政権延命のために方便を使うのはやめたほうがいい。(中川語録) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

政権延命のために方便を使うのはやめたほうがいい。(中川語録)

民主党は主要政策をめぐる党内コンセンサスが形成されていない。

民主党のコンセンサスは何だったのか。それは政権交代である。この目的は2009年8月末に達成してしまった。

では、その後、どうやって政権運営をしてきたのか。小沢幹事長を「党中央」と権威化して、小沢氏の一存にみんなが従うことで党内コンセンサスを形成してきたようにみえる。

そして今、もはや何の党内コンセンサスもない。あるのは霞が関が発信する政策を追認するだけだ。脱官僚も、単なる選挙目当てのパフォーマンスだったようだ。

民主党が脱官僚をとなえながら官僚主導の政治をしていることの民意に与えた失望は大きい。その大きさを民主党はこれから肌身で感じるはずだ。国民の代理人としての戦いを放棄した代償は大きい。ネット情報で真実が流布する時代に、古いプロパガンダでいつまでも民意をだますことはできない。

2009年8月末に民主党が打ち負かしたはずの人を政権中枢に司令塔として迎え入れたことは、もはや政権の使命は終わったことを意味する。

民主党政権の歴史的使命は2009年8月末に政権交代を実現したことで終わった。

だからこそ、産経・FNNの直近調査では、民意の7割が、退陣か、解散かのいずれかで責任のけじめをつけよ、としている。

政権延命のために方便を使うのはやめたほうがいい。

(3月2日記)中川秀直