菅廊下外交:本質は外相外し・外務省外し、今度は官邸・民主党はどうします? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

菅廊下外交:本質は外相外し・外務省外し、今度は官邸・民主党はどうします?

秘書です。
中国は、メディア、シンクタンクあげて、前原外相を集中攻撃し、菅廊下外交の原因をそこにあるとしています。


■「廊下外交の再演」=日中首脳10分間の懇談-中国紙
(2010/10/31-19:13)
 【北京時事】31日付の中国夕刊紙・法制晩報は、温家宝首相と菅直人首相が30日、ハノイで行った10分間の懇談について、ブリュッセルに続く「廊下外交の再演」と報じた。
 国営新華社通信は報じていないが、同紙は日本メディアの報道を引用し、「菅首相ハノイ訪問の唯一の成果」などと伝えた。
 記事の中で、中国国際問題研究所の楊成緒研究員は「前原誠司外相が中日首脳を結ぶ外交ルートを断ち切った。菅首相は外務省の橋渡しを放棄せざるを得ず、外交慣例を破って、自ら廊下外交に打って出た」と分析。「だが、廊下外交は便宜的な手段にすぎず、正常な中日関係に戻すには、食い違いを回避し、正式な会談をしなければならない」と指摘した。 

→二度の廊下会談は中国外交の勝利だった?「前原外相外し・外務省外し」に菅総理が乗った、ということか。この先に「トラブルメーカー」を正常な日中関係のために排除、という道をたどるのか。そこまでして行う首脳会談とは何か?

■関係悪化「理由は中国側に」=民主・枝野氏
時事通信 10月31日(日)14時33分配信
 民主党の枝野幸男幹事長代理は31日、岡山市で記者会見し、日中関係に関し「こじれている理由はひとえに中国サイドにある」と述べ、ハノイでの首脳会談を拒否した中国の対応を批判した。
 枝野氏は、尖閣諸島沖での漁船衝突事件に触れ「中国船が領海侵犯して日本の法に触れた」と強調。「日本側の事情なら打開の努力をするが、こちらが関係修復のために何かすべきだとは思わない」とも語った。 

→外相外しに対して、民主党はどうするのでしょうか?官邸=民主党ルートで外相・外務省を外しの秘密外交ルートをつくるのか。

→基本は、菅総理は何をしたいのか?ということです。外相外し、外務省外しにのるということか?

■顔の見えない菅首相 一体どうすればいいんだ
産経新聞 10月31日(日)16時14分配信

 【松本浩史の政界走り書き】

 菅改造内閣が発足して1カ月あまりたつのに、「首相の顔が見えない」という感想をあちらこちらで聞く。今国会の所信表明演説で、「有言実行内閣」と啖呵を切ったわりには、そのかじ取りに真剣味や熱意が感じられず、どこかおどおどしている印象が国民に広がっているのである。仙谷由人官房長官の存在感だけが引き立つ始末では、さもありなんというところだ。

 過日、首相の仕事ぶりをどう見ているか、与党幹部の話を聞いたとき、突き放したような物言いに少なからず驚かされた。

 「首相は、国民の生活をよくするためにどうしたらいいのか、真剣に、深く考えたことがないんじゃないか。経済も外交・安保もよく分かっていない」

 野党時代の民主党代表として、予算委員会で政府を追及することがはまり役なのである。土地問題や薬害エイズ事件など個別の政策テーマでスポットライトを浴びることはあっても、血肉とした国家百年の大計があるわけではない-。与党幹部の言い分を平たくまとめれば、こういう見立てなのだ。

 消費税率の引き上げをめぐる自らの失言が招いた結果とはいえ、先の参院選で民主党が大敗したのに、引き続き首相にとどまっていられるのは、当時の世論調査で「首相続投」を望む声が強かった事情が大きい。

 振り返れば、自民、公明両党の連立政権下で、その末期に首相に就いた安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の3氏は、就任後、あれよという間に支持率が下がり、自民党内に「来る衆院選で負けてしまう」との危機感が増幅、首をすげ替えてばかりいた。党内事情を優先したそのやり口に国民はうんざりしていたわけだ。

 だから、「参院選で負けたって、とりあえず菅氏でいいのでは。日本の『顔』がしょっちゅう代わるのはいかがなものか」と国民が感じただけであり、どうしても菅氏でなければ、なんて心底思っていたわけではないだろう。その意味では、首相はついている。

 そうはいっても、衆参両院で多数派が異なる「ねじれ国会」では、言いたいことも言えない。首相が7日の衆院本会議で、平成22年度補正予算案の取り扱いについて、「与野党の枠を超えた理解と協力をいただきたい」と、公明党との連携を視野に、歩み寄る姿勢をにじませたのは、その象徴的な場面だったのではないか。

 戦後、初めて国会が「ねじれ」状態となったのは、元年7月の参院選を受けて発足した海部政権時のことである。国会対策では、同年度補正予算案などをめぐり、「自公民」路線が浮き彫りになったが、それでも蜜月ぶりが定着するには、3年3月、2年度補正予算と関連法が参院本会議で、賛成多数により可決されるまで、2年近くの歳月を費やしている。

 首相とすれば、ひたすら低姿勢でご機嫌をとって、野党側の協力を引き出したい思惑がありありだ。

 政府は、22年度補正予算案の編成に当たり、円滑な国会運営を目指して、野党側の経済対策を事前に取り入れた。首相の低姿勢もこの延長線にあるのは明らかなのだが、くだんの与党幹部に言わせれば、「最初から野党と一緒に予算をつくろうなんて、政権運営を放棄しているようなものだ」と映る。

 11年1月の自民、旧自由両党による小渕第1次改造内閣も「ねじれ」解消のためだったが、当時の事情を知る関係者に以前、連立政権に至るまでの裏話をうかがったことがある。

 「連立ありきではなく、まずは内政、外交・安保を網羅した『小渕ドクトリン』を作成し、賛成する政党と政策の実績を積み上げたうえで、連立政権を発足させる手はずだった」

 まずは首相の「顔」を打ち出すことに心を砕いていたわけだ。ところが、連立構想が漏れてしまい、両党の政策合意取りまとめを優先させ、「小渕ドクトリン」構想は幻に終わってしまったという。

 然るに、菅政権のやり方はどうか。野党の要求を受け入れる姿勢ありきでは、「菅ドクトリン」のような壮大な構想は望むべくもない。そうした構想力がない首相だというお寒い事情が、「悲劇」を増幅させてもいる。

 今からでも遅くない。首相は、役人の主張をホチキスでとめたような国会演説はもうやめて、大胆に自身の構想を国民に打ち出してはどうだろう。できれば、の話だが。


→菅総理のこれだけはやりたい!というのは何なんでしょうか。それがないから、低姿勢。野党にも、外国にも?

→話は内政にまわりますが、衆院内閣委員会の与党のけんか腰の委員会運営と、菅総理の低姿勢(?)とはどういう関係なのでしょうか。テレビにみえないところでは何でもありなのか、総理のいないところでは何でもありなのか。野党質問時間を空回ししておいて、菅総理はどうやってねじれ国会を乗り越えていくのか。