ノーベル平和賞授賞式には適切にどうするのか(中川語録) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

ノーベル平和賞授賞式には適切にどうするのか(中川語録)


12月10日にノルウェーで開催されるノーベル平和賞授賞式に、欧州の主要国の代表は参加することを正式に表明している。菅民主党政権はどうするのか。前原外務大臣は11月9日の衆院予算委員会で、中国から授賞式に日本政府関係者の出席を控えるよう求める旨の申し入れがあったこと明らかにした上で、「在ノルウェー日本大使の出席については適切に対応したい」と語った。適切に、どうするのか。

出席するのが適切な対応だと思うが、そのことを言いきれない事情があるのだろうか。いかなる個別的摩擦問題があろうと両国首脳が公式的に会談するというのが戦略的互恵関係であり、それができないというのであれば、戦略的互恵関係とは異なる段階にあるということではないだろうか。

何がなんでも首脳会談ということで、個別摩擦案件での是非を覆い隠して譲歩や配慮を繰り返し、どんどん国民感情を悪化させる菅民主党政権の外交姿勢に多くの国民が不安感を感じている。

尖閣漁船衝突事件発生直後、海上保安庁がいままでそうしていたような広報用ビデオを公開し、さらには政権の判断として全面的なビデオ公開をする覚悟があれば、既に今頃は危機を乗り越えて新しい段階を迎えていたに違いない。
(11月13日記)中川秀直