レアアース輸出再開:対日だけは遅れ? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

レアアース輸出再開:対日だけは遅れ?

秘書です。
レアアース輸出制限は再び、日本だけ?
対日米欧経済戦から対日心理戦へ?
ハノイでは話題になるのか?


■中国、レアアース輸出再開=対日米欧で-米紙報道
(2010/10/29-02:40)時事通信
 【ニューヨーク時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は28日、中国が日本や米国、欧州に対するレアアース(希土類)の輸出停止措置を解除したと報じた。業界関係者の話として伝えた。日本へは9月下旬以降、欧米についても今月18日から輸出が止まっていたという。
 輸出停止措置に対して世界中から批判が高まる中、中国政府も態度を軟化させたものとみられる。ただ、日本への実際の出荷については時間がかかる可能性もあるとしている
 同紙によれば、中国の輸出規制はレアアースが50%以上含まれる原材料が対象だった。米欧は加工度の高いレアアース製品を輸入している一方、日本は主に加工前のレアアースを輸入。影響は日本のほうが大きかったとみられる。レアアースはハイブリッド車や太陽光発電パネルなどの生産に欠かせず、日本の産業界からも懸念が出ていた。 
 この問題をめぐり、前原誠司外相とクリントン米国務長官は27日の会談で、レアアースの多角的確保での連携に合意。米政府は11月にソウルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合で取り上げる可能性を示唆していた

→この記事をよく味わいましょう。この記事によれば、多国間協議で問題にするぞと示唆した米国に対しては輸出が再開されたことになります。これに対して、ASEMでも遠慮し、なんとか二国間でといってきた日本だけ輸出制限が残る可能性がある。この記事はそう読みとることができます。これが事実であるとすれば、「日中関係への配慮」というやつが結果的に経済的利益を損ねていることになる。経済界のみなさま、ここのところはよく吟味してください。

■官房長官 レアアース制限見直しを
10月29日 11時50分 NHK
仙谷官房長官は、ハイテク製品の生産に欠かせない希少な資源「レアアース」をめぐり、中国政府が28日から輸出を再開したとアメリカの有力紙が報じたことに関連して、日本政府としては、引き続き輸出制限を見直すよう中国側への働きかけを強めたいという考えを示しました。
28日付けのアメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」の電子版は、複数の業界関係者の話として、中国が日本向けには先月下旬から、アメリカやヨーロッパ向けには今月18日から停止していたレアアースの輸出を28日から再開したと報じました。これに関連して仙谷官房長官は、閣議のあとの記者会見で「報道が流れたことは承知しているし、きのうの前原外務大臣とアメリカのクリントン国務長官との会談でもその報道に触れた発言があったと聞いている。ただ、政府として事実関係はまだ確認できていない」と述べました。そのうえで仙谷官房長官は「日本政府としては、輸出制限についてあらゆる機会を通じて改善を求めていきたい」と述べ、引き続き、輸出制限を見直すよう中国側への働きかけを強めたいという考えを示しました。

→「あらゆる機会」にはハノイでの会談もはいるのか?

■レアアース禁輸解除確認せず、あらゆる機会通じ改善求める=官房長官
2010年 10月 29日 11:05 JST
[東京 29日 ロイター] 仙谷由人官房長官は29日午前の会見で、ハイブリッド車やハイテク製品に使われるレアアース(希土類)の輸出停止を中国が解除したとの一部報道について、「報道は承知している」とコメントした。日本時間の28日ハワイで開かれた日米外相会談でも「クリントン米国務長官から報道があることについて発言があったようだ」と指摘。
 一方、政府としては「事実関係を確認中。昨日時点で新たな荷動きの報告は受けていない。日本政府として輸出制限についてあらゆる機会を通じて改善を求めていきたい」と述べた。 
 米ニューヨークタイムズ紙は28日、中国政府がレアアースの輸出停止措置を解除したと報じた。

■海江田経財相:確認できていない-中国レアアース輸出再開の報道で
10月29日(ブルームバーグ):海江田万里経済財政担当相は29日午前の閣議後記者会見で、中国政府が28日に日米欧へのレアアース(希土類)の輸出を再開したとの報道について、確認できていないと述べた。
  米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、中国政府が28日、日米欧へのレアアース(希土類)の禁輸を突如解除したと報道。レアアース業界関係者4人を引用している。