尖閣ビデオ全面公開:全面公開のためらい=「拿捕自体が違法」との主張容認と誤解? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

尖閣ビデオ全面公開:全面公開のためらい=「拿捕自体が違法」との主張容認と誤解?

秘書です。

昨日のビデオ視聴で一部にあった「中国漁船が巡視船にぶつけられた」という主張は取り下げられました?だとすると効果はあったということではないですか。

「公開」は力です。なぜならば事実が全ての問題解決の原点だからです。


ビデオ全面公開をためらう結果何が起きるか?「拿捕自体が違法だ」という一部の主張を認めたという誤ったメセージになりませんか。

ビデオ全面公開をしなけば、一部の人は「拿捕自体が違法だ」という主張をやめるのですか。やめないのではないですか。


つまり、「拿捕自体が違法だ」と考えている人との間では、ビデオ全面公開の是非の問題は存在しないということでしょう。

ビデオ全面公開は、国民の知る権利の問題であり、また、国際世論に真実をうったえる問題に限定されたのではないですか。

国民の知る権利、国際世論対策をさしおいても「配慮」しなければならないものは何か。

やはり、何か、ビデオ非公開についての秘密合意があるのか。


■中国 “だ捕自体が違法だ”
11/01 22:40 NHK
衆参両院の予算委員会の理事らが尖閣諸島沖での中国漁船による衝突事件のビデオ映像を視聴したことについて、中国外務省の馬朝旭報道官は、談話を出し、「尖閣諸島は中国固有の領土であり、この海域において日本の海上保安庁の巡視船が中国の漁船を妨害し、だ捕したことは、それ自体が違法なことだ」として、あらためて中国の領有権を主張しました。そのうえで馬報道官は「ビデオ映像によって真相を変えることはできないし、日本の行為の違法性を隠すことはできない」と述べ、日本の対応を非難する中国の主張が今回の映像の開示によって変わることはないという考えを示しました。

■尖閣ビデオ公開を中国非難「真相変えられない」
(2010年11月1日21時04分 読売新聞)
 【北京=佐伯聡士】中国外務省の馬朝旭報道局長は1日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像が、日本の国会内で衆参両院の予算委員会理事らに公開されたことについて、「いわゆるビデオでは事実の真相を変えられないし、日本側の行為の違法性を覆い隠すこともできない」と非難する談話を発表した。
 談話は「海上保安庁の巡視船が釣魚島海域で、中国漁船の進行を妨害し、阻んだものであり、そのことが違法だ。中国の領土主権と中国漁民の正当な権利を深刻に侵した」として、日本側を強く批判している。


→下記は9月21日の会見での発言です。


■漁船衝突:ビデオ公開を日本に要求 中国外務省副報道局長
毎日新聞 2010年9月21日 19時31分(最終更新 9月21日 23時10分)
 【北京・浦松丈二】中国外務省の姜瑜副報道局長は21日の定例会見で、尖閣諸島(中国名・釣魚島)での衝突事故について「中国漁船が巡視船にぶつけられた」と主張し、海上保安庁に対し事故の模様を撮影したビデオを「最初から最後まで一部始終」公表するよう求めた。
 事故後、中国メディアは巡視船側が漁船にぶつかったと報道しているが、中国政府として公式に事故の事実関係を主張したのは初めて。中国側からビデオ公開を求めることで主張の正しさを印象づける思惑もありそうだ。
 姜副局長は「中国漁船が釣魚島付近海域で正常操業中、日本の巡視船多数に囲まれ、追跡され、妨害され、ぶつけられ、損害を受けた」と主張し、日本側に船長の即時無条件釈放を改めて要求した。
 「ビデオ公開が日中の争いを解決する方法の一つとは思わないか」との質問に副局長は、「日本側のビデオが何時間あり、最初から最後まで一部始終が公表されるかどうかは分からない」と述べ、都合のいい部分だけ公表しないよう日本側をけん制した。