どちらが「失われた20年からの脱却」でどちらが「失われた30年突入」か(中川語録)
菅首相が1月のダボス会議の演説で「平成の開国としてのTPP参加」を国際公約したはずである。
講演の「今年6月をめどに交渉参加に関する結論を出す」の意味が、まさか「参加しないことを含めた是非についての検討」ではあるまい。政策の中身ではなく、政策決定の日程を言いにわざわざスイスに飛んだわけではないだろう。
今年6月といえば、増税プランを決める期限でもある。衆議院の任期満了以後に引き上げ実施するために、である。
デフレ増税路線とTPPのどちらを菅首相は優先するのだろうか。
どちらが「失われた20年からの脱却」で、どちらが「失われた30年突入」なのか。
TPP参加と消費税増税を決定しても、なお、国民に信を問わないのか。
(2月11日記)中川秀直