本気でデフレ下の増税?:年金制度改革の姿が先だと思いますが | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

本気でデフレ下の増税?:年金制度改革の姿が先だと思いますが

秘書です。
制度の合意なしに増税の話だけするから、「年金のための増税」ではなく「増税のための口実としての年金」に聞こえるんですね。

「今の制度を前提として財政赤字を埋めることが年金不安の解消につながる」
「制度を抜本的に変えることが年金不安の解消につながる」


さて、菅政権はどっちでしょう?国民に期待されていたのは後者だし、マニフェストも後者だったように思いますが?



■社会保障と税の一体改革、閣僚間で不協和音
読売新聞 1月19日(水)1時32分配信
 政府は19日、社会保障と税の一体改革に向け、与謝野経済財政相、玄葉国家戦略相(民主党政調会長)ら関係閣僚らによる初の会合を開く。
 野党からの協力取り付けに向け、政府内で歩調をそろえるのが狙いだが、閣僚間ではすでに年金改革や消費税率引き上げを巡る不協和音が目立ち始めており、調整は難航しそうだ。
 「あくまでベースは(民主党の主張する)最低保障年金ですよ」
 玄葉氏は18日、閣議後に首相官邸で与謝野氏と会い、年金制度見直しについて民主党案と異なる主張を展開する与謝野氏をたしなめた。税による「最低保障年金」創設を掲げる民主党に対し、与謝野氏は基礎年金部分の財源は保険料方式が現実的という立場だ。玄葉氏は直後の記者会見で、「関係者がバラバラに発言するのはいけない」と語った。党内でも、税を財源とすることにこだわる議員と柔軟な議員とがおり、意見は統一されていない。
 閣僚らによる会合の焦点はまず、民主党全体が納得する考え方をどうまとめるかだ。そのうえで、野党を協議に呼び込む算段が必要になる。


→1人の非民主党閣僚の一言で、何の党内手続もなしに民主党マニフェストの根幹が反故にされるのはやっぱり民主主義の観点からも問題でしょうね。

再び、2006年中川秀直政調会長時代の「財政再建打順論」ですが、

1番バッター=デフレ脱却、2番バッター=政府資産圧縮、3番バッター歳出削減、4番バッター=制度改革、5番バッター=増税

中川秀直が2006年に1番バッターが早く塁に出ろといいましたが、当時は日銀の独立性を侵害するものだとの大合唱で大バッシングを受けて、結果、いまだにデフレ脱却宣言ができていません。

政府資産圧縮も中川秀直政調会長時代にかなり踏み込みましたがその後はのらりくらりで、ついに、民主党政権は独法の不要資産(埋蔵金)を売却ではなく本省埋め戻しをしてしまいました。


歳出削減は、20兆円のムダ削減はどこへ?天下り法人へのムダ金追及は(2万5千人の天下り先に12兆円のムダ金を使っていた話、どうなりました?自民党が類似の予備的調査を要求しています。1月末が期限です。まさか、民主党政権はサボタージュしませんよね?)。最大の歳出削減項目は人件費でしょう。この聖域に手をつけないで増税するということは、「年金を口実にした公務員人件費のための増税」になるのではないですか?

制度改革は、これこそ国民は民主党に年金改革を期待したんじゃないですか?医療・介護とともに。民主党案をなぜ出さないのか?

そして増税。やはり、ここから先に出てきました。テレビのコメンテーターも増税論支持派が多いようですね。増税派のみなさん、本気でデフレ下の増税しますか?増税して景気が悪くなったら税収はどうなります?増税分で財政赤字をうめたら社会保障分はどうするんですか?財政赤字うめ+社会保障増で何%増税?それだけの増税で景気が良くなるというのはどういうロジック?

結局、景気が悪化しても給料が守られるのは公務員だけになる。サッカー選手になりたい小学1年生の子どもに公務員になれ、という親がさらに増える!

デフレ下の増税に本気で突っ込むのか?

まずは、1-4番バッターで得点を稼いでから5番バッターに出てきてもらってはどうでしょう?