大連立政局:その後の動きと経済統計発表 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

大連立政局:その後の動きと経済統計発表

秘書です。
政局続報です。



■「選挙を経てない連立の組み替えは邪道だ」自民・石破政調会長
産経新聞 12月9日(木)10時24分配信

 自民党の石破茂政調会長は9日午前、都内で講演し、民主党との大連立について「選挙を経ない連立の組み替えは邪道だ」と述べ、否定的な考えを示した。

 石破氏は「小沢一郎元代表のグループを除いた脱小沢の民主党と自民党が組むのはあり得ない話ではないが、何のために組むのかをはっきりしてもらいたい」と指摘。さらに「連立するなら昨年のマニフェスト(政権公約)を全部変えるのだから、すぐ選挙をして国民の信任を得ないと政権の正当性を持ち得ない。国民の審判を経ない政権の組み替えはあまりやるべきではない」と語った。

 また、来年の通常国会までに問責決議を受けた仙谷由人官房長官らが辞職しない場合の対応について「冒頭から審議に応じれば問責の意味がほとんどなくなる。自民党がどれだけ世論の非難を浴びようが、『解散するしかない』というふうに持っていかないといけない」と述べ、徹底抗戦する考えを強調した。

→小沢グループの排除、マニフェストを全部変える、すぐに総選挙をやる、これだけの決断ができるかどうか?

■自民に秋波…首相、森氏と会談 麻生氏、特使で派遣 政府方針
産経新聞 12月9日(木)7時57分配信

 政府は8日、自民党の麻生太郎元首相を来年1月のブラジル大統領就任式に特使として派遣する方針を固めた。野党議員の特使は異例で、政権運営が行き詰まっている菅政権は首相経験者の外交手腕に期待を寄せるが、政府・民主党の外交のパイプが細い証左ともいえる。

 同党内では「なぜ政権交代前に厳しく追及してきた自民党になりふり構わず秋波を送るのか」(中堅)との不満も出ている。

 麻生氏は来年1月1日に首都ブラジリアで行われるルセフ新大統領の就任式に出席し、菅直人首相の祝意を伝達する。与党議員の派遣も検討されたが、超党派の日伯国会議員連盟会長を務めるなどブラジルとの関係が深い麻生氏に前原誠司外相が打診した。

 首相は8日には森喜朗元首相と会談し、硫黄島(東京都小笠原村)で戦死した旧日本兵の遺骨収集について「超党派で努力しなければならない」と協力を要請。14日予定の硫黄島視察は首相と民主、自民両党などの議員が参加する極めて珍しいケースとなる。

 自民党には「政局的な思惑があるのではないか」(幹部)との警戒感も強い。仙谷由人官房長官らの問責決議可決を受け苦境に立たされているなか、野党との連携を模索する「からめ手」との見方だ。

 首相は10月には福田康夫元首相とも会談し、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)に関する指南を請うた。首相には「首相経験者の知見、パイプを生かさないのはもったいないとの考え」(政府高官)があるという。

 仙谷氏は8日の記者会見で硫黄島視察について「いろんなことの契機になればいい」と思わせぶりに語ったもっとも、ブラジル訪問に関し、官邸側から正式な要請をしなかったため、麻生氏サイドを不快がらせるなど、政府内の意思疎通の悪さもみせた。

→そんな中、経済情勢は?

■7~9月期、GDP改定値も日中逆転=1~9月期は日本が上回る
時事通信 12月9日(木)11時9分配信

 内閣府は9日、2010年7~9月期の名目GDP(国内総生産)改定値を中国とドル換算で比較した場合、速報値と同じく中国が日本を上回ったとする試算を発表した。季節要因を調整しない原数値の比較で、日本の1兆3693億ドル(117兆5617億円)に対し、中国は1兆4154億ドル(9兆5820億元)だった。
 一方、1~9月期では、日本が3兆9594億ドル(354兆1245億円)となり、中国の3兆9468億ドル(26兆8660億元)をわずかに上回っている。 

■実質年4.5%増に上方修正=7~9月期GDP改定値-内閣府
(2010/12/09-09:08)時事通信

 内閣府が9日発表した7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質が前期比1.1%増、年率換算では4.5%増となり、速報値(前期比0.9%増、年率3.9%増)から上方修正された。プラス成長は4四半期連続。
 物価の影響を反映した名目は、前期比0.6%増(速報値0.7%増)、年率換算2.6%増(2.9%増)だった
 実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は前期比1.2%増(1.1%増)、住宅投資は1.2%増(1.3%増)、設備投資は1.3%増(0.8%増)、輸出は2.5%増(2.4%増)、輸入は3.0%増(2.7%増)。

→給与に反映し、生活実感に強いのは名目です。