熟議型民主主義:名古屋では「無作為抽出市民」の第三者機関が論点に | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

熟議型民主主義:名古屋では「無作為抽出市民」の第三者機関が論点に

秘書です。

熟議型民主主義の一つのポイントは、無作為抽出市民の意見に公共性があると考えること。

無作為抽出市民にそんなことができるかって?

では、なぜ、裁判員制度では、無作為抽出市民が死刑の是非を決められるのでしょう?

菅総理の「熟議の国会」にはこの要素がまったくありませんでした。


日本政治には無作為抽出市民の政治はまだ早いって?

名古屋では、無作為抽出市民の第三者機関をつくるかどうかがしっかりと論点になっています。熟議型民主主義の観点からは、国政は遅れてますね。

ちなみに、すでに、中国のある地方政府(浙江省温岭市泽国镇:Wenling City Zeguo Township,人口12万人)では無作為抽出市民が公共事業予算の優先順位付けをしています。中国では協商式民主の一環ととらえているようです。



■市議報酬半減14年から 河村市長が提案へ
< 2010年12月6日 16:30 >日テレニュース24
ブックマーク  名古屋市・河村たかし市長は、持論である市議会議員の報酬半減を4年後から実施するとする新たな案を、現在開会中の議会に出す方針を明らかにした。

 河村市長は、市議の報酬を年間800万円にする時期を4年後の「14年4月から」と明示する新たな案を、開会中の市議会に提案することを明らかにした。まずは来年5月に年1300万円に減額し、それ以降については、無作為抽出で選ばれた市民による第三者機関で議論したいとしている。

 報酬半減案をめぐっては、市議会で各会派が独自の方針を持っていて、市長案が成立するかどうかは不透明。


■【河村vs市議会】議員報酬半減は14年に 河村市長が提案へ
2010年12月6日 中日新聞

 名古屋市議の報酬削減をめぐり、河村たかし市長は、現在年1600万円の議員報酬を2014年4月から半減する新しい条例案を、開会中の11月定例市議会に提案する方針を固めた。次期市議選後の11年5月から当面は経過措置で年1300万円とし、報酬と議員活動費のあり方を第三者機関で議論する。現在提案中の施行期日を定めない半減案は取り下げる。

 河村市長は、自らの給与も800万円に削減しており、議員報酬も800万円にするべきだと主張。現在の議員報酬は1600万円で今年11月からは半年間の時限措置で年換算1400万円になっている。

 市長は今年2月定例会以降、4回にわたり半減を提案、議会はいずれも否決した。11月定例会では「十分な議論の時間を設けたい」と施行期日を定めない異例の半減案を提案。公明党は議員活動費の保証を条件に現行の市長案に賛成する方針だ。これに対し、市議会の3分の2を占める民主、自民両会派は現行の市長案は「(施行期日が)市長の裁量に委ねられることになり、認められない」と反発。額も含めて議員報酬のあり方を決める第三者機関の設置を共同提案している。

 市長の新提案は、半減を前提にしながらも、経過措置を設け第三者機関で協議を続けるという内容。民主・自民両会派と議論の接点を探り、局面の打開を図る狙いがあるとみられる。

 第三者機関についても市長は従来、無作為抽出の市民だけで構成されるべきだとしてきたが、民主・自民に配慮し、学識経験者や市議のみで構成する部会も設置しうるとした。


■名古屋市議員報酬:第三者機関に市民 自民・民主が譲歩
毎日新聞 2010年11月30日 2時15分
 名古屋市議会の民主、自民両党市議団は29日、議員報酬を決める第三者機関の設置条例案をまとめ、構成委員に無作為抽出で選ばれた市民を盛り込んだ。河村たかし市長との最大の対立点だった議員報酬論議に決着を図るため、無作為抽出を主張していた市長に大幅に譲歩した形。30日の本会議で議員提案で共同提出する。

 条例案によると、任期満了後の来年5月1日以降の議員報酬について、学識経験者や無作為抽出で選ばれた市民で構成する検討会議で適正な額を検討するとしている。可決すれば、すみやかに会議の人数などの形式を決め、改選前にも答申を得たいという。

 30日の本会議では、民主党市議団の奥村文洋市議が、無作為抽出の市民を中心に報酬を決めるルール作りについて河村市長の姿勢を問う予定。

 奥村市議は「市民が中心に決めるのだから、報酬額は市長の主張する800万円にも我々が決めた1400万円にもこだわる必要はない」と市長の歩み寄りに期待を示した。【高橋恵子】