国民総力戦:東北地方に貨物列車、タンクローリーが続々と! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

国民総力戦:東北地方に貨物列車、タンクローリーが続々と!


JR貨物が石油列車運行 19日夜、盛岡到着
(2011/03/18)岩手日報
 
 日本貨物鉄道(JR貨物、本社東京)は17日、東北に向けて石油を積んだ貨物列車を運転すると発表した。18日に神奈川県を出発し、19日夜に盛岡に到着予定。東日本大震災で燃料不足に苦しむ被災地を支援する。

 貨物列車は18日午後7時44分、石油タンクを積んで根岸駅(神奈川県)を出発。貨物列車は宇都宮―盛岡で運行を見合わせているため、新潟、秋田、青森を経由。盛岡市の盛岡貨物ターミナル駅に19日午後10時ごろ到着する予定だ。

 盛岡に到着した後は、石油元売り業者などに輸送を引き継ぎ、沿岸部の被災地などに届けられる。

 列車は18両編成。1回で軽油387キロリットル、ガソリン405キロリットルの計792キロリットル(タンクローリーおよそ40台分)を輸送できる。

 同社広報室は「未曽有の大災害だ。被災地の燃料不足は深刻で、19日以降の運転計画も前向きに検討している」としている。


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(根岸駅から、こうした貨物列車が到着します!)


ドラム缶200本分の燃料輸送=県内全避難所に配布へ-火災鎮火の製油所から・仙台
(2011/03/18-13:01)時事通信
 宮城県は18日、避難所で深刻さを増す燃料不足を解消するため、津波で炎上したJX日鉱日石エネルギーの仙台製油所(仙台市)のタンクに残る燃料をくみ上げ、被災地に運搬を開始した。同日は軽油と灯油をドラム缶に各100本用意。陸上自衛隊のヘリやトラックで、被害の大きい石巻市や気仙沼市、女川町などに運ばれた。
 同製油所は、地震発生日の11日夜に陸上出荷施設などが爆発音とともに炎上。15日昼にようやく鎮火した。施設内には、タンクローリー2000台分以上の燃料が残っているとみられ、県が提供を依頼していた。
 1日ドラム缶200本の搬出が可能で、最初の5日間で宮城県内の全避難所に燃料を補充し、公共交通機関にも配布する。


【東日本大地震】JXエネルギー、鹿島製油所が出荷再開…関東の燃料不足改善へ2011年3月18日(金) 13時44分

2011年3月18日(金) レスポンス自動車ニュース

JX日鉱日石エネルギーは、3月18日から鹿島製油所で陸上出荷を再開したと発表した。関東地区の燃料の供給体制が大幅に改善される見通し。

鹿島製油所は、東日本大震災による被災で操業を停止していた。損傷が大きいため、復旧には時間がかかるものの、陸上出荷を開始したことから、関東地方の燃料不足は大幅に改善すると見られる。

また、燃料不足に対応するため、水島製油所、大分製油所の稼働率をアップし、日量5000キロリットルの石油製品を増産を開始、東北・関東地区への供給を増強する。

陸上出荷を開始した根岸製油所は、他の製油所から石油製品の受入を開始するとともに、18日から盛岡油槽所に製品を転送するためのタンクローリーによる出荷も開始した。これによって東北地方の燃料不足も緩和される見通し。

《編集部》


日本海側に1日2万キロリットル
3/18 11:45 秋田放送

被災地で燃料の不足が続くなか政府は、西日本の製油所から1日およそ2万キロリットルを日本海側の秋田港などから運び入れて、被災地へ輸送する方針を明らかにしました。政府は、平均で80パーセントほどの西日本の製油所の稼働率を95パーセント以上に引き上げる方針です。これにより増産される1日2万キロリットルのガソリンや軽油を日本海側の秋田港などに運び入れ被災地へ輸送する方針です。地震が発生する前の東北全体のガソリンや軽油の需要量は、1日あたり3.8万キロリットルで、残りは北海道の製油所から青森などに運び入れる計画です。また、東北地方で不足しているタンクローリーも西日本から大量に投入して供給態勢を確保することにしています。


東日本大震災:1週間 燃料、食料不足深刻 「何もかも足りない」 /岩手
毎日新聞 2011年3月18日 

 ◇陸前高田の小規模避難所、発電機やトイレなく
 東日本大震災の発生から17日で1週間を迎えた。関東から東北にまたがり広域に被害が広がる中、救援物資の輸送も思うに任せない。県内では、ガソリンや灯油などの燃料、食料が底をつき始め、県災害対策本部が輸送に苦慮する。被災者たちは、厳しい生活を強いられながらも、アイデアを凝らし、支え合いながら日々を過ごしている。

 壊滅的な被害を受けた陸前高田市。「陸の孤島」と化していた広田半島の先端・広田町に、ようやく支援の手が届き始めた。だが小規模の避難所からは、地震の規模や被害の甚大さを考慮しつつも、「末端だから支援が後回しになっている感が否めない。何もかもが足りない」と、悲痛な声が漏れる。

 市街地から約10キロ離れた広田町は、津波で市中心部につながる県道が寸断された。15日まで地域全体が孤立していたが、市立広田小学校を拠点に救援物資の配送などが進むまでになった。

 だが500メートルしか離れていない泊地区の避難所「慈恩寺」で、80人の避難生活は不自由だ。大規模な避難所にある発電機や仮設トイレなどはない。最低限の食料や飲料水などは届くようになったが、歯ブラシなど日用生理品がない。泊地区自主防災対策委員長の菅野徳一さん(66)は「もう1週間も同じ下着と靴下だ。早く風呂に入りたい」と頭をかく。

 避難者はあの手この手で一日を乗り切ろうと必死だ。泥で汚れたペットボトルの水を洗って口にしたり、燃料節約のため丈夫な人は屋外のたき火で暖をとったり。17日午前には、海水につかった発電機を修理し、動いた瞬間、周囲から歓声と拍手が起こった。

 同地区は高齢化が進み、避難者の大半がお年寄りだ。服薬が欠かせない人も多い。だが、薬は手元にない。簡単に病院にも行けない。心臓の弁膜症や緑内障など三つの疾病を抱える村上徳昭さん(55)は「まだ痛みはないが、いつ不調がくるか分からない。あまり身動きができず、ほかの人に申し訳ない」と話す。薬が届くまで4~5日はかかるという。

 菅野さんが寺の庭にある梅の木の膨らみ始めたつぼみを見て語った。「人間って、たくましいな。ここまでやられると、さっぱりして諦めがつくんだ。自然はもっとすげえ。もうじき暖かい春を運んでくるんだからさ」【狩野智彦】

 ◇GSに列4キロ--盛岡
 盛岡市内は多くのガソリンスタンド(GS)が営業できず、台数を制限するなどして給油を続けるスタンドには、長蛇の列ができた。

 午前5時から給油可能なスタンドを自転車で探す同市の会社員男性(60)は「ここもだめか」とため息をついた。同市上田の国道4号沿いのスタンドは、出入り口周辺は進入禁止のロープが張られ、「再営業日は未定」の看板が置かれていた。普段はひっきりなしに車が出入りする光景と対象的だ。

 先着500台限定で午前10時から営業を始めた同市北山のスタンドでは、正午過ぎまでに車が約4キロの列をつくった。

 約3時間かけて3000円分を給油した雫石町の競走馬調教師、晴山厚司さん(57)は「近所のスーパーは何も売ってない。やっと買い出しができます」とほっとした様子だった。【宮崎隆】

 ◇灯油にも列--宮古
 宮古市宮町3の「ENEOSカメイ宮古バイパス店」には、灯油を求め被災者が行列を作った。

 同店では、発災の11日に約15キロリットルあったガソリンは既に底をついた。8キロリットルの灯油も17日に18リットル250缶分で売り切った。タンクローリーも運転手が被災し、動かすには燃料も不足。補給日は未定だ。

 行列に手をさすりながら並んでいた近くの1人暮らしの女性(79)は、寒さで両膝のリウマチが痛むが、灯油の消費を抑えようと石油ストーブで沸かしたお湯の湯たんぽをこたつに入れて暖を取っている。お湯が沸けばストーブは切るため、寒さと余震の恐怖で夜もほとんど休めていないという。「灯油が手に入りありがたいが、あしたには薬がなくなるので心配。でも家を流された人の苦労に比べれば全然大丈夫です」と気丈に話した。【酒井祥宏】

 ◇自転車も完売
 被災地では、自転車が見直されている。車を津波で流されたり、燃料油が切れて車が使えなくなっているためで、宮古市では中古自転車とも完売状態だ。

 がれきの山と化した同市街地では、自転車で移動して親類や知人の安否を尋ねる人の姿が多く見られる。

 同市西町の「宮古サイクル商会」は震災後、新品25台、中古10台を完売。経営者の菅野範雄さん(53)によると、市内には14の自転車店があるが、津波の被害で営業しているのは5店のみ。ほとんどの店が売り切れで、問屋と連絡が取れないため仕入れができない状態という。

 完売したと思ったら、使わないでいた故障自転車の修理が殺到した。これまでに15台以上のパンクを修理し、10台のタイヤを交換した。菅野さんは「非常時なので少しでも役立ちたい」と話している。【鬼山親芳】

 ◇銭湯の営業に被災者ら感謝--宮古
 宮古市西町1の公衆浴場「旭湯」が営業を続け、被災住民から感謝されている。燃料のマキが尽きる20日ぐらいまで湯を沸かすという。

 地震後休業したが、住民の窮状を目にし、電気と水道が復旧した14日から再開した。家を失い避難所暮らしを続ける被災者や断水の家の人たちなどから利用され、普段の3倍の混みようという。

 年配の夫婦は「湯船につかるのは何日ぶりか。避難所は寒いので体をたっぷりと温めたい」とのれんをくぐった。経営者の小川格さん(69)は「重油にも切り替えられるが、重油がない。客が多いのでマキもいっぱい燃やさなくてはならない」と心配する。営業時間は午前11時~午後9時。同市田の神の田の神湯も営業している。【鬼山親芳】

 ◇自宅の井戸水、被災者に提供--宮古・細越さん
 津波の被害から辛うじて免れた宮古市愛宕1の細越健一さん(63)が、自宅庭の井戸水を、断水した近隣の被災住民にトイレや食器洗いなどの生活用水として提供している。

 普段は庭の掃除などにしか使っていない深さ約3メートルのくみ上げ式。閉伊川河口左岸の同地区は多くの住宅が壊され犠牲者も出ているが、家も井戸もどうにか大丈夫だった。しかし、同地区の電気、水は止まったままだ。

 細越さんは「生活用水(井戸水)あります」と家の壁に張り紙を出した。やかんやバケツを手にして水をもらいにくる住民から「助かる」と喜ばれている。細越さんは「みんなで困難を乗り越えなくては」と話す。【鬼山親芳】




地震から1週間 深刻ガソリン不足 緊急車両動けない
2011.3.18 13:53 産経新聞

 17日で東日本大震災の発生から1週間を迎えたが、地震の被害が比較的小さかった地域を含め県内全域でガソリン不足が深刻となっている。消費者の買いだめも混乱に拍車をかけ、救急車など緊急車両への給油も滞っている。時間はかかりそうだが、状況改善へ向けた動きもあり、冷静な対応が求められる。

 ●県南でも

 ガソリン不足は地震の被害が比較的小さかった県南でも深刻だ。

 「売り切れ」の掲示が出ていたつくば市のガソリンスタンドに1台のタンクローリーが入ってきた。すぐに追走してきた5、6台の乗用車が列を作る。店員が乗用車に駆け寄り、販売は翌日午前9時からと告げると、男性ドライバーは残念そうな表情で走り去った。

 店員は「せっかく来てくれたのに申し訳ないが本社からの指示。販売できるのも1台20リットルまでで、200台限り」と話す。

 土浦市のガソリンスタンドの店員は、客から「ガソリンが入ったらこっそり教えてくれ」と千円札を渡された。「もちろん返しましたよ。いくら何でもこんな非常時にインチキはできないから」と苦笑する。

 ●長蛇の列

 水戸市内のガソリンスタンドは17日の時点で、(1)在庫切れで営業休止(2)緊急車両のみ給油(3)一般車両にも制限付きで給油-と対応は分かれている。「車がだめなら」と、自転車店にも長蛇の列ができた。

 高速道路の通行止めが続いて輸送が止まり、鹿嶋市のJX日鉱日石エネルギー鹿島事業所などの製油所が地震により破損して生産停止に追い込まれた。

 15日の県議会と県災害対策本部の会議では、大洗町でガソリンスタンドを経営する田山東湖議長が「40キロリットルの貯蔵タンクに1キロリットルしか供給されていない」と訴えた。同本部は救急車やパトカーなどの緊急用車両のガソリン供給も滞り、今後の供給の見通しが立たないことを明らかにした。

 県の宮本満危機管理監は17日の記者会見で、道路網などの改善が進んでいるため「県内に給油車が入ってきており、回復の方向には向かっている」と述べた。ただ、具体的な状況は把握できていないという。

 石油元売り大手の一部では停止中製油所の生産再開などの動きもみせており、冷静に対応することが必要だ。