後期高齢者医療制度「廃止」:菅総理はじめ民主党は何といっていたのか?(その2) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

後期高齢者医療制度「廃止」:菅総理はじめ民主党は何といっていたのか?(その2)

秘書です。

民主党の2009年政権交代選挙の後期高齢者医療制度に関する公約は、

21.後期高齢者医療制度を廃止し、国民皆保険を守る

【政策目的】
○年齢で差別する制度を廃止して、医療制度に対する国民の信頼を高める。
○医療保険制度の一元的運用を通じて、国民皆保険制度を守る。

【具体策】
○後期高齢者医療制度・関連法は廃止する。廃止に伴う国民健康保険の負担増は国が支援する。
○被用者保険と国民健康保険を段階的に統合し、将来、地域保険として一元的運用を図る。

【所要額】
8500 億円程度

さて、政府・民主党の案は公約違反か、否か?

→さらに、2009年総選挙以前には何をいっていたのか、検証しましょう。引き続き、民主党ニュースからです。


2008/09/25
いずれにせよ仮免内閣、国民に決めてもらう 菅代表代行が会見で


 菅直人代表代行は、25日午後の定例記者会見で昨日発足した麻生内閣について、「総理の子や孫が並んだ、今風でいえばセレブが並んだ内閣」としたうえで、「いずれにしても、仮免で、総選挙で民主党と自民党のどちらが、国民の声を受け止めて政権を担うのか、国民に決めてもらいたい」と語った。

 また、佐藤国家公安委員長の公職選挙法に違反する事前運動発言や、河村官房長官の談合摘発業者からの寄附問題について指摘し、こうした点も国会で追及していくとした。

 さらに、舛添厚生労働大臣の、後期高齢者医療制度をめぐる発言について、内閣発足・留任前には「廃止」としていたのが、留任後は「リフォーム」と発言がぶれている点を問題視し、「変える気がないのに、あるような顔をしてごまかしているのではないか」と厳しく批判した。そのうえで、この点も国会で追及する意向を示した。

 麻生首相に関しても、基礎年金の国庫負担分を3分の1から2分の1へ引き上げを予定通り行うとしながら、その財源を明らかにしていないことを、「キチンと説明すべきだ」と批判した。

→菅総理ご自身が自らの内閣を仮免内閣だといっているような現状ですから、国民に決めてもらいましょう。基礎年金の国庫負担分のこの発言もお忘れなく。

2008/09/20
一度、民主党にやらせてほしい。そこから政治は変わる 黒田・千葉2区総支部長と菅代行


 菅直人代表代行は20日午後、京成線八千代台駅東口近くで、千葉県第2区・黒田ゆう総支部長とともに街頭演説を行った。

 駅周辺には1000人を超す聴衆が詰めかけ、街宣車がとまったバス通りの両側の歩道には文字通り鈴なりになって菅代表代行の到着を待ちうけ、大歓声で迎えた代行と黒田総支部長の訴えに、賛同の歓声とともに、民主党政権の実現を切望する大きなうねりが沸き起こった。

 黒田総支部長は、「道路にあふれんばかりに皆さんに集まっていただき、本当にありがとうございます」と開口一番謝意を示し、取り組まなくてはならない課題が山積するなか、行われている自民党総裁選について言及した。

 「メディアでも消化試合と言われるあの政治ショーは、目前の解散・総選挙に対し、自公の連立与党の支持率をアップすることを目的とした政治ショーではないか」と指弾。こんなことにうつつをぬかし、国民のための政治が行われていないことに大きな問題があると指摘した。

 そのうえで黒田総支部長は、「後期高齢者医療制度をはじめとした、国民生活に身近な医療制度や年金改革など、みなさんの生活に密着したさまざまな社会保障制度、大切なセーフティネットを整えることの方が総裁選びよりも現実の重要課題ではないか」との認識を示し、いま政治が果たさなければならない役割はそこにあると断じた。

 また、税金のムダ遣い、不透明性を指摘し、「働いた中から納めていただいた貴重な税金は、国民の皆さんの生活をよくするために使っていくべきところ、今の政治は官僚支配のなか、官僚や関連業界、族議員のために使われてしまっている」と訴えた。

 さらに、官僚任せの政治を続けてきた結果、国民の皆さんにとって大切な、最低限のセーフティネットまでがこわれてしまうところまで、日本社会は後退しているとした。黒田総支部長は「もうここで終わりにしよう。これまでの政治に決別して、新しい政治をつくりだそう。それが目の前に迫っている衆議院解散・総選挙の意味がそこにある」と主張した。
 
 菅代表代行も、官僚支配政治がもたらした国民軽視、国民不在の政治の弊害に言及。かつて官僚も「国民のため」として誠心誠意仕事に取り組んでいた時代があったが、現在は天下り先確保のために談合が繰り返されている実態にあると指摘した。
 「年間2000万円の給与を確保できる天下り先をつくるためには年間1億円の利益を上げさせることが必要になる。その10倍くらいの仕事を発注して1億円を捻出して、1人分の天下り先をつくる」と、菅代表代行が天下りの実態を説明すると、うなづきと怒りの声があちこちで沸き起こった

 税がムダ遣いされ、そして税だけでは足りなくなったとなると、国民の皆さんから預かった年金までもがムダ遣いの温床となっていることも明かし、「消えた年金」どころか社会保険庁自身の指導によって「消された年金」が存在することに改めて怒りをあらわにした。

「民主党は『消えた年金』『消された年金』についてもしっかりと取り組んでいく」 

と菅代表代行が力説すると、期待を込めた大きな拍手が沸き起こった。

 そのうえで菅代表代行は民主党政権が確立後は、2つの革命を断行していくと宣言。第一には「透明化革命だ」と述べ、自分たちの落ち度を隠し通そうとする官僚政治の隠れた部分をあぶり出し、隠されている埋蔵金を明らかにし、税の使い道をガラス張りにしていくとの方針を提示。「税金も年金も、霞が関のインチキは1円たりとも許さない」と力説した

 第二には、「分権化改革を行っていく」と述べ、地方の裁量で税金を有効に活用することで、中央省庁が担うことでムダ遣いが慣例化されていた部分を削り、その分を別の予算とすることができると説明。地域ニーズ・国民ニーズに適した税の使い方が実現すると解説した

 菅代表代行は、「そういうことがやれる政権をつくらなければならない。民主党に一度やらせてみてほしい。民主党は頼りない、やはり自民党という人も説得してとりあえず民主党にやらせてみてほしい。今のままでは政治は変わらない」と、街宣車を取り囲んだ1000人を超す群衆に力の限り訴えた。 

→一度、民主党にやらせてみた結果はもう出ました。2011年には「このまま民主党政権でやらせていただけますか?」という選挙を是非やってみてください。

→民主党政権下の新たな天下り先確保の実態は、自民党全衆議院議員が要請した予備的調査によって解明されることでしょう。

→透明化革命?「自分たちの落ち度を隠し通そうと」しているのは民主党政権中枢のみなさんではないですか?そして、独法に隠されている埋蔵金を「現物納付」という名で本省に埋め戻すことを、行政刷新会議のお墨付きで認めたのもみなさんではないですか?


2008/06/19
ムダ遣いを放置したまま消費税引き上げ目論む福田政権を総選挙に追い込んでいく 菅代行

 菅直人代表代行は19日午後、党本部で定例会見を行い、「ムダ遣いを放置したまま消費税引き上げ」という国民負担増路線を歩み続ける政府・与党を一日も早い解散総選挙で追い込んで行く意向を示した

 「いろいろなニュースがある」と前置きした菅代表代行は、国土交通省北海道開発局による官製談合事件や消費税の引上げを示唆した福田首相の発言等に言及し、「この二つを組み合わせてみると今の福田内閣の性格が浮き彫りになる」と指摘。民主党が重要視する税金のむだ遣いを放置したまま、何ら是正を行なわないまま財源が足らないとして消費税引き上げを強行しようとするものだとの見方を示し、「全く間違っているし、我が党の改革の考え方と真正面からぶつかるものだ」と語った。

 そのうえで菅代表代行は、「こうした税金のムダ遣いを放置したまま消費税引き上げを進めようとする福田内閣を支持するのか、それとも税金のムダ遣いを徹底的に表に出すことによって必要な財源の多くをその中から捻出していく民主党の考え方を支持していただけるのか、そういう総選挙にできるだけ早く持って行くために全力をあげたい」と表明した。

 参議院選での与野党逆転後の初の通常国会であった今国会をどう振り返るかとの問いには、「従来の国会とはまったく違った形の国会になったと感じている」と述べた。従来との違いの第一として、これまでは官僚が自分たちに都合が悪い情報や資料の隠蔽が行われてきたが、隠しきれない状況になってきたと分析。「従来は、そうした資料を要求しても無視したまま与党の賛成で法案は衆参両院を通過させる例が多かったが、少なくも参議院ではわが党はじめ野党の賛成なくしては法案が通過しないため、国民の皆さんから見ても当然と思われる資料を隠したままで法案を通すことは難しくなった」と指摘。薬害肝炎、年金、後期高齢者医療制度など、あらゆる課題のなかで隠されていた資料が表に出てきているとした。

 「官僚内閣制を打ち破っていく最も大きな武器、やり方は、官僚が独占して情報を出さないでいるという状況を壊すことが最も効果的。そのことが大きく前進した国会だった」とした。

 状況変化の第二としては、従来は「絵に描いた餅」となりがちだった野党の提案が、実現するようになったとの見方を示し、ガソリン税の暫定税率を期限切れに追い込んだこと等を、政策課題を実証させた極めて大きな成果として挙げた。

→「ムダ遣いを放置したまま消費税引き上げ」という国民負担増路線を歩み続ける政府・与党というのは、いまの政府・民主党ではないですか。一日も早い解散総選挙に自ら追い込んで行くのが筋ですね。

→「これまでは官僚が自分たちに都合が悪い情報や資料の隠蔽」したのだとしたら、菅総理のもとでは政治家主導で隠蔽の正当化が図られていませんか?


2008/06/12
福田首相は無責任な居直り 衆院の信任決議は意味なさず 会見で菅代行

 菅直人代表代行は12日午後、党本部で会見し、現行憲法下で初となる参議院での問責決議の可決について、何もできない総理は辞めてほしいという国民の声を受け止め、問責と云う形で可決できたことには大きな意義があると見解を示した。

 菅代表代行は、福田首相に対する問責について「就任してから10カ月になる中で、後期高齢者医療(制度)の廃止もできない。道路特定財源の一般財源化の前提としての暫定税率の廃止もできない。さらには(3月までに照合を完了させるという)年金の約束も実行できない」と就任後の足跡を指摘。「何もできない総理に対する国民の声は『もう辞めていただきたい』だ。世論調査の結果でもはっきりしている」として、そういった声を受け止めて参院で問責決議を可決できたことには大きな意義があるとした。

 問責決議を重く受け止めるのならば総辞職を、参院の結果が間違いというならば解散・総選挙で福田政権としての信を問うべきとの見解を示して「重く受け止めると言いながら、いずれの行動もとらないのは、単なる無責任な居直りに過ぎない」と述べた

 同日午後の衆院本会議で、福田首相への信任決議が可決されたことにも言及。衆院の議席配分は、郵政解散の刺客騒動で小泉元首相が一時的な支持を集めた結果で、直近の民意を反映していないとの考えを示し、「国民の意思とは乖(かい)離している。過去の小泉総理に対する信任決議といえばわかるが、福田総理に対する信任決議は、まったく意味を持っていない」と受け止めを語った。

 菅代表代行はまた、問責を受けた福田首相が「自分は犠牲者」などと発言したという報道に触れ、自分の意思ではないところで決められてうまくいかないのであればともかく、参院選後の与野党逆転を知ったうえで自ら手を挙げて首相に就任したと指摘。「総理としての機能を果たさない総理大臣が総辞職も解散もしないでいることによって、マイナスをこうむっている国民(が最大の犠牲者)だ。事実上自分が総理大臣にもっともふさわしくないと、自ら表明している言葉としか思えない」などと批判した。

→そうです。「総理としての機能を果たさない総理大臣が総辞職も解散もしないでいることによって、マイナスをこうむっている国民(が最大の犠牲者)」は、まさに、いまの国民です。事実上自分が総理大臣にもっともふさわしくないということは、総理ご自身の「仮免」発言で明らかです。今、国民が最大の犠牲者です。

2008/06/11
「後期高齢者医療制度廃止を求める6・11国会請願行動」で挨拶 菅代行

 菅直人代表代行は11日午後、国会前で「後期高齢者医療制度廃止を求める6・11国会請願行動」に際して「他の野党の皆さんと手を握って制度の廃止まで頑張りぬきたい」と挨拶した。

 衆参両院の議員面会所前には、廃止に向けた野党4党の議員による請願受付が設けられ、菅代表代行はじめ多くの民主党議員・秘書が応対。黄色のうちわなどを手にした参加者は引きもきらず、出席議員は、廃止を求める思いがこもった請願用紙をしっかりと受け取り、頑張りますと握手した。

 菅代表代行はマイクを握り、野党がそろって提出した後期高齢者医療制度廃止法案について報告した。参院通過後、民主党は衆院で与党に対し、廃止を了承し、法案に賛成するよう強く求めているとした上、「政府や与党の皆さんは後期高齢者医療制度の本質的な意味を理解されていないのではないか」と指摘。

 政府・与党の導入した後期高齢者医療制度は、長生きされて75歳になった方に社会のお荷物というようなレッテルを張る制度であるため、「戦後頑張って社会を支えてこられた方々なのに」と国民の皆さんの怒りをかっているのだと指摘し、高齢者の尊厳を傷つけ、高齢者切捨てに繋がる同制度を改めて問題視した。

 「負担の問題だけではなく、75歳で差別をするような制度は、断固として廃止をさせなければならない。今日は多くの皆さんが請願に駆けつけていただいた。他の野党の皆さんと手を握って、制度の廃止まで頑張りぬきたい」と語った。この後に参加した議員会館前の集会でも、座り込みされている皆さんを前に廃止に向けて取り組む考えを述べた


2008/06/10
沖縄県議選勝利を踏まえて後期高齢者医療制度の廃止を 菅代行が常任幹事会で表明

 菅直人代表代行は10日午前、党本部で開いた常任幹事会で挨拶、8日投開票された沖縄県議選で民主党の公認候補4人がトップ当選、推薦候補5人が当選したことを「大変大きな成果だ」と報告したうえ、その勝利をテコに後期高齢者医療制度廃止法案の今国会成立に全力を挙げる考えを表明した。
 
 その中で菅代表代行は、「沖縄県議選の結果は後期高齢者医療制度を廃止すべきだという沖縄県民の意思表示だ。ちょうど廃止法案を巡る攻防が最後のヤマ場に差し掛かっているので、国民の期待を背負って頑張っていきたい」と述べた。

2008/06/05
後期高齢者医療制度廃止法案 今国会で実現を 会見で菅代表代行

 菅直人代表代行は5日午後、党本部で定例会見を行い、後期高齢者医療制度廃止法案をめぐる野党の攻防等に関して、見解を語った。
 冒頭、「後期高齢者医療制度の廃止を今国会で実現したい」と表明。参議院において明日6日に可決する見通しを示すとともに、「衆議院においてもこの法案を可決させ、廃止法案を成立させたうえでその後の議論に移っていくべきだ」と語った。
 そうしたなか、政府・与党が民主党の廃止法案を衆議院で可決させない、あるいは審議未了のままで国会を閉会させようと目論んでいる点を問題視。「少なくとも会期末までわが党は最大限の努力をし、万が一にも廃止が与党の手によって阻止された場合には、そう遠くないときに行われる衆議院選挙の大きな争点になってくる」との認識を示した。

 また、「この国会が終わってから次の臨時国会に至る過程は、衆議院選挙の準備期間として全候補者および全党員がしっかりと活動するときにあてるべきだ」と指摘。小沢一郎代表はそれを念頭に置いて全国遊説を開始したことも紹介したうえで、沖縄県議選の応援を含めて「私は私なりの立場で」選挙準備態勢を整えていくと表明した。

 さらに、サミット後には自民党内で福田首相で総選挙を戦うか、それとも総裁を変えて戦うかといった「ある種の自民党内政局が生じるだろう」と分析。そのうえで、「総理が代わらなくても代わった場合でも、衆議院参議院ともに審判を受けていない総理であるので、年内における解散・総選挙で国民の審判を仰ぐべきだ」と述べ、その勝利に向けて民主党は準備を進めていくとした。

 米の減反政策の見直しに言及した町村官房長官の発言も取り上げ、自給率向上につながるかのような主張もあった点について「減反をやめて、お米をつくることだけでは必ずしも自給率は上がらない」として、減反をやめて他の穀物生産を後押しするような施策が必要だと強調。民主党が参院選マニフェストで示し、成立を目指している農業者戸別所得補償法案で主張しているように、麦や大豆といった他の穀物も含めての生産者への戸別所得補償によって自給率の向上は実現できると説明。「民主党の主張する戸別補償を実行することが、減反されている田んぼや畑を活用することになり、自給率を上げることになる」として、官房長官に「ぜひ、よく勉強してほしい」と苦言を呈した。

2008/06/02
安心できる日本に変えるために兵庫県全選挙区の勝利目指す 菅代表代行

 菅直人代表代行は2日夕、神戸市内で開催された国民新党の兵庫県第9区公認候補内定者の宮本いちぞう氏の「励ます会」に出席。会場を埋め尽くした参加者を前に、藤井裕久最高顧問、石井一副代表らとともに激励の挨拶を行った。

 菅代表代行は現在の日本はどんどんおかしなことになっているとの認識を示すとともに、「考えられないことが起っている」として、年齢によって国民を差別する後期高齢者医療制度に言及。根本的にまちがった考え方に基づく同制度の問題点を指摘するとともに、医療費削減目的のためだけに、そうした制度を成立させ、実行に移した政府・与党の姿勢を批判した。

 どんな人にとって自由にならないものに老・病・死があると語った菅代表代行は、「(高齢者の方々が)社会の重荷のように扱われるようなこの制度をこのままにするわけにはいかない」と、きびしい口調で表明。民主党、国民新党はじめ野党が協力して廃止法案を参議院に提出、今週中にも可決される見通しであることを明らかにした。

 「つまり参議院では野党が揃えば、こうした制度をストップさせることができる」と語った菅代表代行は、参院選で国民のみなさんの支持を得て、与野党逆転を果たした結果であると訴えた。

 そのうえで「ただ、廃止させるためには衆議院でも廃止法案を通さなくてはならない」と述べ、3年前の郵政選挙の結果得た与党の数の横暴という壁が立ちはだかるだろうとの認識を語った。

 小沢一郎代表の「今年中の解散説」を示した菅代表代行は、そのことを腹にすえて、国民新党と一致協力して兵庫県の12の小選挙区すべてで勝利していくと表明。「このような悪法を変えていく、安心できる日本に変えていく」ためには不可欠のことだとして、参加者に支持を訴えた。

 宮本氏は「政治の一番大きな役割はまじめに働いた人が正しく報われる社会の実現である」と表明。戦後の混乱から一生懸命働いて今日の日本を築いてくれた高齢者の方々は「国の恩人」だと語り、後期高齢者医療制度はがんばってこられたこうした方々を切り捨てるものだとの認識を示した。

 「こんな話が通っていいのか。断じてまちがっている」と力説した宮本氏は、「平成の姥捨て山」ともいえるこの制度を許すわけにはいかないと強調。また、小泉改革、自由化によって、日本が強いものだけが勝ち残る社会となってしまったことを憂い、こうした状況を「なんとしても方向転換していかなければならない」と述べ、参議院で実現した与野党逆転を衆議院でも実現し、「お互いが助け合う」従来の日本社会に戻していこうと訴えた。


2008/05/08
福田政権では無駄遣いはなくせない 一度新しい政権を 菅代行が街頭で

 菅直人代表代行は、8日夕、東京・新宿駅前で行われた連合主催の街頭演説会で「今の福田政権では、格差の拡大をストップさせることはできないし、税金の無駄遣いはとまらない。どうか一度無駄遣い政権をやめさせ、新しい政権を作らせてほしい」と訴えた。

 菅代行は、格差拡大の原因を、「税金、年金がネコババされているからであり、ネコババしているのは国土交通省をはじめとするありとあらゆる役所であり、これを変えなければ日本を立て直すことはできない」と主張した

 無駄遣いの例として、アクアラインを挙げ、イギリスでは3分の1の値段で建設できたことを調査してきたとして、1兆4000億円もかけた日本の道路行政を「わざわざ高い値段で橋も道路もトンネルも造っている」と批判。

 さらに、「高い値段を下げることができれば、2.6兆円を減税として皆さんに返すことができる。また、後期高齢者医療や、年金に充てることもできる」と、ガソリンなどの暫定税率を復活させた政府・与党を批判した

 菅代行は、後期高齢者医療制度についても、「これはお年寄りへの差別であり、こんなことをしていれば日本人の品性、品格が問われる」として、制度を廃止する法案を野党共同で提出すると表明。参議院で可決して衆議院に送り、そこで自民党・公明党が反対するようなことがあれば、何らかの行動を野党一致してとると報告した

 この街頭演説会は、連合が格差社会の是正、政策転換を求めて順次開催しているもので、この日は、高木剛連合会長も、後期高齢者医療制度、派遣やパートの非正規雇用者の働き方の是正を訴えた。

 民主党からは菅代行の他に、階猛衆議院議員も演説会に参加した。

→ガソリン税引き下げで後期高齢者医療制度の財源にするといっていたじゃないですか?

2008/03/26
人間の尊厳を冒す後期高齢者医療制度は何としてでも廃止する 大集会で菅代行

 民主党はじめ、共産、社民、国民新、新党日本の野党5党は26日夕、東京都憲政記念館で、政府・与党が4月から75歳以上を一律に「後期高齢者」と位置づけ、全く独立した医療保険に加入させる「後期高齢者医療制度」を導入することに断固反対する立場から、同制度の廃止を求める大集会を開いた。

 はじめに山田正彦『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣が約300人の参加者を前に開会の挨拶に立ち、2月に提出した同制度の廃止法案について、4党共同で提出した初めての法案だと説明。「導入されたら医療をまともに受けられずに孤独死する方々が今以上増える。どんなことがあってもこの法案を阻止しなければならない」と気勢を上げた。

 長妻昭政策調査会長代理は「先進国を見ても、ある年代以上を分ける保険制度を新たに作る国はない。幅広く国民の皆が支えるという流れと逆行する」と厳しく批判。「消えた年金」問題を3月末までに解決するとした公約も守れないまま、保険料を年金から勝手に天引きしようとする政府・与党の対応、毎月1兆円の税金が天下り団体へ流れている実態を指摘して「医療は削っても道路の10年59兆円は1円も削りません、という政府の姿勢は容認できるものではない」と、厳しい口調で同制度の廃止を訴えた。

 続いて菅直人代表代行が挨拶に立ち、「日本の社会保障の根幹が大きく歪められる制度」との認識を示した上で北欧諸国の年金制度に触れて「しっかり保険料を納めることで、しっかりとした医療サービスが受けられる。政府への信頼であり、制度に対する透明性が極めて高いことが社会保障制度の根幹にある」と述べた。

 また「消えた年金や天下りのために59兆円を使う一方で、予算が足らないからと国民負担を強いるやり方に、国民は納得するはずがない」と指摘し、「政府・与党はこの考え方を根本から変えないと、少子高齢化に備えての社会保障制度は壊れかねない」と危機感を募らせた

 さらに75歳以上だけを切り分けた制度策定について「ある種の差別的な扱いをしても仕方がないという本音が厚労省に見える。これは人間の尊厳を冒す制度であり、我々は何としてでも制度そのものを止めさせる」と訴え、挨拶を締めくくった

 なお、志位和夫委員長(共産党)、福島みずほ党首(社民党)、自見庄三郎副代表(国民新党)、田中康夫代表(新党日本)など各党の代表者が同集会で挨拶した。

 集会では(1)70歳から74歳の医療費自己負担引き上げは廃止する、(2)75歳以上の被扶養者約200万人に対する新たな保険料徴収は廃止する、(3)保険料の年金からの天引きは止める。あわせて前期高齢者の国保料を年金から天引きするのもやめる――の3点を中心に同制度の廃止を求める決議を行い、その実現に向けたがんばろうコールで幕を閉じた。

→民主党政権は今回、70歳から74歳の医療費自己負担引き上げをやるじゃないですか。この2008年の3.26集会の決議違反ですね。

→菅総理は、消えた年金や天下りのために59兆円を使う一方で、予算が足らないからと国民負担を強いるやり方に、国民は納得するはずがない、とおっしゃっていた。59兆円はどうしました?


→財源といえば、「改革で生み出される財源」4年間計56.9兆円はどうなったのでしょうか。下記の資料は菅直人事務所作成となっていますが。
http://www.dpj.or.jp/news/files/yakusoku.pdf