今日の鉄道ニュース! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

今日の鉄道ニュース!

全国200万の鉄道ファンのみなさま、今晩は!
全国のローカル私鉄を熱烈に応援する「志士の目鉄道研究会」です。

みなさま、ディーゼルカーというのはご存じと思いますが、ガソリンカーというのはご存じでしょうか。みなさんの街に「ガソリン道」と呼ばれる道があれば、そこにはかつてガソリンカーが走っていたはずです!


■掘り出しニュース:トロ道走る姿、完全復元 トロッコ列車の客車完成
2010年12月12日毎日新聞
日光市足尾町のNPO法人「足尾歴史館」(長井一雄理事長)は昨年のトロッコ列車「ガソリンカー」に続いて客車を復元、関係者にお披露目した。かつて足尾の軌道(トロ道)を走っていた姿が完全に復元され、「来春には大々的にイベントも計画」(長井理事長)されている。【浅見茂晴】
 客車はガソリンカーと同じく、古河鉱業(現古河機械金属)が製作。全長3・7メートル、幅1・5メートル、高さ2・1メートル。重さは約2トン。
 ガソリンカーに引き続いて、地元で自動車修理工場を経営する町田洋さんを中心に歴史館メンバーや元鉄道関係者らが集まり昨年、着手。客車の図面も古河になく、インターネットにあった図面を基に、写真などと付き合わせ、砂利道を走ることから、重心を低くして安定を保つために床の通路部分が約5センチ低く設計されているなど、「きちんと考えて作られている」(町田さん)車体を細部まで忠実に再現した。
 半鋼製の外枠の接合は鉄工所に発注したが、その他は手作り。窓枠などは木製だが、鉄骨にクギを使えないことから、ボルトで木を固定するが、その際「ミリ単位」の精度が要求されるなど、「手間がかかった」作業になった。
 ガソリンカーは馬車に代わる輸送手段として、1925(大正14)年、米国・フォード自動車のエンジンを搭載した機関車。小滝-赤倉間約20キロを1日5便、時速10~15キロで人や資材などを乗せて走っていたが、トラックに取って代わられ、55(昭和30)年に姿を消した。運行時間が正確だったことから「定時」、形から「ひょっとこ」の愛称でも親しまれていた。
 歴史館は現在、冬季閉館中。来春にはこれまで復元したトロッコなどを一堂に展示、走らせるなどのイベントを企画している。また、映画やテレビのロケへの活用なども考えたいという。

→すごいですね、NPOがガソリンカ―と客車を復元!しかも大企業の協力!ガソリンカ―でしかとれない映画やテレビドラマ、期待大!みなさんの街にもひょっとしたら「ひょっとこ」が走っていたかも?

■弘南鉄道でラッセル車の試運転
[ 12/13 15:39 青森放送]
(青森県)黒石市と弘前市を結ぶ弘南鉄道で雪に備えラッセル車の試運転が行われている。機関車と連結し各駅に停車しながら線路の雪をかき出すフランジャーや雪をはね飛ばすウィングが正常に作動するかなどを点検。1929年製造で県内一古く鉄道ファンに人気がある。

■弘南鉄道:ラッセル車試運転 80代コンビ、今冬も始動 /青森
毎日新聞 2010年12月14日
係員の習熟訓練も兼ねて行われたラッセル車の試運転=弘南鉄道弘南線の黒石駅で2010年12月13日、塚本弘毅撮影 近く予想される積雪に備え、弘南鉄道弘南線(弘前-黒石、16・8キロ)で13日、線路上を除雪するラッセル車の試運転があった。黒石市の黒石駅構内では、雪をはねのけるウイングの開閉動作などを確認。その後、弘前駅まで試験走行した。

 ラッセル車は積雪量が20センチ以上となると出動し、例年、1シーズンで15回程度活躍する。1929年製造のラッセル車は後ろから押す電気機関車(23年製造)と合わせて80歳代コンビだが、今後も現役で頑張ってもらうという。

 試運転は14日も行い、15、16日には大鰐線で実施する予定。担当者は「冬季も定時運行を心掛けたい」と話していた。【塚本弘毅】

→なつかしい、かつては雪国でどこにもあったラッセル車!

■明治村のSLと電車19日で休止 製造100年、再開未定
2010年12月12日09:31岐阜新聞
愛知県犬山市の野外博物館「明治村」の園内を走る、136年前に日本初の鉄道87件として利用されたSL(蒸気機関車)と100年前に製造された電車が、老朽化の調査のため19日限りで当分の間運行を休止することになった。休止後、劣化状況を点検するが、運行再開は「未定」(同村)という。いずれも、約1世紀にわたり時代を走り続けてきた貴重な「明治の証人」。その雄姿は子どもからお年寄りまで、幅広い年代の人に親しまれてきただけに、休止を寂しがる声が広がっている。
 SLは2台。「12号」は1874(明治7)年にイギリスから輸入され、日本初の鉄道となる新橋―横浜間で「陸蒸気」と呼ばれた。1911年に尾西鉄道に移り、同社が名鉄に合併した後も57(昭和32)年まで使われていた。「9号」は1912年に富士身延鉄道がアメリカから輸入、後に日本鋼管鶴見製鉄所で使われた。客車は明治末期に製造され、秋田県の羽後交通雄勝(おがち)線を走っていた3両
 電車は2両。1895(明治28)年に日本初の市内電車として開業した京都市電で使用されたもので、1910年から11年にかけて製造された
 1965(昭和40)年オープンした同村が、明治時代の乗り物を体験する動態展示物や園内の移動手段として、京都市電は67年、SLは74年から利用を始めた。線路はそれぞれ約800メートルで、乗り継げば村内を横断できる。
 明治村で約40年にわたり活躍してきた乗り物だが、休止まであと1週間。11日、「休止になる前に」と父親らと訪れた岡田陸太郎君(10)=名古屋市名東区=は「木でできた客車が良かった」と声を弾ませた。
 休止後の見通しは、立っていない。安全運行が求められるため、同村では、「建物の補修とは大きく異なる。部品一つ一つを、期限を決めずに徹底的に調べる。もう一度走らせたいが、調べてみないと分からない。今後の維持が可能かも含めて、状態を見て判断したい」としている。

→部品を作るところから動態保存する。それによって技術を残していく、というのが英国の鉄道保存の発想のようです。

→「木でできた客車が良かった」!羽後交通雄勝線の木造客車は明治村で活躍していたんですね!羽後交通雄勝線も一度はいってみたかったローカル私鉄です。ご当地のみなさま、是非、木造客車の動態保存にご関心を!

→1910年モノ路面電車でも函館では元気です。下記記事参照。


■函館「ハイカラ號」 100歳
2010年12月14日朝日新聞

■除雪役も経験 ■復活し18年目
 函館市電の復元チンチン電車「箱館ハイカラ號(ごう)」が、元になった車両の誕生から100年を迎えた。一時、除雪車として使われていた車両を、明治時代の姿に復元。復活して18年目のシーズンを終え、いまは来年に向けて車体を休めている。異国情緒ある函館市内をゴトゴト走る姿が観光客の人気を集めており、市交通局では「今後も、末永く走らせたい」と話している。
(中沢滋人)

 同市交通局などによると、ハイカラ號の車両は1910(明治43)年製で同年12月に千葉県成田市の成宗電気軌道で運行を開始。18年に函館に移り、36年まで現役の営業車両として活躍した。翌年からササラ電車に改造されて除雪に使われてきた。
 92年に市制施行70周年を記念して復元されることになり、当時の図面を元に車体を新造。車両下部のモーターなどの主要機器や台車は、旧来のものを使っているという。
 復元の際は、太平洋戦争中の男手が不足した時期に車掌や運転士を務めた女性たちが「函館チンチン電車を走らせよう会」を結成。復元の機運を盛り上げたほか、資金面などでも力を寄せたという。
 93年から毎年4月15日~10月31日の間、週5日ほど市内を4往復している。運転士は当時の格好をして、切符の発券のために車掌も乗務。運賃は一般の電車と同じ。運転席が吹きさらしなため、雨天時や冬期間は運休する。
 同市交通局運輸課営業担当の寺井孝博さん(40)は「毎年4月の営業開始には全国からファンが乗りに来ており、全国にも知られた存在になりました」という。「日本の市内電車」などの著書がある横浜市の和久田康雄さん(76)は「長崎市の長崎電気軌道に車体も台車も1911年製という車両があるが、函館の方が部分的には最古級といえないこともない」と話す。
 保守の面では苦労が多い。補修部品をメーカーに特別に作ってもらったり、同時期製造の別のササラ電車から部品を調達したりしたこともあるという。運輸課主任技師の工藤耕三さん(36)は「函館名物ともいえる車両なので、1年でも2年でも長く走れるよう、一層、整備に気をつかっていきたい」と話している

→全国の1910年モノなど古典車両の部分を特注する工場なんて、どうでしょう?種子の保存が安全保障であるように、鉄道技術の保存もまた、安全保障である、みたいな感じで。保存しておくと、将来、何かに応用できるかもしれませんよ。
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(写真は平安神宮の京都市電ーN電)

→最後に、クリスマス特集!


■福鉄車両内もクリスマスモード LEDなどで飾り付け
(2010年12月7日午後8時40分)福井新聞
 クリスマスに合わせ福井鉄道は6日、福武線越前武生駅―田原町駅間で、車内にきらびやかな電飾を施した「デコレーション電車」の運行を始めた。天井は約3千個の発光ダイオード(LED)で豪華に彩られ、帰宅する学生やサラリーマンらが日ごろとは一風変わった車内の雰囲気を楽しんだ。
 同社は2008年から12月にイルミネーションで飾った電車を運行している。今年は、普段マイカーを利用する20~30代の若者にも電車に乗ってもらおうと「おしゃれにかっこよく」(同社担当者)をテーマに、若手社員が装飾をデザインした。
 デコレーション電車は2両編成。天井に金銀に点滅するLEDを飾り付け、床にはシックな白と黒のタイルを敷き詰めた。座席にはスポンジのシートを敷き、その上に黒の本革風カバーをかぶせて高級感を演出した。
 田原町駅で乗車した女子高生(16)は「乗った瞬間はびっくりしたけど、普段よりおしゃれな感じ。毎日こんな電車だと楽しい」と話していた。
 デコレーション電車は26日まで毎日運行する。運行時刻の問い合わせは越前武生駅=?0778(22)0617。

■JR小海線が舞台に!「婚活DEクリスマスとれいん」
 2010年12月14日 13:00 婚活ニュース
全国にファンの多い八ヶ岳山ろくの高原鉄道・JR小海線で、「婚活DEクリスマスとれいん」が12月18日に全線を往復します。小海線をクリスマス前の男女の出会いの舞台にしようと企画されました。
「婚活DEクリスマスとれいん」を企画したのは、北杜市長坂町でペンションを経営する多賀純夫さん(60)で、以前は小海線の「クリスマスとれいん」を企画していました。「クリスマスとれいん」は新しい参加者が少なくなったため、昨年で終了しました。

■サンタ列車:サンタが列車にやってきた♪ 信楽高原鉄道運行--甲賀 /滋賀
毎日新聞 2010年12月14日
 信楽高原鉄道(信楽-貴生川)は年末恒例の「サンタ列車」の運行を始めた。24日まで毎日2往復する。車内では子どもたちがサンタクロースと触れ合い、一足早いクリスマス気分を味わっている。
 車内はリースやモールなどが飾られ、12日は親子連れなど約100人が乗車。びわこ学院大生4人がサンタクロースに扮(ふん)した。ボランティアで参加した同大1年生の水野佑香さん(19)は「子どもの笑顔を見るのが楽しい」。母親と来た三重県伊賀市上阿波の濁池(にごりいけ)夢斗君(3)は「プレゼントの縄跳びをもらえたし、楽しかった」と喜んでいた。
 乗車は予約制。個人は土日祝日のみ、団体(10人以上)は平日も可。往復で大人900円、小学生460円。問い合わせは同鉄道(0748・82・4366)。【柴崎達矢】


→では、がんばる保存鉄道「なかよし鉄道」(旧:尾小屋鉄道)の写真でお別れしましょう!もとはガソリンカーで戦後にディーゼル化しました。
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