政局と日米同盟:分割政府だからといって社民党に傾斜するのは・・・ | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

政局と日米同盟:分割政府だからといって社民党に傾斜するのは・・・

秘書です。
大連立の動き、今朝の続報です。
結局、民主党内の権力闘争へ?
そして、多数派工作の日米同盟への影響は?



■谷垣総裁、大連立否定 民主は新たな分裂の火種へ
(12/09 05:53) テレビ朝日
 にわかに大連立の動きが表面化したのは、読売新聞グループの渡辺会長が動き出したからでした。大連立構想は実現するのでしょうか。
 (政治部・千々岩森生記者報告)
 「大連立」がそもそもの持論だった渡辺氏は、先月から与謝野元財務大臣や鳩山前総理らと会談を重ねてきました。 さらに8日は、自民党本部に谷垣総裁を訪ねました。先週、渡辺氏から「会いたい」という連絡を受けた谷垣総裁は、水面下での交渉を避け、あえて党本部を会談場所に選んだうえで菅政権との大連立を明確に否定しました。また、渡辺氏に近い野党幹部も「菅総理を変えない限り、大連立はできない」と突き放しています。ただ、小沢氏が菅政権批判を繰り返すことで、民主党内には動揺が広がっていることから、今回の大連立騒動で新たな分裂の火種となりそうです。

→菅さんに身を捨てる覚悟があるか?現下の国際情勢において、日米同盟関係強化のために・・・

■「大連立すべきではない」小泉氏らが反対姿勢強調
(12/09 05:52) テレビ朝日
 小泉元総理大臣は、自民党の二階元国土交通大臣らと都内で会合を開き、民主党や自民党による大連立の動きに反対する考えを示しました。

 自民党・山崎拓元副総裁:「大連立に関しては、小泉さんも皆、反対でした」
 また、小泉氏は、民主党の小沢元代表や鳩山前総理大臣の動きを「新党が目的だろう」という見方を示したうえで、「その新党とはくみしないほうが良い」と述べたということです。さらに、「民主党の分裂を阻止して、何とか菅総理にやらせることが自民党にとって大事だ」と強調しました。

→民主党の軍師は、ならば、民主党を分裂させて、なんとか菅総理を辞めさせよう、と読解するか?

■菅首相:小沢氏の政倫審出席、議決検討を指示 反菅側「仙谷氏更迭」 <追跡>
毎日新聞 2010年12月9日 東京朝刊

 ◇党内権力闘争が激化
 菅直人首相は8日、民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題で、衆院政治倫理審査会への招致議決も視野に党内調整するよう岡田克也幹事長に指示した。1月召集の通常国会を乗り切るには小沢氏の国会招致に前向きな姿勢を示すことが必要と判断した。これに対し、小沢氏に近い党幹部は8日、参院で問責決議が可決された仙谷由人官房長官を更迭し、内閣改造を断行すべきだとの考えを表明。11年度予算編成をめぐる財源問題の迷走など閉塞(へいそく)感が強まる中、沈静化していた党内抗争が一気に再燃した。【高山祐、葛西大博】

 「幹事長の方で、そういったことも含め、党で議論してもらう」。菅首相は8日夕、小沢氏の政倫審への招致議決について記者団に前向きな姿勢を示した。これに先立ち首相は岡田氏に党内の意見集約を急ぐよう指示。仙谷氏も会見で「政倫審での説明は重要だ」と述べ、通常国会前の実施を示唆した。

 招致議決案は12日投開票の茨城県議選を控え、危機感を強める岡田氏が主導した。政倫審(25人)は委員の3分の1の申し立てと過半数の賛成で開催できる。委員長を含め17人の民主党が決めれば自動的に開催が決まる。

 ただ、議決されても強制力はなく、小沢氏は出席しないとみられるが、党方針決定を経て議決すれば、出席しない場合に処分対象とすることもできる。

 首相に近い党幹部は「小沢氏は地方選が厳しい、と批判するが、自分こそがマイナス要因だと分かっているのか」と息巻く。仙谷氏交代論に対し、仙谷氏は「私に辞任を要求してきた人はいない」と一蹴。首相も内閣改造論を退けた。

 「協力しようと思っても、首相は私たちを切って政権浮揚しようとしているので協力しようがない」

 8日夜、小沢氏は鳩山由紀夫前首相、舛添要一・新党改革代表、鳩山邦夫元総務相と東京都内で会談し、鳩山前首相が痛烈な首相批判を展開した。

 招致議決の動きを封じようと小沢氏系議員は猛然と抵抗した。7日には輿石東参院議員会長が岡田氏の要請を「必要ない」と拒否。仙谷氏交代を求める党幹部は8日昼、「小沢氏を国会招致しようとすれば菅政権は吹っ飛ぶ」とけん制した。

 同日午後には森ゆうこ、谷亮子両氏ら参院議員9人が党本部で岡田氏に抗議。「8割の人が小沢氏招致が必要と言っている」という岡田氏に、森氏らは反論、激論になった。

 ただ、小沢氏は「政治とカネ」問題で強制起訴を控え、離党を迫られる危機感もある。舛添氏らとの会合は「第三極新党」など政界再編を模索する動きとの見方もある。

 ◇くすぶる大連立
 「傾聴します」。自民党の谷垣禎一総裁は8日、党本部を訪れた渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長と会談。渡辺氏といえば3年前の福田政権当時、自民、民主両党による大連立構想にかかわった。

 関係者によると、渡辺氏は民主党との大連立を働きかけたが、谷垣氏は慎重姿勢を崩さなかったという。一方、自民党の森喜朗元首相が8日、菅首相を官邸に訪ねた。森氏も07年の大連立構想のキーマン。周辺からは「2人の動きは偶然か」といぶかる声が上がる。

→民主党内政局と大連立工作の複雑な連立方程式。

→いずれにしても、同盟国に不安を与え、周辺諸国に瀬踏みをしてみようか、どこまでやれば日本は反撃するのか、米国が出てくるのか試してみようかと思わせるような多数派工作は最悪です。民主党政権の社民党傾斜問題を同盟国である米国はどうみているのか?


■社民党との連携、日米関係への影響を懸念
(2010年12月8日21時23分 読売新聞)

 社民党との連携を打ち出した菅政権が、米国への説明に苦慮している。

 社民党は、沖縄県の米軍普天間飛行場を同県名護市辺野古に移設するとした5月の日米合意の見直しを求めており、再び日米関係がこじれる懸念があるためだ。
 仙谷官房長官は8日、首相官邸でルース駐日米大使と会い、5月の日米合意について「誠実に履行する」と説明した。この後の記者会見では、米中間選挙で民主党が敗北し、オバマ大統領が政権運営に苦しんでいることを念頭に「米国も全く変わらない状況になっているから、お互いに政治は難しいもんだという話をした」と述べ、米側の理解は得られるとの認識を示した。
 ただ、米政権内では、普天間移設問題への菅政権の対応を疑問視する声が出始めている。菅首相が11月の日米首脳会談で「知事選後に最大の努力をしたい」と約束したにもかかわらず、知事選後は期限を設けて決着を図ることはしないと説明し、積極的に解決に動く姿勢が見えないためだ

→日米ともに政府と一院の多数派が異なる分割政府です。しかし、米国下院議会多数派の共和党は反日政党でも反安保政党でもありません。むしろ、親日といってもいいでしょう。同盟関係にマイナスはないはず。それを、反安保の社民党傾斜と比較するのは、米国には理解されないのでは?

■仙谷氏がルース米大使と会談 社民との連携を説明
2010.12.8 18:13産経新聞
仙谷官房長官との会談を終え首相官邸を出るルース駐日米大使=8日午前 仙谷由人官房長官は8日午前、首相官邸でルース駐日米大使と約1時間会談した。仙谷氏は会談で「政策を実現するため、与党に入っていない党派との話し合いが時として必要になる」と述べ、国会運営上の理由から社民党との連携を強化する政府方針を説明し、米側の理解を求めた。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の県内移設に反対している社民党との連携強化は、さらに問題解決を難しくさせる可能性がある。

 普天間問題で、仙谷氏は名護市辺野古崎地区に移設するとした今年5月の日米共同声明について「誠実に履行していく」と約束した。ルース氏は「(同問題が)日米両国にとって困難な課題であることは承知している」と、日本側に一定の理解を示した。

 両氏はさらに、日米同盟の深化に向け、両政府が引き続き緊密に連携していく方針を確認した。

 一方、会談ではルース氏が内部告発サイト「ウィキリークス」による米国の機密外交公電の公開問題に遺憾の意を示した。

 これに対し、仙谷氏は「これからどういうものが日本関連で出るかはともかくとして、緊密な情報の交流により、不必要な疑心暗鬼を生まないようにしよう」と要請した。

→社民党と話し合うことで、防衛計画の大綱に影響が出ている。国会運営上の理由から同盟関係の運用に影響がでているじゃないですか?普天間はどうなるのでしょう?