米軍放射能被害管理部隊450名派遣は「最終的には日本政府と折木氏の判断による」 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

米軍放射能被害管理部隊450名派遣は「最終的には日本政府と折木氏の判断による」

放射能被害管理部隊の派遣を表明 米太平洋軍司令官 
2011.3.21 23:13 産経新聞
 東日本大震災への米軍の支援活動を統括する米太平洋軍(ハワイ州)のウィラード司令官は21日、防衛省で自衛隊の折木良一統合幕僚長と会談した。震災支援での連携を確認したほか、福島第1原発の放射性物質(放射能)漏洩(ろうえい)事故で、日本側から要請があれば、放射能被害の管理を専門とする約450人の部隊を派遣する考えを表明した。

 会談後、ウィラード司令官は記者団に「災害に対応する自衛隊の勇気に敬意を表する」と述べた。その上で、日米で原発事故の情報を共有していることを明らかにした。

 専門部隊については「米国で待機中だ」とした上で、派遣要請は「最終的には日本政府と折木氏の判断による」と述べた米軍はすでに先遣隊として専門家9人を派遣している。

 部隊は北方軍(コロラド州)傘下で、ジョージア州にある「CBRNE(化学・生物・放射性物質・核・爆発物)被害管理反応軍」から派遣されるとみられる。

このほか、米政府は日本側の要請を受け、核・生物・化学(NBC)兵器から身を守る防護服の提供を決定。250着を提供済みで、米空軍はさらに100着の輸送を準備している。19日には体内被曝(ひばく)した場合に健康被害を防ぐ効果がある安定ヨウ素剤の提供も始まった。一方で、米側には事故の被害拡大に対する懸念も残っている。米空軍は無人偵察機グローバルホーク、偵察機U2を飛行させ、原発建屋内部の被害状態を調査している。

 さらに、大気中の放射性物質を採取、分析できる装置を備えた気象観測機WC135を投入したほか、多用途ヘリUH1や軽輸送機C12を派遣して、汚染の程度を独自に調査している。

 17日には在日米軍の家族のうち希望者の国外退去支援も決め、19日に避難を始めている。



原発3号機、煙上がり放水を中止 圧送機投入に遅れも
2011/03/21 22:30 【共同通信】
 東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋から煙が上がったため、放水を予定していた東京消防庁は21日午後、第1原発正門付近で待機していた隊員を約20キロ離れた指揮本部に退避させた。この日の放水作業は「安全が確認できない」として中止した。22日以降の対応は未定。

 東京消防庁は21日未明まで、3号機に6時間半連続で放水し、午前6時半からは自衛隊の消防車など13両が4号機に放水した。

 また、長さ50メートル以上のアームを装備する「生コン圧送機」3台が21日、4号機への放水を行うため福島県に入ったが、防衛省は3号機から出た煙の影響で、投入が遅れるとの見通しを示した。

 放水作業の障害になっている建屋周辺のがれきを除去するため、陸上自衛隊の74式戦車2両も21日午前6時すぎ、福島県内の活動拠点に到着。隊員が建屋周辺のがれきの飛散状況などを確認した。早ければ22日にも除去を始める。

 生コン圧送機は三重県四日市市の建設業者などの3台。アームを伸ばせば使用済み燃料貯蔵プールの真上からピンポイントで放水が可能となる。建設業者から派遣されたオペレーターが東電社員に操作方法を教える。



首相、出発直前にキャンセル 視察に賛否
(2011/03/21 23:26 更新)秋田魁新報

菅直人首相は21日、予定していた東日本大震災の被災地視察を出発30分前に急きょ取りやめた。官邸側は「悪天候のためヘリコプターが戻って来られなくなる」と説明した。首相は関係地への視察になお意欲的とされるが、政府内では賛否両論が交錯している。

 首相が現地視察にこだわるのは、野党時代から「現場主義」を掲げてきたためだ。震災翌日の12日には周囲の反対論を振り切って福島第1原発にヘリで飛び、東電幹部から説明を受けた。

 ただ、視察先は多忙な中で受け入れ準備に追われるため、首相周辺でも慎重論が根強い。21日、訪問が予定されていた宮城県石巻市役所では、亀山紘市長や村井嘉浩知事らが首相を待っていた。

 中止が伝わると、同席していた地元選出の安住淳民主党国対委員長が首相に電話し、首長らの要望を伝えることはできたが、亀山氏は記者団に「残念だ。被災地を見てほしかった」と話した。

 枝野幸男官房長官は21日の記者会見で、今後の視察予定について「現地へ伺うことにプラスが多いと判断すればあり得る」と歯切れが悪かった。