で「避難を考えた方がいいレベルの汚染。ヨウ素やセシウム以外の放射性物質も調べる必要がある」として、飯館村で土壌汚染を調査する方針だ。

 文部科学省の調査で20日に採取した土壌から放射性のヨウ素1キログラム当たり117万ベクレル、セシウム16万3千ベクレル、雑草からヨウ素254万ベクレル、セシウム265万ベクレルが確認された。土壌中のセシウムは通常の1600倍以上だった。

 今中助教は、土壌のセシウムで汚染の程度を評価した。汚染土を表面2センチの土と仮定すると1平方メートル当たり326万ベクレルで、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故で強制移住対象とした148万ベクレルの2倍超、90年にベラルーシが決めた移住対象レベルの55万5千ベクレルの約6倍だった。

 今中助教は「国は原発周辺の放射性物質を詳細に調べて分析し、ただちにデータを公開すべきだ」と話している。セシウムは半減期がヨウ素(8日)と比べ30年と長く、汚染の長期化が懸念されている。