密使のその後:9.29公開的「極秘」訪中についてのニュースクリップ(4) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

密使のその後:9.29公開的「極秘」訪中についてのニュースクリップ(4)

秘書です。
「極秘訪中」ニュースクリップ・その4です。
時系列でおってみると、30日の岡田幹事長のビデオ公開積極論から、1日の仙谷官房長官を中心とするビデオ公開消極論合意への転換がわかりますね。この間に、何があったんでしょうね。

ちなみに、10月23日の読売新聞の4面「外交劣化(上)その場しのぎ 国益危うく」には以下のように書かれていました。

「細野やコンサルタントと中国外務省幹部との会談は足かけ7時間に及んだ。最後に登場した戴(秉国国務委員)は関係改善の前提としていくつかの要望をした。一つは、衝突事件を撮影したビデオの非公開だ。船長の違法行為を違法行為が表に出ることを懸念したのだ。これを受け、政府・民主党はビデオを一般に公開しない方針を固めた。」


■中国漁船・尖閣領海内接触:ビデオ公開問題 官房長官ら協議、慎重に判断
毎日新聞 2010年10月1日 東京夕刊
 仙谷由人官房長官は1日午前、国会内で民主党の鉢呂吉雄国対委員長らと沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像の公開に関して協議し、中国側の対応を見ながら公開の範囲や時期を慎重に判断することで一致した。
 中国で建設会社「フジタ」の現地法人の日本人社員1人が依然、拘束されていることから、ビデオ映像をすぐに公開した場合の中国側の反発を考慮したとみられる。
 また、仙谷氏は同日の記者会見で、民主党の細野豪志前幹事長代理に続き、元外務省職員で中国とパイプのある山口壮政調筆頭副会長が訪中していることに関し「うわさ程度にうかがっている」と説明。政府関与は否定したが「水面下の動きを自主的にやっていただけるのは意味のあることだ」と述べた。【野口武則】


■ビデオ公開「意味ある」=民主・岡田氏
(2010/09/30-20:48)時事通信
 民主党の岡田克也幹事長は30日の記者会見で、尖閣諸島沖での中国漁船衝突時のビデオ映像の扱いについて「事実を開示することは意味がある。国会の要請も踏まえ適切に判断すべきだ」と述べ、公開に前向きな考えを示した。
 細野豪志前幹事長代理の訪中については「党としては全く関与していない。中身や誰に会うかは聞いていない」と述べた。 


■民主党・細野氏、個人的な訪中を強調
< 2010年9月30日 13:10 >日テレニュース24
 中国を訪れた民主党・細野前幹事長代理は、関係改善に向け、中国政府と水面下での交渉を行ったものとみられる。細野氏は30日、あらためて個人的な訪問であることを強調した。
 細野氏は30日朝、「(首相の)親書を持ってきたとか報道が出ていて、ちょっと驚いているんですけれど、そういう位置づけで来ているわけではないので…私個人で来ていますので」とあらためて個人的な訪問であることを強調したが、細野氏の周辺によると、今回の訪中は菅首相が指示したものだという。
 また、官邸で普天間基地移設問題などにもかかわった民主党・須川専門調査員らが同行していることや、中国外務省の用意した車で移動していることなどから、水面下で事態打開のための交渉を行ったものとみられる。

→党対党の外交、あるいは個人的訪中であればなぜ、中国外務省が車を用意しているのか?

■極秘訪中の民主・細野前幹事長代理、「首相密使」は否定 
2010.9.30 23:56産経新聞
 中国を極秘訪問していた民主党の細野豪志前幹事長代理が30日、成田着の民間機で帰国した。細野氏は空港内で記者団に「自分の判断で、個人的な人間関係で行った」と述べ、菅直人首相の「密使」説を否定。首相の親書を中国側に渡したとの観測についても「事実ではない」と語った。

 仙谷由人官房長官は30日の記者会見で「間接的に聞いていた。止めも認めもしなかった」と述べたが、首相は関与を否定している

 また民主党の山口壮政調筆頭副会長が訪中していることも分かった。山口氏は外務省出身で、北京の日本大使館勤務経験がある。北京では中国外務省幹部と会談。日中外交筋によると、中国側は「これ以上の中日関係悪化は望んでいない」との考えを示したという。

 一方、中国の劉洪才駐北朝鮮大使が9月中旬、極秘に来日し、民主党幹部と会談していたことも明らかになっている。


■民主・細野氏が中国から帰国、水面下交渉か
< 2010年9月30日 23:10 >日テレニュース24
 民主党・細野前幹事長代理が30日午後、訪問先の中国から帰国した。細野氏は、沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件で悪化した日中関係改善に向け、中国政府と水面下での交渉を行ったとみられる。

 細野氏は30日朝、あらためて個人的な訪問であることを強調したが、細野氏の周辺によると、今回の訪中は菅首相が指示したという。また、官邸で普天間基地の移設問題などにもかかわった民主党・須川専門調査員らが同行していることや、中国外務省の用意した車で移動していることなどから、水面下で事態打開のための交渉を行ったとみられる。
 細野氏は30日午後、帰国したが、日本のゼネコン「フジタ」の社員4人のうち3人が釈放された件について、「あくまで個人的な訪問だ」としてコメントを避けた。


■細野氏帰国「誰と会い、何を話したか言えない」
(2010年9月30日21時28分 読売新聞)
 29日から北京を訪問していた民主党の細野豪志前幹事長代理が30日、帰国した。
 中国政府関係者と会談し、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で悪化した日中関係の修復を探ったものとみられる。
 ただ、細野氏は成田空港で記者団に、「個人的なつながりで行ってきたので、誰と会ったかは言えない。(会談内容も)控えたい」と述べるにとどめた。
 民主党内では、細野氏の訪中は菅首相や仙谷官房長官の意向を受けたものだとの見方もある。仙谷長官は30日の記者会見で細野氏の訪中について、「間接的には聞いていた。政府として関知しておらず、止めも認めもしなかったということだ」と語った。
 伴野豊外務副大臣は記者会見で、細野氏の訪中が中堅ゼネコン「フジタ」の社員解放につながったとの見方について、「現時点では釈放案件とは全く別物と考えている」と否定した。

■誰も信じない「政府と無関係」「親書ない」―バレバレ細野豪志訪中
2010/9/30 13:00JCAST テレビウォッチ
民主党・細野豪志前幹事長代理の北京訪問が憶測を呼んでいる。「尖閣問題」の折、日中関係の修復を探る首相特使ではとの見方もあるが、細野議員本人は「会談相手や内容について明らかにしていない」(ナレーション)。番組が取材した民主党関係者によると「総理の親書を持って行った」

中国外務省が出迎え
記者団に囲まれた菅首相は「承知していない」と、中国行きすら知らない口ぶり。前原外相も「行くことは聞いていた。政府とは全く関係ない。親書を持って行ったということは100%ない」と距離を置く。
MCみのもんたが「総理も外務大臣も知らないと言う。細野議員が勝手に遊びに行ったのか」とTBS北京支局長に尋ねる。支局長は「政府と党とは別々」という考え方に立っているのだろうと言いつつも、「中国外務省の人が出迎えており、政府が絡んでいると見られる」とし、こう危惧する。

「二元外交の批判にもつながる。やり方を間違えると交渉が複雑になって、うまくいかなくなる危険性がある。密使とはいえ、(細野議員が)来ていることがわかってしまったので、どう対応して行くのか、菅総理は違う問題を抱えてしまった」
みのが「やっぱり動きがあるんですね」とコメント陣に水を向けると、北川正恭(早稲田大学大学院教授、元三重県知事)は「バレる、バレないの結果は別にして、多チャンネルでやらないと。外交はリアリズムだから、最大限の努力をする必要がある」とまとめた。

いつ、どんな形で着地するのだろうか。

■細野豪志・民主党議員『隠密訪中』会った相手と話の中身
2010/9/30 11:39JCASTテレビウィッチ

きのう(2010年9月29日)午後、民主党の細野豪志議員が突然の訪中。それも北京空港のVIP通路から出て、中国外務省差し回しの車で釣魚台迎賓館へ直行した。しかし、誰の指示で誰と何を話したかは、「特使ではありません」と言うだけで、一切語らず…。

尖閣がらみは間違いないが、前原外相は「政府とは全く関係ない。行くことは事前に聞いていた」、菅首相も「承知しておりません」。ただ、外交問題担当の官邸スタッフの同行は確認されている。これはいったい何なのか。さあ、嘘つきはだれだ?

菅首相と温家宝首相の会談セッティング?
細野は昨年の小沢・大訪中団の実務を仕切ったことで、中国側とパイプがあるとされるが、今回は小沢ルートではなさそう。菅首相の親書を携えていたともいわれる。

北京駐在の青木俊憲記者は「細野氏は個人的に来たというが、政府の特使として、日本側のメッセージを伝えたとみるのが自然だ。『アジア・ヨーロッパ会議』が10月初めにあるが、そこで菅首相と温家宝首相との会談の可能性を打診したのではないか。VIP待遇、釣魚台なので、会談相手はかなり高いレベルと思われる」という。

鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「官邸は中国とパイプのある人がいないので、細野さんに声をかけたのではないか。もともとは前原さんのグループにいた人だから。ところが、極秘のはずがバレちゃった」

まさしくそこだ。なぜこれがバレたのか。報道機関1社だけの特ダネというのならまだしも、北京空港には新聞・テレビがずらりと顔をそろえていた。官邸の情報管理の不徹底というより、だれかが足をひっぱっている。首相の統率力が疑われるところだ。

赤江珠緒キャスター「国内では衝突映像を公開すべきだという声があがっていて、中国側はレアアースの輸出解禁に動いている。でも、アジア・ヨーロッパ会議での日中首脳会談はまだ見えていない」

鳥越「細野さんはそれで動いているんだと思う」

尖閣諸島問題で国会では集中審議が行われたが、そのなかで、菅首相が問題 のビデオを見ていないことが明らかになった。首相はいったい何をしてたのか。

いまビデオ公開の動きが出ているが、遅すぎる。国連総会で温家宝首相が吠えているときに出さなければ意味がなかろう。民主党には全体をにらんでいる知恵者がいないようだ。


■細野氏「個人的に訪中」=古川官房副長官
(2010/09/30-11:38)時事通信
 古川元久官房副長官は30日午前の記者会見で、民主党の細野豪志前幹事長代理による中国訪問について「政府として要請した事実はない。細野議員が個人的に訪中していると理解している」と述べた。細野氏から報告を受けるかどうかについては、「現在のところ、その予定はない」と語った。
 
■民主・細野氏、北京入り 関係修復へ戴国務委員と会談か
2010年9月30日4時0分朝日新聞

 【北京=峯村健司】民主党の細野豪志前幹事長代理が29日、北京入りした。夕方に釣魚台迎賓館に入り、中国の外交を統括する戴秉国(タイ・ピンクオ)・国務委員(副首相級)と会談したとみられる。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐり、日中関係修復の糸口を探る狙いが双方にある。

 日中関係筋によると、細野氏は仙谷由人官房長官の意向を受けて訪中した。衝突事件後、中国側は丹羽宇一郎・駐中国大使に相次いで抗議したが、戴氏は楊潔チー(ヤン・チエチー、チーは竹かんむりに褫のつくり)外相に続く5人目として大使と面会した。胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の信頼が厚い戴氏が細野氏と会談したならば、中国共産党指導部・政府が対日関係の改善に意欲を見せたといえる。

 細野氏は同日夜、釣魚台から中国外務省当局者に付き添われて北京市内のホテルに戻った。記者団に「一切、答えられない」などと語った。

 細野氏の訪中について、菅直人首相は「まったく承知していない」と述べた。前原誠司外相も「政府とはまったく関係ない」と語った。


■民主・細野氏が訪中=関係修復狙う
2010年 9月 30日 2:08 JST 時事通信
.【北京時事】民主党の細野豪志前幹事長代理は29日、北京を訪れ、釣魚台迎賓館で中国政府要人と会談した。細野氏は、尖閣諸島沖での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件をきっかけに悪化した日中関係の改善に向け、菅直人首相からのメッセージを伝えたとみられる。

 細野氏は会談後、北京市内のホテルで記者団に訪中について「わたしのこれまでの人間関係の中で来た」などと述べたが、会談相手については明らかにしなかった。記者団が、中国側に首相の親書を渡したかと質問したのに対しては、「答えられない」と語った。細野氏は30日に帰国する予定。

 これに関し、民主党関係者は「細野氏は首相の特使として訪中した。首相の親書も携えているはずだ」と述べた。首相は細野氏を通じて、中国との関係を重視する立場を伝えるとともに、河北省で拘束されている準大手ゼネコン「フジタ」の日本人社員4人の早期解放を求めたもようだ。
 ベルギー・ブリュッセルで10月4、5両日に開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議の際の温家宝首相との会談を打診した可能性もある。
 日中関係筋によると、細野氏の訪中は、首相と仙谷由人官房長官が協議して決めたという。ただ、首相は29日夜、細野氏派遣について記者団に「承知していない」と発言。また、前原誠司外相は「(細野氏訪中は)政府とは全く関係ない」と述べた。


■民主党・細野氏が訪中、関係改善図る動きか
< 2010年9月30日 2:12 日テレニュース24

 民主党・細野前幹事長代理が29日、中国・北京を訪問した。沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で悪化した日中関係の改善を図る動きの一つとみられる。

 細野氏は29日夜、「(Q首相の特使として来られたのですか)いえ、そういうことではありません。(Qどなたの指令があったのですか)指示とかではなく、私も中国との関係は古い友人もおりますので、そういう皆さんとお話ししたということです。中身も含めて私自身の人間関係の中で来たということです」と話している。

 しかし、細野氏の周辺によると、今回の訪中は菅首相が指示したもので、中国側にあてた菅首相の親書も預かっているという。

 一方で、政府はこれを否定している。

 菅首相「全くこの件は承知しておりません」

 前原外相「(Q前原外相の耳には届いているのか)届いていますけれども、あれは政府と全く関係ないですから」

 細野氏の会談相手など詳細は明らかになっていないが、事態打開につながるのか、様々な憶測を呼びそうだ。