予算委員会審議:国民の不安が19世紀型か冷戦思考型かですって? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

予算委員会審議:国民の不安が19世紀型か冷戦思考型かですって?

秘書です。
「不安とおっしゃる方は19世紀型か、冷戦思考型」?


■仙谷氏「弱腰」批判に「19世紀型の思考」と反発
産経新聞 11月10日(水)12時1分配信
 仙谷由人官房長官は10日午前の記者会見で、菅直人首相の進める対中、対露外交が「弱腰」だと批判され、国民から不安視されていることに対し、「不安とおっしゃる方は19世紀型か、冷戦思考型で二国間の対立を過度にイメージしており、(外交が)強いとか弱いという議論に終始しすぎる」と反発した。
 仙谷氏は「野党も連動して不安不安とおっしゃるが、韓国やシンガポール、ベトナムなどの目線から考えると、現在の外交方針に不安をお持ちだとは聞いていないし、評価を得ている」と強調した。

→国民のための政権なのであって、国民が不安といっているのに、韓国、シンガポール、ベトナムが不安といっていないからいいじゃないかというのは、おかしくありませんか。それぞれの国は、自国の国益のために外交をして諸外国の間合いをとっているのでしょう?

→スプラトリー諸島の歴史的教訓はどう評価しているのでしょう。冷静な対応というのは、スプラトリー諸島と尖閣諸島の歴史を比較した場合、どのように世界から見えるのでしょう。いまは、スプラトリー諸島の歴史ではどの段階でしょう?

→国民からみると、19世紀よりもはるか以前の、「東アジア冊封体制」に戻っているのではないでしょうか、という点が不安なのだと思います。

→まるで、どこかの国の首脳と会えなければ権力の正統性がもてないかのごとき狼狽ぶり。

→巡視船の損害についての賠償と謝罪要求も遠慮してできない。ここで菅政権がしないと、将来、「歴史的事実として、菅政権は巡視船損害賠償請求をしていない。また、わが国の賠償と謝罪要求に対して、取り消し要求もしていない。このことは菅政権の領有権についての考え方を行動で示したものである。」といわれて、交渉において日本側に不利な歴史的事実として後世の政権を苦しめることになるのでは?

→情報は公開していくのが、21世紀型の思考でしょう?情報コミュニケーション革命時代の21世紀の普遍的価値でしょう?

→情報を国民が共有することを制限する国が、どうして、21世紀に普遍的価値の共有を相手国に求めることができるのか?一体、どこの国と価値観を共有しているのか


■「歴史に耐える対応」と強調=中国漁船衝突-菅首相
 衆院予算委員会は10日午前、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像流出などを受け、菅直人(2010/11/10-11:48)時事通信

首相と関係閣僚が出席して、外交や情報保全、危機管理に関する集中審議を行った。首相は、同事件をめぐる政府の対応について「確かに百点満点とは言わない。しかし、冷静に対処したということで、歴史に耐える対応を現在もしている」と強調し、理解を求めた。自民党の岩屋毅氏への答弁。 
 午後は、同党の中谷元・元防衛庁長官らに続き、小泉進次郎氏が予算委で初質問する。公明、共産、社民、みんな各党も質問に立つ。

→フジタ社員が拘束されて、あわてて漁船船長を釈放したようにみえるのですが。恫喝されてあわてふためいて「冷静に対応」していないように国民からみえてそこが不安なのだと思いますが。

→黒船来襲に狼狽した幕府と、漁船来週に狼狽した菅民主党政権は、歴史上同列に扱われることになることでしょう。

→黒船来襲は、日本がアジアナンバー1国家になる近代史のはじまりであり、漁船来襲は、中国にアジアナンバー1国家の座をゆずるポスト近代史のはじまりの象徴です。

→ポスト近代史のはじまりに、日本の決心を試され、決心を示せずに狼狽し、このことが一つの既成事実として歴史がはじまっていくことの国民の不安、この不安が民主党政権には理解できないのでしょうか?