「小さな政府路線」に原点回帰することが「政権の受け皿」となる要諦(中川語録)
朝日新聞の世論調査によれば、「今後も民主党を中心とした政権が続いた方がよいと思いますか。そうは思いませんか」との設問の回答が、そうは思わない58%、続いた方がよい22%となっている。
ところがこの調査では、「できるだけ早く衆議院を解散して総選挙を実施すべきだと思いますか。急ぐ必要はないと思いますか」の設問の回答は、総選挙を実施すべきだ39%、急ぐ必要はない49%となっており、10ポイントも違う。
理由は、政党支持率で民主19%、自民18%、支持政党なし50%にある。残念ながら、現時点において自民党が政権の受け皿として民意から認知されていない。
問題は、自民党がどうしたら、民意から「政権の受け皿」として認知されるのか、である。
そのヒントが「行政のムダを徹底して減らせば、消費税の引き上げを急ぐ必要はない、という意見があります。この意見に賛成ですか、反対ですか」の設問の回答にある。賛成64%、反対23%。
先の愛知トリプル選挙で河村氏の「地域政党」が圧勝したベクトルがそれである。小さな政府路線である。
自民党は05年に民意と約束した「小さな政府路線」に原点回帰することが「政権の受け皿」となる要諦なのである。
民主党政権継続に民意の58%がNOなのは、「小さな政府路線」を目指すとしながら、「大きな政府路線」に変節したからである。デフレ増税路線の菅―与謝野ラインに対して明確な対立軸を提示してこそ、自民党は「政権の受け皿」として認知されることになる。
そうでなければ、早晩、菅―与謝野ラインの抱きつき戦術に巻き込まれる危険がある。これは自民党にとっても、国民生活にとっても、「死の抱擁」を意味する。
(2月22日記)中川秀直
(世論調査)朝日新聞の19,20日実施の世論調査の結果(数字は%、カッコ内は前回1月15,16日調査の結果、<>内の数字は全体に対する比率)
菅内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持する 20(26) 支持しない 62(54)
それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」20%、右は「支持しない」62%の理由)
首相が菅さん 24<5> 3<2>
民主党中心の内閣 29<6> 8<5>
政策の面 25<5> 29<18>
実行力の面 8<2> 57<36>
どの政党を支持していますか。
民主19(21) 自民18(18) 公明3(3) 共産2(1) 社民1(0) みんな2(3) 国民新0(0) たちあがれ日本0(0) 新党日本0(0) 新党改革0(0) その他の政党0(0) 支持政党なし50(47) 答えない・分からない5(7)
できるだけ早く衆議院を解散して総選挙を実施すべきだと思いますか。急ぐ必要はないと思いますか。(カッコ内の数字は2010年12月11,12日調査)
総選挙を実施すべきだ 39(34) 急ぐ必要はない 49(53)
仮にいま、衆院選の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。
民主19(23) 自民25(27) 公明5(3) 共産3(3) 社民1(1) みんな6(7) 国民新0(0) たちあがれ日本0(0) 新党日本0(0) 新党改革0(0) その他の政党1(0) 答えない・分からない40(36)
今後も民主党を中心にした政権が続いた方がよいと思いますか。そうは思いませんか。(カッコ内の数字は10年11月13,14日調査)
続いた方がよい 22(32) そうは思わない 58(53)
菅さんに首相を続けてほしいと思いますか。早くやめてほしいと思いますか。
首相を続けてほしい 30 早くやめてほしい 49
民主党のなかの、小沢一郎さんに近い国会議員から、菅首相の退陣を求める動きが出ています。こうした動きを評価しますか。評価しませんか。
評価する 19 評価しない 69
いまのような政治状況になったのは、菅首相の政治の進め方に問題があるからだと思いますか。野党の姿勢に問題があるからだと思いますか。
菅首相の政治の進め方 24 野党の姿勢 31
官僚に頼った政治を改める菅内閣の取り組みを評価しますか。評価しませんか。
評価する 40 評価しない 42
民主党は、おととしの衆議院選挙で掲げたマニフェストを見直す方針です。このことを評価しませんか。評価しませんか。
評価する 54 評価しない 36
消費税の引き上げに賛成ですか。反対ですか。
賛成 46(42) 反対 45(48)
社会保障の財源を確保するために、消費税を引き上げる必要がある、という意見があります。この意見に賛成ですか。反対ですか。
賛成 53 反対 35
行政のムダを徹底して減らせば、消費税の引き上げを急ぐ必要はない、という意見があります。この意見に賛成ですか。反対ですか。
賛成 64 反対 23
菅内閣の社会保障と税の一体改革への取り組みに期待しますか。期待しませんか。
期待する 38 期待しない 49
民主党の小沢一郎さんが、政治資金問題で強制起訴されました。民主党は小沢さんに対し、裁判が終わるまで党員の資格を停止する方針です。この処分は適切だと思いますか。重すぎると思いますか。軽すぎると思いますか。
適切だ 52 重すぎる 9 軽すぎる 28
小沢さんは、検察審査会が決めた強制起訴と、検察の起訴とではまったく違うので、衆議院議員の辞職や、民主党からの離党は必要ないと言っています。この小沢さんの主張に納得できますか。納得できませんか。
納得できる 17 納得できない 72
ところがこの調査では、「できるだけ早く衆議院を解散して総選挙を実施すべきだと思いますか。急ぐ必要はないと思いますか」の設問の回答は、総選挙を実施すべきだ39%、急ぐ必要はない49%となっており、10ポイントも違う。
理由は、政党支持率で民主19%、自民18%、支持政党なし50%にある。残念ながら、現時点において自民党が政権の受け皿として民意から認知されていない。
問題は、自民党がどうしたら、民意から「政権の受け皿」として認知されるのか、である。
そのヒントが「行政のムダを徹底して減らせば、消費税の引き上げを急ぐ必要はない、という意見があります。この意見に賛成ですか、反対ですか」の設問の回答にある。賛成64%、反対23%。
先の愛知トリプル選挙で河村氏の「地域政党」が圧勝したベクトルがそれである。小さな政府路線である。
自民党は05年に民意と約束した「小さな政府路線」に原点回帰することが「政権の受け皿」となる要諦なのである。
民主党政権継続に民意の58%がNOなのは、「小さな政府路線」を目指すとしながら、「大きな政府路線」に変節したからである。デフレ増税路線の菅―与謝野ラインに対して明確な対立軸を提示してこそ、自民党は「政権の受け皿」として認知されることになる。
そうでなければ、早晩、菅―与謝野ラインの抱きつき戦術に巻き込まれる危険がある。これは自民党にとっても、国民生活にとっても、「死の抱擁」を意味する。
(2月22日記)中川秀直
(世論調査)朝日新聞の19,20日実施の世論調査の結果(数字は%、カッコ内は前回1月15,16日調査の結果、<>内の数字は全体に対する比率)
菅内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持する 20(26) 支持しない 62(54)
それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」20%、右は「支持しない」62%の理由)
首相が菅さん 24<5> 3<2>
民主党中心の内閣 29<6> 8<5>
政策の面 25<5> 29<18>
実行力の面 8<2> 57<36>
どの政党を支持していますか。
民主19(21) 自民18(18) 公明3(3) 共産2(1) 社民1(0) みんな2(3) 国民新0(0) たちあがれ日本0(0) 新党日本0(0) 新党改革0(0) その他の政党0(0) 支持政党なし50(47) 答えない・分からない5(7)
できるだけ早く衆議院を解散して総選挙を実施すべきだと思いますか。急ぐ必要はないと思いますか。(カッコ内の数字は2010年12月11,12日調査)
総選挙を実施すべきだ 39(34) 急ぐ必要はない 49(53)
仮にいま、衆院選の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。
民主19(23) 自民25(27) 公明5(3) 共産3(3) 社民1(1) みんな6(7) 国民新0(0) たちあがれ日本0(0) 新党日本0(0) 新党改革0(0) その他の政党1(0) 答えない・分からない40(36)
今後も民主党を中心にした政権が続いた方がよいと思いますか。そうは思いませんか。(カッコ内の数字は10年11月13,14日調査)
続いた方がよい 22(32) そうは思わない 58(53)
菅さんに首相を続けてほしいと思いますか。早くやめてほしいと思いますか。
首相を続けてほしい 30 早くやめてほしい 49
民主党のなかの、小沢一郎さんに近い国会議員から、菅首相の退陣を求める動きが出ています。こうした動きを評価しますか。評価しませんか。
評価する 19 評価しない 69
いまのような政治状況になったのは、菅首相の政治の進め方に問題があるからだと思いますか。野党の姿勢に問題があるからだと思いますか。
菅首相の政治の進め方 24 野党の姿勢 31
官僚に頼った政治を改める菅内閣の取り組みを評価しますか。評価しませんか。
評価する 40 評価しない 42
民主党は、おととしの衆議院選挙で掲げたマニフェストを見直す方針です。このことを評価しませんか。評価しませんか。
評価する 54 評価しない 36
消費税の引き上げに賛成ですか。反対ですか。
賛成 46(42) 反対 45(48)
社会保障の財源を確保するために、消費税を引き上げる必要がある、という意見があります。この意見に賛成ですか。反対ですか。
賛成 53 反対 35
行政のムダを徹底して減らせば、消費税の引き上げを急ぐ必要はない、という意見があります。この意見に賛成ですか。反対ですか。
賛成 64 反対 23
菅内閣の社会保障と税の一体改革への取り組みに期待しますか。期待しませんか。
期待する 38 期待しない 49
民主党の小沢一郎さんが、政治資金問題で強制起訴されました。民主党は小沢さんに対し、裁判が終わるまで党員の資格を停止する方針です。この処分は適切だと思いますか。重すぎると思いますか。軽すぎると思いますか。
適切だ 52 重すぎる 9 軽すぎる 28
小沢さんは、検察審査会が決めた強制起訴と、検察の起訴とではまったく違うので、衆議院議員の辞職や、民主党からの離党は必要ないと言っています。この小沢さんの主張に納得できますか。納得できませんか。
納得できる 17 納得できない 72